ソウルからバスで約1時間40分!「キム・タック」のロケ地でも有名になった街、清州(チョンジュ)に行ってみよう!
こんにちは!ソウルナビです。韓国の首都ソウルから東南へ128キロ、高速バスで1時間40分の距離に位置し、忠清北道(チュンチョンプット)の道都として発展を続ける清州(チョンジュ)。昔から学者・研究者を多く輩出した教育文化都市として知られ、印刷文化の発祥地としても有名な街なんです。今までショッピング・エステを楽しんでいたソウルリピーターも最近ではソウル市内だけでは飽きたらず、中1日ぐらいはソウル郊外に足を伸ばし心に残る小旅行を楽しむ人も多いとか!?特に韓国ドラマの撮影地として清州(チョンジュ)の数々のエリアが使用され、話題を呼んでいるよう。今日はナビと一緒に、そんな清州(チョンジュ)を散策してみましょう^^
◆◇◆忠清北道にある清州へのアクセス!◆◇◆
皆さんは「忠清北道(チュンチョンプット)」という地名を初めて耳にするのではないでしょうか?皆さんがよくご存じのソウルの周りを取り囲む京畿道(キョンギド)からは南に位置しています。韓国は9つの道に分かれ、その中で海に全く接していないのは韓国のほぼ中央にある忠清北道だけだそう。農業が発達し、米・大麦・大豆・サツマイモ・ブドウ・スモモをはじめ、高麗人参やたばこの葉を生産しています。
この清州市内には清州国際空港が設置され、大阪-清州便が週4回就航しています(※2012年1月現在)。韓国内からの交通アクセスは地下鉄3・7・9号線とも接続する高速バスターミナルや、または地下鉄2号線江辺駅最寄りの東ソウルバスターミナルから清州行きのバスに乗ります。南部市外バスターミナルや上鳳(サンポン)市外バスターミナルからもバスが出ていますが、1日の出発本数が少ないため前記2エリアのターミナルからの乗車をオススメします。
また乗車券を買う際の注意事項ですが、日本人が「チョンジュ」と発音すると、どうしてもビビンパブの発祥の地である「全州」と間違えられる場合が多いので、「清州」と書いた紙を差し出しながら「チョンジュ」と発音することをオススメします。
ソウル市内観光だと地下鉄を主に利用するためバスに乗る機会がほとんどないと思いますが、ソウル市内から清州まで約1時間40分の高速バスでの長旅は、ちょっと気持ちが弾みますよネ。高速バスには一般バスと優等バスの2種類があります。優等バスは一般バスよりもシートの幅が広く、フットレストまでついていたりしてちょっぴりゴージャス。韓国のパスの運転については日本に比べたらちょっと驚くことが多く、高速道路を走る車のスピードは日本の高速道路を走る車達よりもかなり速い!!窓の外を見ていると隣りの車をスムーズに追い越して行くわ、さっき見えた景色はあっという間に過ぎて行ってしまうわと、少々運転事情について不安に思われる方も多いかもしれませんが、事故を起こすことはほどんどありませんので、ご安心ください^^
◆◇◆まずはロケ地の寿岩ゴルへ
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お待ちかねの清州高速バスターミナルに到着しました!さて、ここからまずどこに向かいましょうか?今回は、韓国ドラマ撮影に沢山使用された場所である寿岩(スアム)ゴルを散策しながら昼食をとることにしましょう~^^清州高速バスターミナルからスアムゴルまではタクシー・バス・徒歩のどの方法でも行くことが可能。韓国の地方都市をバスや徒歩で行くのは少々不安があるので、今回はタクシーに乗って行きましょう。「パルボンベコリカジカジュセヨ(パルボンベーカリーまで行ってください)」とタクシーの運転手に言えば、約15分程度で現地に到着します。
日本語の案内パンフレット有り!
ここは「製パン王キム・タック」のベーカリーショップや「カインとアベル」「栄光の才人」の撮影に使われた所。テレビで見たあのワンシーンの場所に実際に行くことができるので気分も高鳴りますよね?!でもソウルのように前もって得られる情報が地方の場合は少なく、現地に行ってどこをどう見ればいいの・・・と不安な方。ドラマ撮影地に使われた八峰(パルボン)ベーカリーの目の前の案内所に日本語の案内パンフレットが置かれているので、それを片手に散策してみてください^^
「パルボンベーカリー」
案内で日本語パンフレットをもらったら、向かい側にある「製パン王キム・タック」の主人公タックは働いていた「パルボンベーカリー」でちょっと一息入れましょう。パルボンベーカリー内では、ドラマ「製パン王キム・タック」の撮影時の状況写真が納められていて休息時間も楽しめます。2階はふわふわのソファが用意されているので、ゆっくり腰掛けながらこれからのスケジュールを決めてみるのはいかがでしょうか?
ホームメイドのパン
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どれもこんがり焼けておいしそう
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スアムゴルを散策~
韓国ドラマ「製パン王キム・タック」のロケ地として使われた主人公タックが働いていたパン屋さんで コーヒーとパンを食べ、お昼はもう少しあとでも大丈夫そうな方はスアムゴルを散策してみましょう。高台に位置しているスアムゴルは2007年、地元の芸術家や大学生たちが壁画を描く活動をスタートさせました。大きな路地はもちろん、小さな路地まで庶民の素朴な生活風景が生き生きと描かれています。車もこの路地までは入ってこれないので、排気ガスもなくて空気がキレイ!周りを見るとカップルや男女のグループや家族など休日を楽しむ人々が散策を楽しんでいます。パンフレットを見ると、ドラマ内に出た絵画もあるとか!さっそく探しちゃいましょう^^
製パン王キム・タックのユギョンの部屋
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腕自慢?!
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スアムゴル入口にもキム・タックが
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ドラマ出演陣の手形。ハリウッドみたい
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そして、やっぱり胸がどきどきするのがドラマ「カインとアベル」に出てくるソ・ジソプですね?ロケ地であることを示す看板や写真で振り返る展示コーナーがあり、さらにソ・ジソプの魅力の虜になってしまいます(笑)
◆◇◆わくわくのランチタイム!◆◇◆
20分から30分ほどかけてゆっくりスアムゴルを散策すれば、お腹がすいてきます。今回はドラマ「栄光の才人」の中で主人公の父親が運営していたうどん屋であたたかいうどんを食べることにしましょう!近くまで行ってみるとカメラを持った人たちがいっぱい!家族連れ、恋人同士、友人同士が入れ替わり立ち替わり撮影しています。ナビはこのドラマを見ていないので分からないのですが、かなり人気があるようですネ。
ちょっと辛い麺のビビングクスも気になりますが、今回はドラマのお父さん作の設定であるヨンガニネククスを注文してみました。具材はシンプルで、ねぎと油揚げ、海苔のみ。お腹がすいてるからと一気にスープを飲むとやけどするので気をつけて!!うん、スープはダシがきいてて合格。さて、麺は?お!普通のカルグクスの麺やうどんの麺とちょっと違います!どちらかというとチャジャン麺のような中華麺に近いです。普通のうどんより歯ごたえがあって韓国らしく、なかなか美味しくいただけました^^
◆◇◆タクシーで20分、雲甫(ウンポ)の家を訪ねる◆◇◆
清州市内はあとでざっと見ることにして、次はまたドラマキム・タック関連で、タックのお母さんが住んでいるという設定だった「雲甫(ウンポ)の家」に行ってみましょう!タクシーを捕まえて「ウンポエチッカジカジュセヨ(雲甫の家まで行ってください。)」と言って乗ってください。スアムゴルから雲甫の家までは約20分かかります。市内から少し離れた場所なのでタクシーがあまり通りません。あとで入口のスタッフにタクシーを呼んでもらうことも可能でしょうが、心配な方は運転手に待ってもらうことをオススメします。
雲甫(ウンポ)の本名はキム・ギチャン。韓国を代表する画家で日本の人には知られていませんが、みなさんは1万円に描かれた世宗大王で韓国に来た時にはいつも目にしているんですよ!敷地内はさすが!!芸術家らしい空間の配分と騒音のない静かな時間を過ごすことができます。家の横には美術館もあるので彼の作品をたっぷり鑑賞することができます^^
雲甫の生前の絵画が見られます
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その横の庭園も見事なもの
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普段の忙しい日常や騒がしい都会から離れて静かな気持ちで絵画と庭園を鑑賞すると、頭の中がスッキリ!としてきて、何だか前向きな気持ちが湧いてきました!
◆◇◆時間があればショッピングと夕食でシメ!◆◇◆
ゆっくり「雲甫の家」を鑑賞していたら、日も落ちてきて暗くなってきました。清州を去る前に余裕があれば、清州の街でショッピングと食事を楽しみましょう!清州市内にもソウルの明洞と同じようなショッピングストリートや映画館CGVがあります。最近の明洞は外国ブランドが進出し、正直リーズナブルな値段の洋服が減ってきましたが、清州のショッピングストリートではまだ健在。またセレクトショップやみなさんが使うコスメショップも取り揃っているので、ゆっくりとお買い物を楽しみたい方はここでどうぞ^^
そんな中、またまたドラマのロケ地登場!!創業50年とロケ地でなくても地元の人には知られている「西門(ソムン)うどん」。見てみると、先ほど昼食をとった「栄光の才人」のお店と系列会社なので、うどんはチャジャン麺のような中華風うどんだそう。また「パルボンベーカリー」のパンも売っているので、スアムゴルでうどんやパンを食べそびれた方はここで食すといいでしょう^^
創業50年の西門(ソムン)うどん
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うどんだけでなくてパンも販売
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いかがでしたか?長い一日が終わり、最後は清州っ子の間でおいしいと評判のトゥンカルビ(豚肉の背肉)のお店でパワフルに焼肉!!焼いたキムチと骨についたジューシーな豚肉を合わせて食べると疲れたからだが一気に生き返ります^^
<お店情報>
店名:トンファン 돈황
住所 清州市興徳区(フンドック)福台1洞(ポクテイルドン)2615
電話番号:043-236-6505
行き方:中心部からタクシーに乗り、「ポクテ郵便局」正門で下車。郵便局の裏手にあります。
日本人観光客がよく訪れる場所ではないので情報量も少ないのに、ハングルをあまり知らないながらも自分で遠出をするのって、とても心に残るモノ。この清州(チョンジュ)の良さを分かってくれたらナビも嬉しいです。ちなみにソウル行きのバスは夜11時頃まであるので、食事をする前にバスの時間を確認してからいただいてくださいね^^以上、ソウルナビがお伝えしました~。
その他情報
※一部誤記を訂正しました(ヨングァンとお父さん)。<2012.10.4>
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2012-02-03