ソウルの中国を探して

漢字あふれる街を探しにでかけよう!

こんにちは。横浜生まれのるみにとって、中華街はとても身近な存在。毎週のように行っていました。世界どこに行っても、中華街ってあるものですよね。海外旅行に行くと、その国の中華街に行くのは私の中で決まりごとになっています・・・漢字を見ると落ち着くというか。

韓国にも華僑が多く住んでいます。港のある仁川(インチョン)には中華街があり、観光地として経済の活性化をめざすために、中華街らしく整備を進めているようです。一方ソウルはどうでしょうか。一緒に出かけてみましょう!
旧中国大使館周辺
華僑の学校周辺に中国の飲食店や食品店がありますが、中華街と呼ぶには規模が小さいです。明洞(ミョンドン)には以前、中国大使館があり(現在は別の場所へ移転)、その周辺がちょこっと中国しているのですが、リピーターの方、お気づきでしたでしょうか??場所はAva Tar(現在、ヌーンスクエア) の右の路地を入った先です。
プラザホテルの後ろ、北倉洞には一時40軒あまりの中華料理店が並んでいたそうですが、 現在は中国の食品を扱う店が数軒並んでいるだけになっています。一時期は様々な飲食店でにぎやかでしたが、現在は「団欒酒店(タンランチュジョン)」と呼ばれる大型の飲み屋が並んでおり、主に仕事帰りのサラリーマンがお酒を飲んで楽しむところになっています。
ここで、中華料理の材料はほぼ揃います。東南アジアの材料も置いています。るみは、いつもここで香菜(コリアンダー、カメムシのような独特の匂いがあり、中華や東南アジア料理には欠かせないハーブ)を買います。南大門がすぐ目の前なので近くて便利なのです。
また市庁の裏にも昔、中華街があったと聞いたことがあるのですが・・

現在のソウルの中華街はかなり独特です。「中国同胞」と呼ばれる中国国籍の朝鮮族の人たちが集まって住んでいる地域に飲食店や食品店などが並ぶようになり、タウンが形成されました。彼らのほとんどは中国東北部の出身。なのでとても偏った(!?)中華街なのですが、そんな「中国東北部タウン」を代表する加里峰洞(カリボンドン)・大林洞(テリムドン)をご紹介しましょう。

加里峰洞(カリボンドン)
ソウルの南西、九老(クロ)地区には多くの工場があつまっています。そこで働いている人たちは中国東北部の出身が多く、九老からすぐ隣りの街、加里峰洞に集まって住むようになり、中国から来る人が増えるにしたがって店も増え、新しい街が出来ました。 地下鉄7号線南九老(ナムグロ)駅3番出口を降りると、ゆるい下り坂になっていて、もうそこから漢字の看板が見えます。おりると左手に市場の入口が見えます。カラオケ・携帯電話代理店・小吃(軽めの食事・スナック)・ネットカフェ、、、と何でもあり、ここがソウルで一番規模が大きいといわれています。
 
食品市場で扱っている食品の数は多く、まるで中国の市場に迷い込んでしまったかのよう。 乾物の独特のにおいと、韓国のよくある市場の風景がうまく溶け込んで、なんとも言えない雰囲気が出ています。中国語と韓国語が交互に聞こえてきます。
大林洞(テリムドン)
市場は、地下鉄7号線大林駅11番出口を出て、ちょっと歩いて右の角を曲がるとあります。加里峰洞に比べて、関係者以外お断りな雰囲気が感じられません。学校が終わってのびのびと遊ぶ子供たちや、店先でくつろいでいるお年寄り、買い物する奥さんたちでにぎわっている中に、いきなり赤い色の店がポツポツあるといった感じです。中国ではよく食べられている鶏の足や、中国のスナックなどが売られていました。
故郷を懐かしんでそれをつまみに、中国のお酒で疲れた体を慰めるのでしょうか・・?韓国語中国語ちゃんぽんで話す主人のいる店の前には、椅子の用意された公衆電話が4台。安いテレホンカードの広告もたくさんありました。
中国東北地方では羊肉の料理と犬肉の料理が有名。北京ダックを提供するお店もありますが、一風変わったソウル探訪、話の種にそういった料理を食べるのも面白いかもしれません。

以上、今度は大人数で来て中華風犬鍋に挑戦しようかと思っている(!?)るみでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-06-17

ページTOPへ▲

その他の記事を見る