韓国チキン食べ比べ+食べ歩き~2005年編~

ソウルの夏は!のどごしスッキリ!“カ~ッ”と1杯のビールにチキン!

こんにちは!ソウルナビです。ソウルもとうとうじめじめ蒸し暑い梅雨がスタートしましたが、日差しの強~いソウルの夏がもうすぐそこに!昼間に汗を流しながら観光にショッピングに楽しんだ日の晩は、その日のシメとして疲れを一挙に吹き飛ばしてくれる「1杯のビール」が最高!今日はそんなビールにぴったりのチキン料理をご紹介しましょう!フライドチキンに味付けチキン、鶏の丸焼きに漢方チキンなど!チキンを買ってきて食べ比べたり、実際に一杯飲みにも行ってきました(^-^)!それではまずは買出しに行ってきま~す!

チキンを買ってきました!

じゃん!さっそくチキンをあれこれ買ってきました。本当は揚げ立て&焼き立てのアツアツチキンをお店でいただきたかったけれど、ナビスタッフ総出でチキン屋さんに行く訳にも行かず・・・地下鉄の中でチキンの匂いをぷんぷんさせながら、やっとオフィスに到着!まずはナビスタッフで「トンタッ(鶏の丸焼き)」「フライドチキン」「ヤンニョムチキン(甘辛ソースのかかったフライドチキン)」の食べ比べ。みんなまだ仕事中ということでビールは泣く泣く我慢して、コーラでいろんなチキン料理を味見してみたいと思います!そして、スップルバーベキューチキン(バーベキューソースがかかった炭焼きチキン)とハンバントンタッ(漢方やもち米入りの鶏の丸焼き)は後ほど地元人気店に直接行ってビールを一杯やりながらご紹介いたしま~す(^-^)

~まずはトンタッ&フライドチキン&ヤンニョムチキン食べ比べ!~


◇◆◇適度に脂が落ちて香ばしい「トンタッ」、食べ比べ!◇◆◇

トンタッとは鶏の丸焼きのこと。電気オーブンでこんがり焼かれた鶏は、まさにビールにぴったり。このトンタッは専門店もありますが、参鶏湯(サムゲタン)のお店で一緒に扱っている場合も多いです。普通に鶏一羽丸ごと焼いたものが一般的で、参鶏湯のように鶏の中にもち米や漢方などを入れて焼いたハンバントンタッ(漢方入りの鶏の丸焼き)を楽しめるお店もあり。

★「明洞ヨンヤンセンター」のトンタッ(10000ウォン) 
かつては明洞のサボイホテルの横にあり、1962年にオープンしたサムゲタンの老舗で、"トンタッ(鶏の丸焼き)"でも有名なお店。オーブンの中でこんがり焼けていく鶏が通りからも見えるので、美味しそ~、食べてみたい~と思っていた方も多いはず。鶏だけのテイクアウトも出来るので、特にこのビールの美味しい夏にはサムゲタンとともにトンタッが人気!その後近くに新しいビルとなって移転。
韓国人
・淡白でやわらかい。
・香ばしくて美味しい。

日本人
 ・肉がしまっていて軟らかい。
・食べやすくて美味しい。
・冷めても香ばしい。
・一口食べたら鶏の風味が口にいっぱい広がる。
・日本で食べていた美味しい焼き鳥屋の手羽先の味がして故郷を思い出しました。

★「土俗村」のトンタッ(11000ウォン)
こちらはソウルで超有名なサムゲタン専門店。常連客の中には歴代大統領や有名人もたくさん。こちらにもトンタッがありましたョ。テイクアウトの場合は、アルミで包んだトンタッの他、大根の酢漬け、塩胡椒、トマトケチャップ風(?)などのソースが付いてきます。
韓国人
・淡白(もう少し脂が落ちて燻製タイプだったらもっと良かったかも)。
・漢方の香りがして良いけれど、脂が落ちすぎてパサパサしている。
・ヨンヤンセンターに比べてお肉がパサついている。

日本人
・味付けに高麗人参を使っているハズ!
・匂いがサムゲタンみたい。
・肉がパサパサ。
・軟骨まで美味しい。
・冷めたらイマイチ。
・漢方チキンで健康を気遣うおじさんにはウケるのかも。

◇◆◇カラッと揚げたフライドチキン &ヤンニョムチキン、食べ比べ!◇◆◇

韓国のチキン屋さんには大きく分けて2タイプのメニューがあります。1つはカラッと揚げた普通の「フライドチキン」、もう1つは甘辛ソースに絡めた「ヤンニョムチキン(味付けチキン)」。フライドチキンは日本でもありますが、この「ヤンニョムチキン」は韓国ならではの味。お店によって少しずつ味が違うので、今回は地元の有名チキンチェーン店「トゥルドゥルチキン」と、テレビで紹介されていた地元有名店、「ポッポチキン」のフライドチキンとヤンニョムチキンを食べてみたいと思います。

「トゥルドゥルチキン」のヤンニョムチキン&フライドチキン
ここはソウル市内に100店舗ほどあるチキンチェーン。特にこの明洞店は本店。ヨンケ(生後40~50日の鶏)を18~24時間10種の材料で熟成させた後、ニンニク、ネギなどの約20種の漢方を混ぜたパウダーを振り掛けて揚げたもの。しっかりとした味付けで色の濃いのが特徴。

ヤンニョムチキン(12,000ウォン)
韓国人
・他のお店に比べてピリ辛度が高い。
・ピリッとした辛さに甘さもある味付けは、まさに私好みの味(^-^)。
・そんなに辛くなくて淡白な味。
・やっぱりトゥルドゥルチキンの味付けチキンは最高!

日本人
・タレの味がすば~らしい。
・ニンニクかショウガか口の中にぶつぶつ残るのが美味しい。
・甘辛いソースが意外とソフト。
・甘さ控えめだからソースが美味しい。
・辛い。一番辛かった。
・ニンニクの香りが強い。

フライドチキン(12,000ウォン)
韓国人
・鶏が小さすぎる!
・カラッとしていて淡白な味(でも揚げすぎで衣が焦げ気味なのがちょっと・・・)
・揚げすぎ。

日本人
・食べやすい。
・"ポッポチキン"より味が濃い。
・"ポッポチキン"より香ばしい(ちょっと焦げた味←良い意味で)。
・フライドだけどただ揚げただけじゃない!お肉にちゃんと下味がついていて最高!

「ポッポチキン」のヤンニョムチキンとフライドチキン
地元で人気の料理番組で紹介されていたチキン専門店。特にフライドチキンが有名。こちらもヨンケ(生後40~50日の鶏)を使用。漢方に漬けた鶏をオリジナルスパイスを付けて揚げたもの。テイクアウトすると、ペプシ1缶とキャペツの千切り、大根の酢漬け、ソースが付いてきます。南大門(地下鉄4号線フェヒョン駅前)に2軒あり。

ヤンニョムチキン(12,000ウォン)
韓国人
・味が濃い。
・トゥルドゥルチキンの方が美味しいかも
・鶏が小さすぎる
・味が濃くて漢方の香りがしてあんまり・・・
・"トゥルドゥル"に比べて酸味があるかな?
・コチュジャン(唐辛子味噌)の味が強くて辛い。

日本人
・辛い。
・タレが多すぎでくどい
・タレの味が美味しくないってワケじゃないけど、センス悪い。
・はちみつチックなとろっとしたソースがポイント!
・甘すぎで赤い油が気になる
フライドチキン(12,000ウォン)
韓国人
・トゥルドゥルに比べてサクサク感が少ない。
・こんがり揚がっていて美味しい!

日本人
・思ったよりさっぱりしている感じ。
・味気ない。
・少し冷めたら衣が硬くなって食べにくい。
・味に特徴がない。!

ビールと一緒に炭火焼きバーベキューチキン&漢方入りの鶏の丸焼き、食べ歩き!


◇◆◇香ばしさがたまらない!スップルバーベキューチキン(炭焼きバーベキューチキン)、食べ歩き◇◆◇

フライドチキンのお店はチェーン店がたくさんありますが、チキンといえばもう1つ!揚げずに炭火で焼いた香ばしいチキンもあります。脂っこいチキンはあまり・・・という方にオススメ。そこで今回はテレビでも何度も紹介されている地元有名店、江南のチキン通りの元祖と言われる「クムガン」に行ってみました!

★「クムガンバーベキュー」~スップルバーベキューチキン(炭焼きバーベキューチキン)12,000ウォン(1羽)
江南駅とノニョン駅の間、江南教保タワー十字路から約100mのところにあるチキン通りの老舗。なんと創業1960年から今までずっと地元のサラリーマンたちに愛されてきたお店です。こちらのチキンは香ばしいスップル(炭火)焼き。入口すぐのところで男性スタッフがモクモクと煙が立ち昇る中、ドライヤーを片手に?!がんがんチキンを焼いています(かなり美味しそう)。さっそくお店に入ってチキンとビールで一杯!いっちゃいたいと思います。メニューを見ると、味付けはバーベキューチキン、塩焼き、そしてフライドチキンもありましたが、今日は一番人気のバーベキューチキンを注文してみました。
チキンを待っている間に、まずテーブルには乾きモノおつまみセットと卵焼き、そして大根の酢漬けがサービスでテーブルに。このおつまみで少しずつビールを飲んでいると、お待ちかねのチキンがワゴンで運ばれてきました。さっそくお味の方ですが、やっぱり"炭焼き"ということで香ばしい。フライドチキンのようなジューシー感はないですが、ピリ辛のこってりソースとぴったり。こちらは炭焼きチキンで有名なお店ではありますが、サービス満点なことでも有名。お店でチキンとお酒を注文したら、最初に出てきた乾き物から卵焼きの後、カワハギ揚げやカンパン、フルーツなど、2~3つのサービスおつまみが出てきますョ。

◇◆◇ハンバントンタッ(漢方入りの鶏の丸焼き)、食べ歩き◇◆◇

トンタッ(鶏の丸焼き)はトンタッでも、鶏の中にもち米や栗、高麗人参などを詰め込んで焼き上げた"漢方入り鶏の丸焼き"もあります。これはお店によっても名前が違うみたいで、普通に"トンタッ"と言ったり、"ハンバントンタッ"ということころもあるよう。

★「チャンジャッグイ」~ハンバントンタク
この漢方入りは、フライドチキンのチェーン店やサムゲタンのお店でもあんまりないメニューですが、地元店を一軒見つけました!ノニョン駅の十字路から少し入ったところにあるトンタッ専門店、「チャンジャッグイ」です。この"チャンジャッグイ"というのはもともと、"薪で焼くこと"らしいんですが、まさしくこちらのお店では、お腹の中に漢方をつめた鶏をくぬぎの木で焼いたトンタッが楽しめます。
※2015年現在、閉店
さらに鶏のお腹の中には、サムゲタンのように国産の高麗人参、ナツメ、甘草、銀杏、栗、ニンニク、お餅米、黒米など、全9種類の材料が入っていて、美容と健康にもいい健康チキン料理なんです。また、くぬぎの木を燃やしてじっくりと1時間半かけて焼いた鶏は、適度に脂が落ちて、さっぱりとしつつも柔らかくほんのり漢方の香りのする鶏の丸焼きです。

~チキン料理になくてはならない付け合わせ!~


韓国では焼酎にぴったりの料理が多いですが、さすがにチキン専門店では地元の人もビール!お店で飲む場合は、だいたいスナック菓子ともう1つ、キムチではなくサイコロ切りの酢漬け大根が出てきます。これがさっぱりとしていてギッシュなチキンにはぴったり。合間にこれを食べるとお皿に山盛りのチキンも進みます。この組み合わせに慣れると、大根が無くては物足りなくなってしまうかも。
ビールにぴったりのチキン料理!これを見て皆さんもチキンが食べたくなったんでは?!フライドチキンに甘辛ソースがかかった味付けチキン、そして香ばしい香りがたまらない炭焼きバーべキューチキンに鶏の丸焼き!そして体にも良さそうな漢方入りの鶏の丸焼き!どれも美味しかった~。今日ご紹介したお店のほかにも、チェーン店系はあちこちにあり、ビールを飲みたい時に気軽に入れる雰囲気です。皆さんも夏のソウルの夜にチキンとビールで一杯!いかがでしょうか?以上、ソウルナビでした。

その他情報

※記事内の値段は2005年6月現在です。

*お店情報を更新しました。<2010.4.20>
*記事をリライトしました。<2015.8.6>

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-07-15

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