物価で見る韓国 お給料編~2005年度版~

物価上昇中の韓国!その中で韓国人のお給料ってどのくらいなの?

アンニョンハセヨ、プサンナビです。先日、2年ぶりに「物価で見る韓国 交通費編」を2005年度版としてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?数年でこんなに物価があがるの~?!と驚いた方も多かったのではないでしょうか?ということで、今回は、物価が上がっている韓国でお給料はどうなのか?2003年版と比較しながら、どのくらい上昇したのか?あるいは、下がったのかを見ていきたいと思います。
<100円=884.64ウォン、2005.10.31現在>
ナビが住んでいて感じることは、ここ数年で韓国人のお金の使い方が大きく変わったなぁ~ということ。例えば、海外旅行に行く人が増え、連休や夏休みシーズン中の海外に行く飛行機やツアーは予約で一杯なんていうニュースを耳にします。

実際、それだけに需要があるだけに、釜山と海外とを結ぶ便数が増えたり、新しい路線が出来たりしてるようなんです。また、デパート内に高級ブランドのショップが増えたり、ショップのスペースが大きく拡大されたりなんていうことも感じます。

きっと、数年前よりもお給料は上昇しているのかもしれない、とナビが思うんですが、皆さんはどうですか?ということで、早速、いくつかの職業とそれぞれの年俸をのぞいて見ましょう。

<会社員>
まず、大衆的な会社員のお給料を見ていくことにしましょう。韓国では大企業(サムソン、現代、LG、SKなど)と中小企業との差がお給料などの面で大きくあらわれることで知られています。(その結果、小さい頃から大企業に入るために良い大学へ・・・という思考が生まれているような気がします。)

どれだけ違うかというと、中小企業と呼ばれる会社は初任給で約1500万ウォン~1800ウォン(日本円で170万~210万円ほど)、大企業は約2500ウォン~3000万ウォン(280万~340万円ほど)となっています。それに加え、大企業はその年々の売り上げや成績に応じて年度末にインセンティブとして特別ボーナスがでたりもし、月給の100%、200%、300%とその年に応じて変化します。また、銀行員もお給料が良いことでしられているそうです。
物価とは話がずれてしまいますが、韓国の定年は日本と同じように60歳前後ですが、実際のところ、大企業の場合、50歳を過ぎて会社に残れるのはごく一部という話を耳にします。たくさんお給料がもらえるのはいいですが、長く働けない環境というのもサラリーマンにとっては厳しいところですよね。

<公務員>
ここ数年で公務員の人気がうなぎのぼりの韓国。景気が良くないせいか、やはり日本と同じように安定を求める人で倍率は高く、難関なんだとか。最近は、大学に入るための学院(塾)に加え、公務員試験の学校なんかもよく見かけるようになりました。

韓国の公務員は1級(長官クラス)から9級に区分されていて、数字が少なくなるほど試験の難易度が高いんだとか。9級の初任給は約1600万ウォン(約180万円)、中間の5級は約2600万ウォン(約290万円)、1級は約4000万ウォン(約450万円)になっているそうです。
公務員でも学校の教師はどのくらい?と思うもの。韓国人の友人に尋ねて見たところ、昔はお給料が少ないというイメージだったけど、最近はではお給料もそれなりにもらえ、夏休み、冬休みがあることからかなりの人気職業になっているんだとか。初任給は約2100ウォン(240万円)ほどだということでした。
<運転手さん>
調べて見ると、2年前の記事の時とあまり変化していませんでした。バスの運転手の月給は約160万ウォン(約18万円)、タクシーの運転手は約120~200万ウォン(約14万~23万円)ということでした。中には、模範タクシーの運転手はたくさんのお客さんがついていたりすると大企業のお給料よりも多く稼いでいるようですよ。
<お医者さん>
日本と同じく韓国でも高給取りのイメージが強いお医者さん。平均で約700万ウォン(約79万円)ぐらいもらっているんだそうです。もちろん、自分で開業したりすれば、もっともっとたくさんのお給料をもらっていることになります。
ナビの知り合いに歯医者さんがいるんですが、歯医者さんの場合には、月給約500万ウォン(約56万円)ほどもらっているということでした。知り合いの話によると、最近ではお給料が良いということから医者や歯医者になる人が多く、人手が飽和状態にあるため、他の病院に負けないように土日営業や夜間営業をする病院も増えてきているんだか。そういった病院で勤務すると約100万ウォン~200万ウォン(約11万~22万円)ほど多くもらえるだそうですよ。
<スポーツ選手>
日本のプロスポーツ選手は想像もつかないくらいの高給取りというイメージがありますが、韓国ではどうなんでしょうか?2年前の時と同じく、プロスポーツ選手の中で一番高い年俸を誇るのはプロ野球選手。今年は、韓国野球界初の7億ウォンを越え、約7億4000万ウォン(約8400万円)。韓国内では初の7億ウォン越えとかなり話題になりましたが、日本のプロ野球選手は3億円、5億円と想像のつかない年俸・・・。
ワールドカップなどで脚光を浴びた韓国プロサッカーのKリーグ内での最高年俸は、約4億1000万ウォン(約4600万円)。そして、プロバスケットリーグの最高年俸金額は、約4億ウォン(約4500万円)となっています。
<アルバイト>
物価が上昇したことを受け、アルバイト代も上がったかな?と思ったものの、実際調べみると、まだまだ平均1時間3500ウォン(約400円)という、とても安いアルバイト代。これだと、10時間働いても3万5000ウォン(約4000円)、働き甲斐がないお給料な上に、韓国のアルバイトは週に何日かではなく、ほぼ毎日働くとういうシステムなんです。

ナビの知り合いにも「休みなく働かなければいけないので、1ヶ月、2ヶ月と短期間でしか働けなかった・・・」なんてことを言っていました。もうちょっとアルバイト代が上がれば、食堂やカフェなどのサービスも向上されるんではないかなぁ?!と思うんですが・・・。
<プロゲーマー>
IT大国韓国ならではのプロゲーマーという職業。テレビで見ると、まだ皆さん20代という感じがしますが、年俸は最高で2億ウォン(約2300万円)。大好きなゲームでお金が稼げてしまうこの職業を羨む韓国の若者が多いかも知れませんね。
<大統領>
現在の韓国の大統領ノ・ムヒョンさんの2004年の年俸は、約2億ウォン(約2300万円)と公表されてました。ちなみに、小泉首相の年俸は約4100万円、ブッシュ大統領は約4500万円と公表されています。
いかがでしたか?韓国の物価の上昇と共にお給料も少しずつ上がっているようですね。これからもこの物価でシリーズを続けていきますので、韓国のこんな物価を教えてぇ~!比較してぇ~なんていうのがありましたが、いつでもメールお待ちしています。以上、プサンナビがお送りしました。(上記の、年俸の情報は韓国検索サイトnaverを元にしました。)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-10-28

ページTOPへ▲

その他の記事を見る