はなの留学特派員レポート・第12回「放課後の過ごし方」

第12回「放課後の過ごし方」

ヨロブン、アニョハセヨ。
ソウルの街も日本同様、クリスマスのイルミネーションでにぎやかになってきました。このイルミネーションを見ると、「今年も終わりだな~」と感慨深くなったりもします。ただし、ご存じの方も多いと思いますが、韓国はお正月を旧暦でお祝いするので、日本ほどあわただしい感じがしませんね。それとも、普段から韓国人があわただしくしているから、感じないだけだったりして・・・。
さて、今回は授業後の過ごし方についてレポートです。私の周りには来年韓国留学を考えている、留学予備軍の友達が何人かいるのですが、その友達たちがよくする質問の中に、「1時に授業が終わって何をしているの?」というもの。確かに仕事をしている身からすると、「昼間の1時から時間が空く」という状況は、かなり想像しにくいものですよね。しかし、高大の語学堂ではそんな暇人な学生のために、午後も韓国語の勉強の助けになるような、いくつかの活動が用意されています。
一つは隔週金曜日に行われる映画鑑賞会。韓国映画を大きな講堂で鑑賞できます。韓国はビデオ化、DVD化されるのがとても早いので、「ついこの前まで劇場公開してなかったっけ?」というような作品まで見れちゃいます。なので見逃したと思っていた映画もこの機会に見ることが出来てしまいます。もちろん上映されるのは韓国映画なので、お勉強にもなっちゃいますね。

そして、もう一つ紹介したい活動はトンアリ(サークル)です。高大の語学堂ではいくつかのトンアリが用意されています。前回レポートした演劇も、そんなトンアリ活動の一つです。新学期が始まると、その学期のトンアリが発表されます。私が知る限りでは運動トンアリと文化探訪は毎回あります。それ以外だと舞踊、歌、新聞読解トンアリなどがありましたが、歌と新聞読解は人が集らなくて自然消滅していた気がします。今回はそんなトンアリ活動の中から運動、文化探訪、舞踊の各トンアリを紹介したいと思います。

1、 運動トンアリ

運動トンアリは毎週行われ、その週によって行われる運動はかわります。写真はバスケットボールが行われたときの写真です。バスケ以外にもアイススケート(学校の中にアイスリンクがある!)やボーリング、はたまた汝矣島(ヨイド)まで行ってインラインスケートをやったりしています。何のスポーツをするかは生徒の希望を取って、その都度決めているようです。そしてこの運動トンアリの担当の先生が、かなりユーモアあふれる面白い先生です。

2、 文化探訪トンアリ

このトンアリは平たく言ってしまうとソウルの名所を観光するトンアリです。景福宮などの古宮に行く日もあれば、韓国の放送局へ行って公開放送を見学する日もありました。 私はこの前、SBSのラジオの今回録音を見に行き、「冬のソナタ」でお馴染みのパク・ヨンハ、日本人メンバーがいる女性グループのシュガー、実力歌手フィソンと言った人から、はたまた韓国で人気の日本人大学教授、水野先生まで見ちゃいました。パク・ヨンハさんは顔がとても小さく、スタイルもよく、かっこ良かったです。「冬のソナタ」のイメージしかなかった私はめっきりファンになってしまいました。コンサートでも写真撮り放題の韓国で、この公開録音は写真撮影禁止だったのが悔しかったですが・・・。
もう一つ私が参加した回は韓国版ホワイトハウス、「青瓦台」の見学ツアーです。これは事前に申し込みをした人のみ参加可能で、実際に青瓦台に入る前にはパスポートチェックがありました。青瓦台の建物の中には入ることは出来ず、外から建物を見、庭を見学するだけだったので、ちょっと物足りない気もしましたが、そこかしこに警察官やSP、軍人がいて、ちょっと緊張感の漂う見学でした。もちろん写真も許可された場所のみでした。

3、 舞踊トンアリ

このトンアリは韓国舞踊を習うトンアリです。外部から踊りの先生を招いて、踊りを習います。先学期は修了式で、今学期は先日行われた演劇大会で発表がありました。先学期は学校でも練習していたようですが、今学期は週に1回、スタジオ付きの先生のお宅へ行き練習しているようです。この舞踊、けっこうかっこ良いです。先学期はソゴという太鼓を使った踊りを、今学期は布を使った踊りを披露してくれたのですが、とても素人が数回練習してマスターしたとは思えない上達ぶり!美しかったです。衣装も可愛かったし。今学期はもう一回、忘年会のときに披露してくれるとのことなので、楽しみです。
語学堂のトンアリとは別に、高大の一般の学生が行っているトンアリももちろんあって、それに参加している学生もいます。私も以前はプンムル(4つの打楽器を使う伝統音楽、農楽)のトンアリに参加していたのですが、語学堂の学生と一般の学生とでは試験やお休みといった学校のスケジュールが違うために、なかなか練習に行くことが出来ず、最近はめっきりご無沙汰してしまっています。このトンアリでは一般の学生と友達になれるという、素晴らしいメリットがありました。しか~し!楽器やリズムパターンの説明を韓国語で聞くのはとても大変で、私はけっこうノリで叩いていました。でも本当はノリで叩いちゃいけないんです。決まったリズムパターンがいくつかあるんですけど、覚えられなくてね~。苦労しました。

語学堂のトンアリでは、クラスや級の違う人たちとも友達になれて、友達の輪が広がって良いですね。とかく留学生活では人伝えの情報が大事になるので、友達は多ければ多いほど良いですしね。
いかがでしたか?こんなふうに留学生たちは、あいた時間を活用していろいろな活動をしています。参考になったでしょうか?以上、放課後レポートでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-12-08

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