マッピーの留学特派員レポート・第5回「延大語学堂の2級・3級・4級をご紹介~」

第5回「延大語学堂の2級・3級・4級をご紹介~」

みなさん、こんにちは。  
延大語学堂は、クリスマスと新正月を目の前にして、一月あまりの長い放学に入りました。  
新村暮らしも早いもので半年をすぎ、語学堂の級も2・3・4と進んできました。  
そこで今日は、各級でどんなことをするのかを、まとめてみようと思います。
延世大韓国語学堂には、正規・夏季・3週間短期・特別教育と数多くの課程があります。
そのなかで最も一般的なのが正規課程です。正規課程も6段階のAと8段階のBに分けられ、Aは1年半・Bは2年のコースです。母国語で漢字を理解している学生は自分で申し出なければ、自動的にAコースに入ります。
2級の目的は、
・ 韓国語の個別の発音と音韻規則になれ、文章の中で正確に発音することができる。
・ 1級で習った短文を基礎として、複文および重文をつくることができる。
・ 話し手の意思を部分的に理解し、友だち同士で使う表現や間接話法で話すことができる。
・ 日常生活に必要な表現を使うことができる。
となっています。
「のど自慢大会」があり、各班で思い思いに嗜好をこらして発表します。この練習を通して級友との理解も深まり、またいい思い出になることでしょう。  
文法のポイントは、「間接話法」と「パンマル」。  
課題は、「地図の説明」「旅行の話」「状況役割」があります。
3級の目的は、
・ ハングルの音律を体系的に理解して、自然に発音することができる。
・ 時制と類似した意味の連結語尾を適切に活用して、受身と使役の形に変化させることができる。
・ 韓国で日常生活をするにあたって、不便がない程度の意思疎通が可能である。
・ 文章や言葉によって、自由に意見を発表し、主張することができる。比較的複雑な内容の文章や会話に表れる韓国的な脈略を理解することができる。
となっています。
「演劇大会」があり、自分たちで台本・衣装を用意して大講堂で演じます。司会者は同じ級の人がつとめるので、かなり盛り上がります。  
3級から選択班がはじまり、「話し」「書き」「読み」「聞き取り」のなかで自分のやりたいものを選ぶことができます。  
文法のポイントは、「受身」「使役」「ことわざ」。  
課題は、「3分発表」「状況役割」です。
4級の目標は、
・ 母国語の抑揚と発音が残ってはいるが、比較的自然に話すことができる。
・ 時制の活用に不便がなく、使用頻度が高い語尾の結合形を理解し、つかうことができる。
・ 話し手と聞き手の関係によって変化する、会話体系を理解することができる。
・ 一般的な職場での業務が可能で、韓国的な考え方と文化を理解することができる。
となっています。
「状況劇大会」があります。ラジオ劇のような形式で台詞を重視した演劇の大会です。各級ともに入賞者には、延大グッズの商品が出るのでよい記念になります。  
ちなみに私は、2級の2位と3級の個人賞をいただきました。 文法は、さほど新しいものは出てきませんが、今まで習ったものを組み合わせて複雑になってきます。また、ここでも間接話法は重要です。  
課題は、「新聞発表」「座談会」「ビデオ鑑賞」があります。
延大の韓国語学堂は1959年の設立なので、3年後に50周年を迎えます。それだけに教育の方法もよく考えられていて、教師陣も優秀です。  
他の教育機関に比べて文法重視で会話を軽視しているという評価を耳にしますが、私の経験では、文法を理解してうえでの会話をめざしているのでより深く韓国語にとりくむ最善の方法だと感じています。  
また、各級のおわりにはアンケート調査があり、教育法・教師の評価を聞かれて、つぎに生かされるシステムをとっています。  
教科書も、現在大幅に改訂中です。  
現在多くの大学に韓国語学堂があり、街には日本語学園があふれています。そのなかで、「延大語学堂」はすこし気合を入れて学びたい人にお勧めです。  
次の学期に、また新村でお会いしましょう。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-12-15

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