みぽりん、韓国最西端の島「白翎島(ペンニョンド)」へ遊びにいく~前編!

韓国最西端の島へ~前編!

こんにちは、ソウルナビのみぽりんです。「白翎島(ペンニョンド)」ってな~に?聞いたことない名前じゃない!と思われる方が多いと思いますが、韓国通?のみぽりんも今回行くまでは全然知りませんでした。北方境界線の北緯38度の真下の海上にポッカリと浮かぶ小さな島、、、北朝鮮からはわずか17km、、韓国の西の果て、、こう言えば少しは理解して頂けるでしょうか。この黄海に浮かぶ北朝鮮に一番近い韓国領の島に、翻訳会社の慰安旅行というファンタジックでマーベラスなお誘いに乗って、夫と子供をソウルに残し、みぽりんは行って来てしまったのです。
「仁川(インチョン)港沿岸ターミナル」。ここから白翎島行きの船が出ています。

毎日1便(!!)仁川港を朝7時40分に出航する船に乗ると、同じような孤島の小青島(ソチョンド)、大青島(テチョンド)を経由し、白翎島(ペンニョンド)には昼の12時40分に着きます。所要時間3時間40分。でも天候によっては4時間くらいは軽く掛かってしまうこともあるんですって。

実際みぽりんはこの日、明け方の4時半に起き、5時に出発。6時半に仁川港ターミナルに着き、朝食を取って、7時40分発の白翎島行きのデモクラシー号の出航を7時から待っていました。と・こ・ろ・が。梅雨前線の影響で白翎島一帯は霧に包まれてしまい、出航は延期になってしまいました。ホントに出航するのかしら~~
待つこと3時間。とうとう霧が晴れて、デモクラシー号の出航が決まりました。ウレシー
午前10時15分。デモクラシー号は仁川港を出港。
デモクラシー号には1階席(二等)と2階席(一等)があり、お値段もちょっと違います。この日は旅慣れたツアーコンダクターが2階席(一等)を選んでくれましたが、これは大正解でした。何せ大変な悪天候で、船がぐらぐら揺れたんです。1階席だったらゲロゲロになってしまっていたかも。そして予定の3時間40分を大幅にオーバーして、ほとんど5時間くらいかけて、黄海の荒海をかき分けかき分けて、白翎島へと向かったのでした。その距離何と193km ですって。本当にここは韓国なの?
小青島(ソチョンド)、大青島(テチョンド) 小青島(ソチョンド)、大青島(テチョンド)
小青島(ソチョンド)、大青島(テチョンド) 小青島(ソチョンド)、大青島(テチョンド)

小青島(ソチョンド)、大青島(テチョンド)


午後3時頃、白翎島にやっと到着。白翎島の人口は4000人ですが、海兵隊の駐屯地なので、兵隊さんが3000人も常時駐屯しています。港に着くと軍隊のジープが並び、韓国の国旗がズラッと立っていて物々しい雰囲気でした。どう考えてもリゾート地とは程遠いですね。一方私達ツアーは既にソウルで手配しておいたミニバスに乗り込み、観光を開始です。ヤッホ~~
「砂串(サゴッ)天然飛行場」
世界で2ヶ所しかない天然の浜辺を利用した、長さ2.5km、幅300mの海水浴場兼滑走路。
「砂串(サゴッ)冷麺(ネンミョン)」
(032)836-0059

白翎島で一番美味しいと噂の冷麺屋さん。食べてみたけど、とっても不思議な味がしました。お汁が何故か白く濁っていて、すごく不味いという人もいたし、すごく美味しいという人もいて千差万別。みぽりんはまあまあでした。
頭武津(トゥムジン)一帯観光
頭武津(トゥムジン)港にはフェチッ(刺し身屋)が沢山ありますが、それ以上の見ものは小さな船に乗って、沿岸を一周するコース。海面から象岩、将軍岩、ろうそく台岩、兄弟岩といったいろいろな形の岩が見られます。ペンニョン島に来たら是非とも見学したいコース。

頭武津統一記念碑
お天気が良かったら、ここから北朝鮮が良く見えるそうです。
海が荒れ気味で、海面を見ているだけでも気持ちが悪くなりました。「さあ~~あそこの辺りから韓国の民話の主人公『沈清(シムチョン)』が蓮の花に乗って浮上したんですよ~」と言われても、そこは灰色の大海原の真ん中で神話のロマンスの世界からは程遠かったです。
海兵隊の軍部隊を特別見学
特別に海兵隊の軍部隊を見学させていただきました。泣く子も黙る海兵隊は白翎島に3000人もいて韓国の最西端を守っているんです。有事の際には島で篭城するのか、それとも平壌(ピョンヤン)に突撃するのか、そこのところを聞いておくべきでした(おいおい)。

八角形の海兵隊独自の帽子
海兵隊のある部隊は山上にありましたが、そこは霧にすっぽりと覆われていて、ほとんど何も見えませんでした。白翎島は1ヶ月のうちで3週間くらいは霧が立ち込めていて、何も見えないそうです。この日は特に激しい濃霧で髪がびしょびしょになっしまいました。こんな悪天候の中を何ヶ月も生活するなんて、白翎島に駐屯している兵隊さんたち!本当にご苦労ですね。
このようにして第1日目の観光は終わりましたが、1日の終わりに近づくに連れて、「明日は船が来るかしら?足止めになったらどうしよう」という不安の声が、こそこそと囁かれ始めたのです。ウワサによると私達が到着した日に仁川に帰って行った人たちは何と5日も白翎島から出れなかったとか。船が1日1便ですから、これが来なかったら、もうお手上げなんです。表向きは「ソウルなんて2、3日帰れなくても大丈夫~へーきへーき」なんて言っていましたが「こんな離島に1週間も居たら耐えられない。どうしよう~」が本音でした。その上019で始まる私のLGテレコムの携帯が不通になってしまい、電話もかけられない状態に。これが一層孤島ムードを高めてくれました。夫と娘達やーい。ママは元気よ。

(以下、後編へ・・・)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-07-26

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