まいの留学特派員レポート・第6回~延世大学韓国語語学堂「授業ってどんなの?」~

暑い毎日が続いていますが、みなさんお元気ですか?ここ、ソウルも梅雨があけ、夏本番!という感じです。夏学期が始まった頃は気持ちよかった朝の通学も、今では語学堂の大学生門からの距離を呪う日々です。
そんな100年ぶりの猛暑(と、こちらのニュースでは言っていますが)のソウル・新村から、今回は「授業について」のレポートをお届けします。
延世大学語学堂正規過程の授業は月~金曜日までの週5日間。時間は9時から13時までの4時間です。
私の所属する1級の時間割はというと、
1時間目 9:00~9:50 その日習う文法の説明
2時間目 10:00~10:50 習った文法を使った演習
~ティータイム(20分休憩)~
3時間目 11:10~12:00 読み
4時間目 12:10~13:00 主に会話中心の実践授業
となっています。
1、2、4時間目を担当するのが担任で、3時間目にはちがう先生が来ます。つまり2人の先生に習います。もちろん、1、2、4時間目の授業内容と、3時間目の内容は連動して行われています。
1、2、4時間目に使う教科書は、文章こそ短いですが、分法要素が多く含まれています。これは日本語圏用の教科書です。文法の説明が日本語で載っています。授業はすべて韓国語で行われますので、わからないことがあれば日本語のページを開いて確認しています。
こちらは3時間目に使用する教科書です。
読む力を養うのが目的ですので、文章は長く、難しくなっています。この授業では子音の連音化の確認や、発音の難しい音などを繰り返し練習します。毎日当てられるので、油断できません。

2時間目と3時間目の間はティータイム。
1階にある食堂で早めの昼食(遅めの朝食?)を食べたり、コーヒーを飲んだりと、さまざま。ちなみにカップ入りのホットコーヒーは150W(約15円!)。
マイマグカップとコーヒーを持参する人もいます。私もときどきやります。
この保温カップは日本で購入しましたが、こちらでも同じようなものが売っています。価格は日本とほぼ同じ。おなじみのコーヒーショップや百貨店、マートなどで売っています。ちなみに延世大では、学生会館に延世大オリジナルのカップが販売されていますよ。
写真のコーヒースティックはこちらのマートやコンビニで、10本150~270円ぐらいで売っています(種類によって違います)。ただ、この1本の中に、ミルク、砂糖も入っているので、自分で甘さ調節できないのが難点・・・。緑茶のティーバックもこちらではメジャーです。味もいけるのでぜひ試してください。
4時間目の実践の授業では
当てられて黒板に書かされたり、立ち歩いて会話するなどもします。
写真は「自分の下宿の、どこに何があるか」を韓国語で説明しているところです。

続いてウリバン(私のクラス)を紹介します。
学生の国籍のうちわけですが、日本人(在日僑胞含む)が9人、中国人が2人、アメリカ人が1人、ドイツ人が1人の合計13人です。
男女比ですが、男性5人、女性が8人。現役大学生、大学院生、休職中の社会人などさまざま。もちろん私のように退職し、ここで学んでいる人も少なくありません。
アメリカ人とドイツ人はいずれも親が韓国人のため、わたしたちのクラス、顔は皆アジア人。さながら日本にいるようです。
ウリバンだけでなく、語学堂には日本人が多いので、日本語でコミュニケーションをとってしまいがちですが、語学堂内は韓国語以外禁止!という決まりがあります。日本語で会話していると先生が来て「ここでは韓国語で話してね」とやさしく注意されることも・・・。確かにいつまでも母国語で話していては、会話力もアップしませんよね。といっても込み入った話はついつい母国語でしてしまいます・・・。
ウリバンのアメリカ人、韓国語を話すことに関してはネイティブ並み!家では韓国語でコミュニケーションをとっているとのこと。授業中も先生に韓国語で質問しまくるので、ウリバンの日本人たちは当初、
「この二人の会話がまったくわからない・・・。このクラスについていけるかしら・・」
と不安になったものです。しかし日を追うにつれ、彼らの会話の内容がわかるようになってきました。ちなみになぜ彼が1級にいるかというと、「話せても書くことができない」というのがその理由。つまり「音」だけで韓国語覚えているんですって!それはそれですごい!だから、私は覚えたばかりの文法などを使って彼に話かけています。伝わったら「やった!」という気持ちになります(笑)!

1級内のレベルについて。
1級といっても10クラスもあるのでレベルはそれぞれ。「授業についていけない」または「簡単すぎる」と感じれば先生に申告し、クラスを替わることもできます。
ウリバンのメンバーも、授業開始から1週間で4人が出て行きました。2人は2級へ、残りの2人は1級でも少し下のクラスへと降りていきました。そして3人が1級の下のクラスから移ってきました。1級なので習う文法は基礎の基礎ですが、先生の話す韓国語が理解できず、質問に答えられなかったりして、不安になる人が多いようです。韓国語で進む授業に慣れてしまえばなんてことないのですが・・・・。また、授業についていけないと先生の方で判断することもあります。そのときは個人的に呼ばれ、「クラスを移ったほうがいいんじゃない?」と言われますが、最終判断は本人にゆだねられるようです。
わたしは当初、授業のスピードに不安を感じ、「ムリかも・・」と思ったのですが、クラスの雰囲気がとてもよかったので、がんばって残ることにしました。それに「がんばってついていかなくては!」と思うと勉強にも熱が入りますし!(笑)

授業の内容とウリバンの紹介、どうでしたか?
開講して1ヶ月、ようやく皆の固さもとれて、それぞれ授業を楽しむ余裕が出てきました。恋愛の話や、お互いの家族の話なども少しずつですができるようになってますます楽しくなってきています。
次回は、「延世大学の施設を使い倒す!」」を送りしたいと思います!
それではヨロブン ト マンナヨ~!!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-08-03

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