写真でみる「日韓交流おまつり2008 in Seoul 」 !

一年に一度、日韓交流の大イベントが今年も開催されました~!

こんにちは!ソウルナビです。一年に一度、毎年秋に開かれている「日韓交流おまつり」が今年も先週末、9月27日、28日の2日間にわたって開催されました~!日韓の様々な団体が参加し、両国の伝統芸能をはじめとするパフォーマンスが披露されるこのお祭り。今年は日本側25団体、約600名、韓国側25団体、約500名と大変多くの参加人数となりました!お祭りが開催された舞台は去年に引き続きソウル市庁前広場と清渓広場。日韓両国の支援企業やボランティアなどの協力で、日本人と韓国人が一緒になって作り上げるというこのお祭り、今年はいったいどんな様子だったのかな!?ナビが今年もお祭りの模様をレポートしま~す!
「日韓交流お祭り2008」
2005年の「日韓友情年」をきっかけに始まり、毎年秋に一回ずつ開催されている「日韓交流お祭り」。日韓それぞれの国の伝統芸能などのパフォーマンスを披露しながら市民レベルでの交流をはかり、両国が一緒になって一つの「おまつり」を作っていくというこの行事は、今年(2008年)で第4回目を迎えました。開催初年度と2年目までは大学路(テハンノ)で開かれましたが、昨年(2007年)から会場をソウル中心部の清渓川(チョンゲチョン)広場と市庁前のソウル広場へと移し、規模、内容ともにその姿を年々パワーアップさせています。また今年は、去年までのイベントの目玉であったパレードがなくなり、全てのパフォーマンスが清渓川広場と市庁前広場に設置されたステージで披露され、より見やすくなったよう。
◆◆◆おまつりレポート!◆◆◆
清渓広場と市庁前広場でそれぞれ様々な催しやステージが繰り広げられた今回のお祭り。そのいろいろな場面をピックアップしてお届けしま~す!

9月27日(土)
市庁前ソウル広場では午後2時から、清渓川広場では午後3時からステージでの公演が始まった1日目。夕方6時半頃からは市庁前ステージで開幕式が開催されました~!


《お昼の公演》
◇清渓川広場

イベントといえば清渓川広場!の、モニュメント前に設置されたステージで、気持ちよく晴れた秋の空の下、日韓様々なグループの演技が繰り広げられたこちらの会場。司会にはKBSの人気番組「ミニョドゥレスダ(美女たちのおしゃべり)」に出演されている日本の方が登場!観客もたくさん集まっていましたョ!
●「太鼓・創作舞踊」 神村学園鼓舞道部 <日本>
郷土芸能をはじめ、創作舞踊等あらゆる分野に挑戦し、伝統を守り続けている神村学園鼓舞道部による力強い太鼓演奏と華やかな創作舞踊!
●「秋田竿燈」 秋田県秋田市竿燈会 <日本>
3世紀を越える歴史がある「秋田竿燈」は、邪気や病魔を払い清め、五穀豊穣を祈願する行事が原型とされていて、このお祭りは毎年夏に4日間行われ、延べ230万人を集めるんだそう。高さ13~15メートルにも達する、提灯のいっぱいついた竿燈を手の平、額、腰に据えて披露される演技はスゴイ!の一言!
●「フンチュム(興踊)」 自然の音舞踊団 <韓国>
「フンチュム」は、特別な形式は決まっておらず、収穫の秋に両班(ヤンバン、上流階級)と麗人の感興を即興的で自由な動きで踊る踊り。両班役と、色とりどりの衣装を着た麗人にあたる踊り手がテピョンソ(ラッパのような笛)の音楽に合わせて踊ります。
●「鹿児島おはら節・鹿児島はんや節」 かごしま永明会 <日本>
毎年11月の「おはら祭り」などで活躍しているグループによる、鹿児島県に古くから伝わる民謡「おはら節」と「はんや節」に合わせて踊るステージ!
●「韓国/日本/中国の弦楽五重奏」 律呂(ユルリョ) <日韓中合同>
韓国のカヤグム(伽耶琴)、ヘグム(奚琴)と、中国の二胡、琵琶、そして日本の三味線で、各国を代表する伝統楽器と演奏家で構成された女性5人のフュージョン音楽グループ「津呂(ユルリョ)」による演奏!
●「風物B-Boy」 チンジュ(清州)ドゥレ風物芸術団 <韓国>
伝統的なリズム・音調で、プンムルノリ(風物遊び)やサンモ(長いリボンのついた帽子)遊びと現代のB-Boyパフォーマンスをミックスさせたパフォーマンス!
●「花笠踊り」 山形県花笠協議会 花笠舞踊団 <日本>
おなじみの「花笠踊り」!「山形花笠祭り」は東北4大祭りの一つ。こちらは「花笠舞踊団」から厳選された踊り手による華麗で可愛らしい舞!
●韓国舞踊 チョンスギョン・チュムサラン舞踊団 <韓国>
ファガンム(花冠舞)、キョバンムノリュジャンファ(教坊舞路柳檣花)、フンチュム(興踊)。泰平の世を願う踊りや、教坊(キョバン)から伝わった踊りなど。
●「エイサー」 名桜エイサー <日本>
沖縄を代表する伝統芸能「エイサー」。三線の調べに合わせて太鼓を叩く大きなリアクションがダイナミック!陽気な南国の雰囲気満点~!
◇市庁前広場
ステージの他に、各出演団体の控えコーナーや観光PRブースのあった市庁前広場。広いだけあってこちらの会場のほうが大きく、さらに人がいっぱい!青森県ブースの前では、時々、「八戸えんぶり」が披露されるなどもされていました~。
●和太鼓「たぬきばやし」 木更津総合高等学校和太鼓部 <日本>
あの有名なメロディーにのって、高校生たちが千葉県木更津市の伝統曲「狸囃子」を和太鼓と踊りで披露!陽気で元気な舞台に、観客のおじいさんもノリノリになっていましたョ!^^
●「米子がいな万灯」 米子がいな万灯振興会 <日本>
鳥取県の米子がいな祭りの初日に披露され、お祭りのメインイベントともなっている「がいな万灯」。「がいな」とは米子地方の方言で「大きい」という意味だそう。少し暗くなり始めた会場に、明りが灯されたたくさんの灯篭が幻想的でした~。
《開幕式》
1日目の夕方6時40分に市中前ソウル広場のステージで始まった開幕式。「千年の虹」と題されたこの開幕公演の一番の目玉はサムルノリの創始者であり、韓国を代表する伝統音楽演奏家の金徳洙(キムドクス)氏が演出、構成した開幕祝賀序幕公演!厳かな雰囲気の中でサムルノリから始まり、その後は日韓の参加者たちも加わって日本、韓国、そして中国の楽器や歌のコラボレーション!この序幕公演の後にも日韓伝統音楽・舞踊の共演や、それぞれの国の代表団体によるすばらしい舞台が次々と披露されました。さらに式の最後には日本からタイナカサチ、韓国からは日本でもおなじみのユンナと、両国の歌手によるライブでしめくくられました!
◇◇開幕祝賀序幕公演◇◇
◎開会宣言
今回のお祭りの実行委員長の方々や協力者の方々などがステージに上がって挨拶。「日韓には難しい問題もあるけれど、このようなお祭りを通してまず市民レベルでの交流を図っていき、お互いを知り、そして理解するきっかけになれば」という趣旨のコメントが多かったよう。
花火が上がって開幕宣言~! 
花火が上がって開幕宣言~!

花火が上がって開幕宣言~!

●日韓伝統音楽・舞踊公演
天女の羽衣をめぐるストーリー「羽衣三番叟(ハゴロモサンバソ)」を日韓の伝統音楽家・舞踊家たちが演じた日韓共同公演舞台!
●花笠踊り
お次はお昼に清渓川のステージでも活躍した山形県の花笠踊り~!
●八戸えんぶり
青森県の南東部に位置する八戸市の「八戸えんぶり」は、毎年2月に、その年の豊作を祈る八戸地方を代表する民俗芸能で、国の重要無形文化財に指定されているそう。馬の頭をかたどった烏帽をかぶり、頭を大きく振って踊ります。また、合い間に披露される子供たちの演技もとってもカワイイ!観客たちからも「かわいい!」と、声が上がっていましたョ^^。
●Oriental Fantasy - 律呂(ユルリョ)
日韓中それぞれの伝統弦楽器の女性奏者たちによる弦楽五重奏グループ「律呂(ユルリョ)」による演奏!それぞれの楽器がしっかりマッチしてハーモニーを作っていきながらもなんだか不思議な響き。「全く違和感がありませんね!近いアジアの国同士だからでしょうか。」と司会者のコメント。
●BATI -HOLIC
京都を拠点に活動する、和太鼓、踊り、唄、笛、鳴物等を中心としたパフォーマンスグループ「BATI-HOLIC(バチホリック)」。その音楽性は「郷土芸能」と「地域性」への敬意を基盤としているそう。「忘れ去られて行くあの故郷の情熱」から「新しき情熱」をテーマとして力強い演奏を披露!すごく迫力があり、観客たちを圧倒するステージでした!いやあ、カッコ良かった~^^。演奏後にはとっても大きな拍手が起こっていましたョ!
●タイナカサチ特別祝賀公演
特別祝賀公演の第一部では、日本から招待されたシンガーソングライター、タイナカサチが登場。力強く透明感のある歌声と歌唱力で観客を魅了!途中、韓国語でのMCを交えたり、韓国語でシンスンフンの「I believe」の弾き語りを披露したりと日本人も韓国人も楽しめるステージでした^^。
●ユンナ特別祝賀公演
日本でも韓国でも大人気のユンナ!特別祝賀公演の第二部に出場し、この開幕全体のトリを務めました。日韓両国のファンから熱い声援を浴びていました~!
9月28日(日)
午後2時から始まったステージ公演、清渓広場では夕方6時頃まで、市庁前広場では夜8時まで日韓の様々な団体がパフォーマンスを披露しました!

《市庁前広場の様子》
市庁前には日本の各地方の観光PRブースなどがあり、どこも人でいっぱい大盛況の模様!各ブースでは景品プレゼントやパットゴルフコーナーなどの催しをしていて、行列ができるトコロも。紙に願い事やメッセージを書いて星型に折ってから竹の枠に飾るコーナーも人気を集めていました。そして広場にはなぜかドラえもんが!?ソウル市庁前にドラえもん・・・なんだか不思議な光景^^;韓国でもマンガやアニメで知られているドラちゃんは韓国でも人気者!^^
《市庁前広場ステージ公演》
●「農楽・風物」 サンミョン大学ハノルム舞踊団  <韓国>
古くから農民や大衆の間で親しまれてきた農楽。社会の変化と共に娯楽性や芸術性などが混ざり合い発達してきました。サンスェ(鐘)、チン(銅鑼)、ブッ(太鼓)、チャング(両面鼓)、ソゴ(小鼓)の打楽器と踊りによって構成されます。
●「チュルタギ(綱渡り)」 ナムサダン  <韓国>
朝鮮時代に両班(ヤンバン、上流階級)層の娯楽として、また、庶民たちの娯楽としても公演されてきたチュルタギ(綱渡り)。映画「王の男」でも見た人も多いのでは!?後ろ歩き、片足飛びやジャンプなどのアクロバットな動きと共に、漫談などで観客を盛り上げます!
●「平家踊り」 山口県立下関中等教育学校 <日本>
慶尚南道の晋州外国語高等学校の生徒たちと一緒に、下関の伝統芸能「平家踊り」を披露!
●「プッチョンサジャノリ(北青獅子舞)」 <韓国>
韓国にも「サジャノリ」とよばれる、昔から伝わる獅子舞がいろいろあるんですョ!こちらの「プッチャンサジャノリ」は伝統演技方式で、仮面を被った人や両班(ヤンバン)のタルチュム(仮面踊り)、伝統楽器の演奏、そして獅子舞で構成されます。
●「清水目八鹿踊り」 宮城県一迫商業高等学校 <日本>
伊達政宗の時代から一門の白河家により「おかかえじし」として保護育成された「清水目八鹿踊り(すずのめやつしかおどり)」。迫力の踊りで祖霊供養とし、魔除けの踊りでもあるそう。うん、確かにすごい迫力!
この他、この日は韓国の仮面踊りや舞踊、日本の「ハナコリア」による「よさこいアリラン」など日韓様々なパフォーマンスが繰り広げられました~。そして最後は出演者や観客たちが一緒に参加する「ガンガンスルレ」(旧暦の8月15日、秋夕の晩に女性が集まり、手をつないで輪になって踊る民俗遊び)で締めくくられました。ナビたちが見に行ったものを中心にご紹介したので残念ながら全てのパフォーマンスをお見せすることはできないのですが・・・^^;。
2008年の「日韓交流おまつり」、いかがでしたか!?去年までのパレード形式ではなく、パフォーマンスは全て舞台で披露された今年のお祭り。パレードも面白いけれど、今回こうやって実際に舞台で披露されたパフォーマンスを見てみると、確かに移動しながらだとスムーズにやりにくいものも今まではあったのかな~、と感じました。そして今年は今までと比べて段取りよく、きっちりとした印象。観客にも見やすいお祭りになっていたようで、準備に活躍された方々の努力がうかがえました。毎年どんどん規模も大きく、さらに楽しいお祭りへと成長を続けているこの「日韓交流お祭り」、来年はなんと東京でも開催されるかも!という計画があるそう。(あくまでも、まだ“予定”だそうですが・・・)来年のお祭りにも期待!!ですネ!^^以上、ソウルナビがお伝えしました。
関連タグ:日韓おまつり

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-10-01

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