写真で見る「日韓交流おまつり2010 in Seoul」!

雨にも負けず!?今年も盛大に行われた日韓交流イベント、ソウル会場の様子をレポート!

こんにちは!ソウルナビです。一年中、さまざまなイベントが行われるソウルですが、今日はその中でもナビが毎年一番楽しみにしている「おまつり」のレポートをお伝えしたいと思います!何の「おまつり」かって!?それは日本と韓国が一緒に作り、楽しむ年に一度のイベント。日韓の様々な団体が参加して、両国の伝統芸能をはじめとした様々なパフォーマンスが披露される「日韓交流おまつり」!2005年の「日韓友情年」をきっかけにソウルで始まり、毎年秋に一回ずつ開催されているこのイベントは、去年から東京でも開かれるようになり、6回目となる今年も先週末10月2日と3日の二日間にわたりソウルと東京、二つの都市で同時に開催されました!(※東京は2日のみ。)日韓合わせて45団体、約400人が参加し、ソウルの真ん中「ソウル広場」と「清渓(チョンゲ)広場」で行われた「日韓交流おまつり2010」ソウル会場の模様を、今年も盛りだくさんの写真と一緒にお伝えしましょう!

◆◇◆10月2日(土) あ、雨が・・・どうにか行われた1日目!◆◇◆

 ■椀子そば大食い大会 (ワンコソバマニモッキテフェ)

まずは昼の12時過ぎ、「ソウル広場」でこのイベントからスタート!ソウルにあの盛岡名物「わんこそば」がやってきた!ソウル中の大食いマニア?の注目を集めたイベント。一般市民が参加して、「わんこそば」の大食いに挑戦です。制限時間は1分。1分で何杯の「わんこ」が食べられるか?でも1人分は10杯しかなく、10杯食べれば勝ち!と思った人がいたよう。また端の方ではおじさん、おばさんが、制限時間を無視して食べ続け・・・結局最後はなんだかわからない「そば」のふるまいになってしまいました。

■日本地域伝統文化公演

日本の高校生たちによる、伝統文化の公演。地方の若い力、伝統の力が感じられました。伝統の力があれば、東京経由じゃなくても、直接外国にその魅力を伝えられます。それぞれの公演のあとには、青森県、鳥取県、熊本県の紹介が、韓国語で行われました。
 <津軽三味線>@青森県五所川原第一高等学校

あの独特の三味線の音色が、ソウルの空に響きます。袴姿の女子高生はステージのあとも人気で、ソウル地元の高校生に囲まれてました。これこそ日韓交流?
 <因幡麒麟獅子舞>@鳥取県智頭農林高等学校

伝統の獅子舞を現代風にアレンジしたそう。真っ赤な衣装と獅子がとっても印象的。ちなみにトットリとは韓国語ではどんぐりのこと。何か関係あるような。
 <芸能雅太鼓>@熊本県秀岳館高等学校

九州男児@女子たちによる、若さ溢れる元気な太鼓。かけ声もまた勇ましい。太鼓を持って踊る姿はどこかサムルノリの雰囲気。韓国と日本の流れの一端を見た気がしました。「若い日本人の男の子をひさしぶりにいっぱい見た!」

盛岡さんさ踊り(盛岡さんさ踊り実行委員会)

秋田の竿燈や青森のねぶたにも負けない、夏の盛岡の踊り。ナビはいままで知りませんでした。踊り子さんの独特なステップに、ついつい見とれてしまいます。さらに祭りの歌と笛と太鼓が、ソウルの空に響き渡り、祭りの雰囲気を盛り上げます。一度本物の祭りも見てみたい!

■神楽(師走祭り)

ついに神楽が韓国で・・・師走祭りは宮崎の美郷町南郷区の神社のお祭りで、しかも古代百済の王様とも関連のある神社とか。1300年ぶりの先祖の地への帰還です。昔の王様もさぞ感慨深いことでしょう。

■唐子踊り(唐子踊り保存会)

岡山県牛窓に伝わる踊り。牛窓は、江戸時代、朝鮮から日本へ派遣された朝鮮通信使の一行が立ち寄った港町で、朝鮮通信使の衣装をまねたらしいとのこと。そういえば服装がどこか、韓国ぽいような。その昔の韓流ブームが、このたびソウルにやってきました。かわいらしい子供の踊りに観客も拍手喝采。

オープニング公演(チョウンチングドゥル)

雨の降りしきる中、始まった開会式。そのオープニング公演は韓国の打楽パフォーマンス集団「チョウンチングドゥル」(良き友人たち)。打楽器の鼓動の心地よさは日本も韓国も関係なし。一気に会場を盛り上げます。ただ雨がかなり降っていたのは残念。

 ◎止まない雨・・・

雨の降る中、どうにか続けてきた公演ですが、だんだんと雨足も強くなりステージは一時中断。ステージ前に並べられたイスにはテントがかけられ、芝生の地面はどんどんドロドロに・・・。毎年お天気に恵まれていたおまつりですが、こんな雨に見舞われるのは初めて!?どうにか止んでくれ~~!
雨でも、体験・展示ブースにはポツポツと人が~。 雨でも、体験・展示ブースにはポツポツと人が~。 雨でも、体験・展示ブースにはポツポツと人が~。

雨でも、体験・展示ブースにはポツポツと人が~。


■大百済の息吹(国立国学院)

「百済」をテーマにした企画がいくつかあった今年のおまつり。1400年前の百済の息吹を訪ねる旅「百済の息吹」というタイトルで「国立国学院」が百済のイメージをもとに作曲した曲を披露。「百済の文化芸術を象徴する『百済クムドンデ向路』に登場する5楽師が復元、創造された百済の楽器と衣装で新たに復活」させたものだそう。しとしとと降り続ける雨の中、珍しい大昔の楽器の演奏と情熱的な歌唱で厳かな雰囲気の舞台でした~。

 ◎これで、この日のプログラムは終了・・・

雨がおさまるのを待ってプログラム開始時間を遅らせたりもしましたが、一向に止まない雨。というわけで、この日はやむなくここで終了。行われる予定だった「ねぶた祭り」の映像だけがスクリーンで流されるなどした後、8時半頃からスタンプラリーの抽選会が観客も少なめに行われていました。
遅くまでお疲れ様でした~~ 遅くまでお疲れ様でした~~ 遅くまでお疲れ様でした~~

遅くまでお疲れ様でした~~

◆◇◆10月3日(日) お天気は回復!熱気に包まれたフィナーレを飾った2日目!!◆◇◆

天気予報では、土日とも雨ということで日曜日のお天気も心配されましたが、ほんのたまに小雨がぱらつきながらも時々青空が見えるくらいにどうにか回復!(ホントに良かった~^^)前日の雨のせいで足場はちょっと良くないけれど、土曜日よりもたくさんの人が集まり、ステージでは次々とプログラムが進められていきました~。

■体験&展示プログラム(ソウル広場)

ソウル広場をぐるりと囲むように設置された体験&展示プログラムのブース。日韓それぞれの伝統遊びや伝統衣装体験、それから韓国観光公社やソウル市、また日本の九州、奈良、東北、静岡など地方の観光PRといった様々な体験、展示プログラムが並びます。やはり昨日よりもたくさんの人が訪れていました!特に、日本のけん玉やだるま落としのコーナーは常に人気だったよう。さらに、いくつかの体験プログラムをまわりスタンプを集めるスタンプラリーもやっており、抽選で高級ゲーム機なんかも当選するということで、人気を集めていましたよ。

韓国伝統舞踊(演戯集団コンガン)

韓国ではよく見かける伝統舞踊。やはり韓国ではおなじみであるためか、観客のノリもよかったです。

■よさこいアリラン(はなこりあ)

すっかり日韓交流おまつりでお馴染みとなった公演。高知のよさこいと、韓国のアリランが合体。メンバーも日韓それぞれ。なじみのアリランだからか、観客の中にはよさこいにあわせて踊り出す人も。よさこい、すごいパワーです。

■ウラチャチャ相撲大会

こちらは今年初企画!日本の相撲を体験するプログラムです。衣装はなんとお相撲さんの着ぐるみ!?韓国人のお客さんにはかなりウケていました~。しかし土俵は円形ではなく四角形、しかも段差がかなりあるので押し出しになったら危ないんじゃ?というナビの心配はなんのその、たくさんの観客に囲まれて非常に盛り上がっていましたョ。

 ★相撲好きナビくんつっこみ!!!
仕切り線はないし、行司はいないし、スタート!で始まるし、手をついても負けにならないし、組むとやっぱりシルムになってしまう!?

■日韓フュージョン合同公演(BATI-HOLIC、Groove All Stars)

「日韓交流おまつり」の常連出場グループ、日本の「BATI-HOLIC」(バチホリック)と、韓国からは今年初出場「Groove All Stars」の日韓合同パフォーマンス。「BATI-HOLIC」は“京都を中心に活動する、太鼓を中心に構成されたパフォーマンスグループ”で、力強くリズミカルな太鼓の演奏にダンスや歌を組み合わせたステージがカッコイイ、ナビのお気に入り!毎年、楽しみにしているんですよね~^^ 今回はいつもの楽しい演奏に加え、韓国語も交えた歌も披露し、観客と一緒に盛り上がりました!

一方、「Groove All Stars」は“韓国きってのセッションを繰り広げる男たちが意気投合した「10人のリズム団体」”。ファンキーとディスコをもとにしたという様々なジャンルをミックスした音楽が披露されました~。まずは「BATI-HOLIC」、その後「Groove All Stars」がそれぞれ別に演奏したあと、二つのグループが一緒にセッション!

   ◎BATI-HOLIC
   ◎Groove All Stars
   ◎みんなで一緒に!

■男寺党ノリ

朝鮮時代後期から1920年代まで韓国全土の農村や漁村をまわって民衆に娯楽を提供してきた集団「男寺党」(ナムサダン)。今日の民俗芸能の基礎となっているという「男寺党」の様々な芸は重要無形文化財第3号に指定されているそう。賑やかな鳴り物とカラフルな衣装、そしてダイナミックな曲芸が迫力満点!

■高円寺阿波踊り

400年以上の歴史を誇る、徳島県の伝統的なお祭り「阿波踊り」を受け継いだ、東京高円寺の阿波踊り。幼少時、毎年夏には本場の阿波踊りを見ていたナビにとっては、阿波踊りのリズムがソウルの空に響き渡るのを聴いたたけでも感動モンでしたTT 地元の観客達は、初めて見る独特の踊りに興味津々の様子で見入っていましたよ!最後はステージからとび出して、みんなで一緒にダンシング!

■J-POP

韓国、中国、台湾でも活動している歌手、高橋和樹のライブ。女性ファンがいっぱい詰めかけていました~!

■青森ねぶた祭り

いろんな形のカラフルで大きな燈篭「ねぶた」が笛や太鼓、踊りとともに街を練り歩く、「ねぶた祭り」。毎年夏に青森市で開催されています。ソウル広場には縮小版のねぶたがやって来て、みんなで踊る、踊る!小さなねぶたはこのパフォーマンスの時以外にもずっと会場に飾られていました。それにしてもスタッフに押され、ねぶたがソウル広場を行き来するのは、何とも不思議な光景~。

   ◆◆清渓広場は!?◆◆

もちろんこの日も様々なイベントが行われていたもう一つの会場、清渓広場。ステージプログラムは土曜にソウル広場のほうで披露されたものも。また食べ物屋台もたくさん出ていて、日本の天ぷら、たこ焼き、チョコバナナ、韓国のほうはチヂミやトッポッキの美味しそうな屋台がズラリ。特に日本食の屋台は大人気でどこも長い行列ができていました。

■師走祭りパレード行進

夕方頃、ソウル広場のステージで行われる「師走祭り」の一行が、韓国伝統芸術グループ「ハンヌリ宴会団」と一緒に清渓広場からソウル広場までパレード。先頭はサムルノリの創始者、金徳洙(キム・ドクス)先生。日韓の伝統衣装を着たパレードはソウル広場の会場へ~。

■師走祭り

宮崎県の美郷町南郷区で1300年以上にわたって受け継がれてきたという「師走祭り」。このお祭りは「百済王族伝説」と関連があるとか。毎年12月に、2泊3日にわたって行われる行事の中でクライマックスの場面を、現地からやってきた祭りを行う「神門神社」と「比木神社」、それから一般募集で集まった参加者が実演。オープニングは、パレードで清渓川から一緒に歩いてきた韓国の「ハンヌリ宴会団」と一緒に入場。ステージでは古くから伝わる不思議な儀式が次々と繰り広げられました~。
「オサラバー、オサラバー」

■1300年ぶりの帰郷「マジワプリ(迎解)」

「師走祭り」の後は「ハンヌリ宴会団」による「マジワプリ」という公演。さきほど披露された「師走祭り」をうけて、“1300年ぶりに祖国に戻ってきた百済王と王子を迎え入れ「獅子の舞」を行い、無くなった霊魂を清め、「怨」と「恨」をなだめる「マジワプリ」(迎解)”をするというコンセプト。最後には「師走祭り」の方々も加わって、みんな一緒に輪になって踊る~~!

■秋田竿燈祭り

3世紀以上もの歴史を誇る秋田のお祭り!大きな竿燈は稲穂を模して作られたものだそうで、邪気を払い豊作を祈願するんだそう。美しく光るながーい竿燈が高く上がって、あっちこっち行き来する幻想的に光景に、観客たちは大喜び。「モシッター」(かっこいい!)とか、「ウィホメー」(危ないよ~)などという声があちこちで聞こえてきましたよ。

■通じる「よさこいアリラン」&ガンガンスルレ

高知県のお祭り「よさこい」の踊りと韓国の民謡「アリラン」を融合させて生まれた「よさこいアリラン」。ソウルジャパンクラブや韓国駐在の日本企業、漢陽大や弘益大などの大学生たちがみんな一緒に踊ります。途中、お祭り参加団体の方々や観客たちも加わって、広場は大騒ぎ!?まさにお祭り状態でした!
そして今回のお祭りのフィナーレ!韓国南部の海辺一帯に伝わる「ガンガンスルレ」も踊りに加わります。「ガンガンスルレ」とは秋夕(チュソッ、日本でいうお盆のような日)の夜に女性たちが歌を歌いながら手をつないで円を描き踊り回る遊戯。ガンガンスルレ保存会の歌や音楽に合わせて、広場にいるひとみんなが手を繋いで大きな輪になってグルグルグル~~。
一日目はあいにくのお天気で、一時はどうなるかと思った今年の日韓交流おまつり。でも二日目にはお天気も回復して大盛況のうちに無事終了!ホントに良かったです。^^

さて、今回のおまつりのテーマは「悠久の歴史と輝く未来」、そして「我々は通じる―通じる仲間、通じる心、通じる未来」をスローガンに行われました。今年は一般市民から参加者を募集した「師走祭り」や「ねぶた祭り」、椀子そば大会に相撲大会など、市民参加型の行事も多く、より多くの人がお互いの国の文化や人に直接触れて「通じ合える」イベントが多かったのではないでしょうか。また、回数を重ねるごとに姿は変えながらも少しずつおまつり全体が自然と参加者誰でも楽しめる雰囲気になってきているような気も。それから今年は、たくさんの日本の伝統芸能が紹介されたのも、すごく良かった!ソウルの真ん中で日本の民謡や太鼓の音が大きく響き渡るとき、またそれが韓国の人に好意的に受け入れられているな、と感じるとき、ナビは毎年胸が熱くなってしまいます。以上、来年もさらに素晴らしい日韓の交流おまつりが開かれることを祈っている、ソウルナビでした。

   ★★これまでの「日韓交流おまつり」はコチラ!★★
関連タグ:日韓おまつり

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-10-05

ページTOPへ▲

関連記事

日韓交流おまつり (9-10月)

日韓交流おまつり (9-10月)

毎年秋に行われる、日本と韓国のお祭り!

写真で見る「日韓交流おまつり2011 in Seoul」!!

写真で見る「日韓交流おまつり2011 in Seoul」!!

日本と韓国が一つになるお祭り。今年は日本の震災への祈りと支援への感謝がサブテーマに。

その他の記事を見る