「フィモリ」ツアーに行ってきました!

今話題の「観光+農産物栽培所見学=無料ツアー」

皆さん!"Whimori "(フィモリ)って聞いたことがあるでしょうか。韓国を代表する農産物の代表ブランドなんですが、梨、菊、パプリカの栽培をしている会社なんです。最近日本でもテレビやラジオで広告を流したり、大手スーパーに出荷をしているようですね。さて、そんな"フィモリ"が去年(2004年)の秋から韓国を訪れる日本人旅行客を対象に、韓国一日観光とフィモリの工場見学をセットした、全額無料ツアーを提供しているんです。去年の様子はナビにも簡単に紹介されましたが、

これがなかなか好評だったのですよ。それで今年はスケジュールも新たに5月から再開されました。今回の目的地は、

1コース:安東(アンドン)河回村+菊工場

2コース:全州韓屋村+パプリカ工場


各ツアー共定員の450人に達したらツアーは終わるという企画です。それでみぽりんはさっそく5月28日(土)、安東(アンドン)河回村と菊工場を見学するコースに参加して来ました!

朝7時30分:光化門/東和免税店前集合・出発

朝もやの中、朝5時半に起きて、7時半に東和免税店前に集合。時間きっかりでした。免税店の前には40人乗りの大型観光バスが一台、既に私達のことを待っていました。今回参加したツアーは子供でもオーケーとのことだったし、その上この日は全国の初等学校がお休みの日だったので、バスの中は小さい子供連れのお母さん達でいっぱいでした。参加人数は約30人くらい。予想以上の混み様でした。今日のスケジュールはまず安東(アンドン)市にある韓紙工場に行き、韓紙工芸をしてから韓紙工場と展示場を見学し、安東(アンドン)河回(ハフェ)村に行って昼食を取る。そして午後に亀尾(クミ)市に移動して、フィモリの花卉団地でスプレー菊の栽培工場を見学してから、菊の押し花を使ってミニアルバムを作り、帰宅するというものでした。面白いかな~

午前11時:韓紙工芸の先生と通訳兼ガイドのベクさん

仁寺洞(インサドン)に行くと、韓紙で作った手の混んだ工芸品が沢山売られていますが、もちろんここでは簡単に作れる韓紙工芸を作りました。この日は手鏡を韓紙でかわいくアレンジメントするというもの。韓紙の特徴は手で引き裂くとびよーーん紙の繊維が出て来るので、貼っても継ぎ目があやふやになる点です。手がのりでベタベタになってしまいました。
10分ほどでこんな可愛い手鏡が完成。この上にマニキュアを塗ると、売っているものと全く同じになります。

11時半:工房横の展示室

工房の横には、ここで作られた工芸品を販売しています。
韓紙工場
横の建物には韓紙工場があり、一枚一枚手作業で韓紙を作っていました。植物から繊維を摘出して、水で溶かして、貼って乾かす・・・大変な重労働ですね。私は民俗村のように白い韓服を着たオジ様達が働いている様子を想像して行ったのですが、予想に反して普通の身なりでした。ここで作られた韓紙は韓国全土に売られていくそうです。

正午:アンドン・ハフェ村

この村は古い家屋を保存しているという点では他の民俗村と何の変わりもないのですが、実際に住んで生活しているという点で光っています。韓流ブームで日本にもファンが多い俳優のリュウ・シウォン君がこの村の名家の出身だそうです。
ハフェ村は安東劉氏が住む村なので、どの家も劉(リュ)氏ばかりです。大変な名門で、先祖には高名な学者や政治家も数多く輩出しました。ですからリュ・シウォン君が俳優デューする時はひと悶着があったそうです。でも彼は次男坊だったので一族の反対を押し切って俳優になれたとのこと。
一般人が住んでいるにしてはすっかり観光地化されていて、「民宿」とか「お食事」の看板が到る所にありました。もちろん高い塀で囲まれていて、中を覗くことも出来ない家もありましたが、だいたいどの家も何らかの観光業を営んでいるような感じがしました。
恵民署 恵民署

恵民署

ドラマ「ホ・ジュン」をご覧になった方は直ぐにわかったと思いますが、「恵民署」とは病院のことです。庭には大きなカメが沢山並べてあり

ドラマ「ホ・ジュン」をご覧になった方は直ぐにわかったと思いますが、「恵民署」とは病院のことです。庭には大きなカメが沢山並べてあり、もちろん漢方薬の匂いが立ち込めていました。
この日は初夏のような素端しいお天気だったのですが、牡丹や芍薬といった韓国ではあまりお目にかかれない豪華なお茶花が村のあちらこちらで花を咲かせ、見る目を楽しませてくれました。日本で「牡丹」といえば大切に育てられている高級なお花というイメージがありますが、韓国では野草のようなイメージがあります。極々平凡に庭の隅に植えられていましたが、自然そのままを庭に取り入れるのが好きな韓国人らしいと思いませんか。
ハフェ村は三方が洛東(ナクトン)江に囲まれている上、川の向かい岸には山と絶壁が控えているので、風景は抜群です。非常に美しい村なので静かにそっとして置きたいとな、とも思いましたが、なかなか世間がそうはさせて置かないようですね。

ハフェ村はとても小さいの、小一時間も見たらそれでお終まいです。多少物足りないという思いもありましたが、駆け足でお食事に向かいました。

午後1時:お昼ご飯

ホッチェサバプ(にせの祭礼ご飯) ホッチェサバプ(にせの祭礼ご飯)
ホッチェサバプ(にせの祭礼ご飯) ホッチェサバプ(にせの祭礼ご飯)

ホッチェサバプ(にせの祭礼ご飯)

みぽりんは韓国食は何でも美味しく頂けるんですが、祭礼の時に食べる「チェサパップ」だけは苦手なんです。「ホッチェサパップ」とは「にせの祭礼ご飯」という意味ですが、本当の祭礼ご飯とそっくり同じで、びっくりしました。でもやはりここはアンドンなので、アンドンチムタクが食べたかったです。きっと主催者側としては両班の村、アンドン・ハフェ村にちなんで、祭礼ご飯を準備してくださったのだと思いますが、ちょっと残念。

このようにフィモリツアーの午前の部は気の抜けたお昼ご飯で幕を下したのです。これからは午後の部。菊工場の見学です。

午後3時:亀尾(クミ)市「フィモリ花卉団地」

洛東江のほとりにありスプレー菊の栽培団地。スプレー菊とは生け花や仏壇などに飾る小型の菊のことです。年に4回出荷していますが、菊と言えばやっぱり秋なので、今はちょっとヒマでした。
右側の薄緑色の種類が「オノ・ヨーコ」。 右側の薄緑色の種類が「オノ・ヨーコ」。

右側の薄緑色の種類が「オノ・ヨーコ」。

栽培団地を一周して、菊の栽培に関する簡単な説明をしてもらってから、今度は押し花でミニアルバムを作ります。
ドライフラワーにしたお花を貼り付けます。こんなにかわいいアルバムがあっという間に出来上がり。もちろんこれもお土産です。

午後4時:記念撮影をして一路ソウルに。

スプレー菊の花束とミニアルバム、そして韓紙工芸の手鏡・・・こんなにいっぱいお土産を貰って無料なんて、豪華なツアーだと思いませんか。ツアーの費用は韓国農産物流通公社が全額負担しているそうですからとっても安心です。"フィモリ"のおかげで韓国の農産物に対するイメージもぐっと良くなってしまいました。まだ行っていない方!今年の韓国旅行の想い出にフィモリも仲間入りさせてあげてくださいね。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-06-20

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