谷みつのソウル特派員レポート・第24回「『チュソク』のスーパー」

韓国のお盆「チュソク」が10月1日から始まる。
韓国では、旧暦の8月15日がお盆休みだ。
今回は、30日から10月3日までが祭日である。 29日は土曜日だから、この日もお休みになったらいいのにと思うけど、そうはいかない韓国。29日もいつもの土曜日と同じように、1時まで勤務なのだ!!。
この時期にスーパーへ行くと、目につくのが「チュソク」の贈り物セット。
韓国でも日本の「お中元」のように、「チュソク」に、お世話になった人たちに贈り物をする。
この贈り物セットの中には、消費量が日本の2倍はあるであろうシーチキンの缶詰セットから、シャンプー、食用油、洗剤、コーヒーに韓国の伝統酒のセット、韓国のお菓子のセット等々。
「チュソク・セット」の特徴としては、例えば、コーヒー・セットなら、インスタントコーヒーにマグカップやピッチャーがおまけで付いている。
伝統酒のセットなら杯(さかずき)。 私も、この杯欲しさにお酒のセットを買うつもり。だって、杯に私の愛する『百歳酒』の3文字が印刷されているんだもーん(フフフ)。
このような「チュソク・セット」の中で、ビックリしたのはごま油の瓶が2・3本入ったごま油セットがあること。 さすがに韓国。 韓国の料理にはたくさんのごま油が使われるからねえ。
そういえば、私が韓国語を勉強していた高麗大学では、大学のマークが入ったごま油セットが「チュソク」の贈り物として人気があったなあ……。
この他には、カルビ(肉)や干し魚、果物ナドナドの生もの「チュソク・セット」。
韓国では保存できるものに、負けず劣らず、生ものの贈り物も人気があるみたい。
今年は私もお世話になった人に贈り物をする事にした。
何にしようかと迷ったけれど、農協で、秋の果物、梨とブドウの巨峰を選んでみました。(韓国にも農協があるよ。)
梨は、赤ちゃんの頭くらいの大きさの梨が9つ入って20000ウォン。ブドウは12房入って12000ウォン。
もちろん、ブドウは10000ウォンに値切ったさ(『ちゅらさん』風に)。
日本に比べたらどうなのかな??高いのかな?安いのかな?日本を離れてずいぶん経つから、日本の価格がわからなくなってしまった……。
韓国では、梨9つで20000ウォンは妥当な価格だそうである。
高いものになれば、9つで35000ウォンなんてものもあるからねえ。
誰が食べるんだろう??
チュソク前のスーパーは、ホントに韓国っぽい。
あっちでもこっちでも、商品を売り込む声が聞こえ、熱気に溢れている。
くらくらして、熱帯のジャングルに迷い込んだのかと錯覚してしまうくらいだ(失礼しました。ちょっと大袈裟でした。)
とにかく、見てるだけでも楽しいスーパー。お勧めだよー!!
☆ 地下鉄1号線 『チェギドン駅』で降りると、「ミドパ・スーパー」地下1回の入り口が見えます。地下1階はインスタント食品やお酒、韓国茶など。地下2階には生鮮品売り場。デパートよりも安くて、韓国の雰囲気ムンムンです。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2001-09-28

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