統計でみる韓国女性の暮らし・パート2【2002年】

人口1万人当たりの女子大生数は1970年26人から2001年には423人へ。24人に1人が女子大生~!

こんにちは。ソウルナビです。「統計で見る韓国女性の暮らし」パート1はいかがでしたか?(^-^) パート1では1.女性の位置 2.家庭での地位について見てきましたが、今日、ご紹介するパート2では3.社会的地位、それから4.国際指標についてお伝えします。韓国女性の社会的地位ってどうなんでしょうか!?すっごく気になりますよね?(^-^)aそれでは再び「統計で見る女性の暮らし」の概要をご説明してからパート2を本格的にご紹介することにしましょう!下は統計庁が2002年7月5日に発表した「統計で見る女性の暮らし」という報告資料を参照して作成したもの。準備はいいですか~?それではLets go~!

「統計で見る女性の暮らし」の概要
統計庁では経済・社会・文化的生活要件の変化が女性の暮らしにどのような影響を及ぼすか明らかにするために、既存の女性関連統計を収集・整理して「統計で見る女性の暮らし」を1997年から作成、2002年は第7回女性週間を迎え、通算6回目の発行となりました!内容は女性として生まれた時点から、教育を受け、就業し、結婚して出産という家庭と社会の構成員として生活し、最後に老年期に入るという生涯周期に合わせて1.女性の位置、2.家庭での地位、3.社会的地位の3つの側面から女性の暮らしを明らかにしたものです。

3.女性の社会的地位
(1)女性教育
1>女子の大学進学率 : 女子の高等学校進学率は1970年68.8%から2001年99.6%に、中学校を卒業したほとんどの学生が高等学校に進学しており、男女間の進学率の差はほとんどない。女子の大学進学率は1970年25.3%から2001年67.3%へ約40%の増加。一方、男子の大学進学率も24.2%から72.3%へと3倍以上の増加。
2>女子大生の比率 : 1970年の全大学生数は16万3,511人でそのうち女子大生は25.4%の4万1,545人だったが、2001年には99万3,240人(36.7%)と30年で20倍以上に増加。ちなみに女子大生の比率が低いのは男子学生の数字には兵役中などの休学生が含まれているため。人口1万人あたりの女子大生数は1970年26人から2001年423人へと増加。つまり韓国国民の24人に1人が女子大生ということになる!

3>男女共学学校数 : 全中学のうち男女共学の学校が占める比重は、1970年の53.9%から2001年の64.5%(1,786校)へ増加。高等学校も1970年の30.0%から2001年の53.6%(1.055校)へと増加。大学は現在、165校のうち女子大は7校、男子大は1校のみ。

(2)女性の就業
1>経済活動参加率および失業率 : 女性の経済活動参加率は1970年の39.8%から2001年の48.8%へ約10%の増加。一方、男性は77.9%から73.6%へやや減少。失業率は女性が1970年2.8%、2001年3.0%、男性は1970年5.3%、2001年4.2%と横ばい。
2>女性世帯主の経済活動参加率および失業率 : 女性世帯主の経済活動参加率は、1980年の56.2%から2001年の64.7%へ約10%増加。一方、男性世帯主の経済活動参加率は1980年の90.4%から2001年の88.0%へやや減少。また女性世帯主の失業率は、1980年の3.1%から2001年の2.6%へ、男性世帯主の失業率は1980年の4.2%から2001年の2.6%へ減少。

3>婚姻状態別経済活動参加率および失業率 : 未婚女性の経済活動参加率は、1980年の50.8%から2001年の48.1%へとやや減少。一方、既婚女性の経済活動参加率は1980年の41.5%から2001年の51.6%へ約10%の増加。また未婚女性の失業率は1980年の9.3%から2001年の6.6%へと減少。逆に既婚女性の失業率は1980年の0.9%から2001年の1.9%へ倍以上に増加。
>女性の年齢別経済活動参加率 : 2001年は1980年と比べて20代以上の女性の経済活動参加率が増加。特に20代後半(25~29歳)は57.7%と1980年の32.0%と比べ大幅に増加した。10代後半(15~19歳)は2001年12.6%で1980年の34.4%より大幅に減少し、20代前半(20~24歳)は53.5%から61.5%へと約10%増加した。全体的にみると2001年は40代の経済活動参加率が最も高く、次に20代が続く。40代の中でも40代後半(45~49歳)の女性の経済活動率が64.2%と最も高い。
5>女性の学歴別経済活動参加率 : 2001年女性の経済活動参加率は、大卒以上61.1%、高卒50.4%、小卒以下43.3%。一方、男性は大卒以上88.6%、高卒77.6%、小卒以下61.1%。

6>産業別女性経営者事業体比率 : 女性経営者の比率は1998年の33.5%から2000年33.9%へとほぼかわらず。産業別では宿泊および飲食店業が65.4%、教育サービス業が53.7%と最も高く、電気、ガスおよび水道事業が0.9%と最も低い。
7>性別賃金、労働時間差、離職率比 : 男性を100.0とすると、女性の賃金は1975年42.2から1990年の55.0、2001年の64.3へ徐々に男性との差が少なくなっている。労働時間も1980年の103.3から2000年の97.0へと減少。また2001年の女性勤労者の離職率は男性の1.3倍。
8>女性就業に関する態度 : 女性が家事に専念しなければならない」という回答は1991年の21.1%から1998年の10.0%へ大幅に減少し、逆に「家事に関係なく就業するべきだ」は13.7%から26.8%へ大幅に増加した。

9>女性就業障害要因 : 就業の障害要因は、女性の回答は1位「育児負担」(31.4%)、2位「社会的偏見、差別的慣行および制度」(27.6%)、3位「不平等な労働条件」(13.0%)の順であった。一方、男性回答者は1位「社会的偏見、差別的慣行および制度」(28.8%)、2位「育児負担」(27.1%)、3位「女性の就業意識および責任感不足」(11.9%)、4位「不平等な労働条件」(11.9%)の順であった。
10>女性の専攻別高給労働力 : 2000年大学院修士、博士課程を卒業または終了した者のうち女性の比率は23.6%。家政学関連を専攻した女性の比率は93.8%、芸術学関連は65.4%を占める一方、工学関連は5.8%、水産海洋学関連は8.4%と低い。
11>小・中・高等学校の職位別女性教師比率 : 小学校の女性教師の比率は1970年の29.1%から2001年の67.1%、中学も18.6%から57.9%、高校も9.0%から30.6%へといずれも大幅に増加した。また校長の女性比率も小学校0.8%から7.2%、中学校3.7%から9.7%へ増加した。ただし高校は5.8%から4.5%へ減少。

(3)就業女性の生活時間活用
1>就業形態別家事分担
: 1999年に専業主婦は一日平均6時間43分、兼業主婦は3時間45分家事をするのに対し、専業主婦の夫は平均1時間6分、兼業主婦の夫は1時間家事をするという結果が出た。妻は食事の準備と掃除および整理、夫は家の管理に時間を最も多く使っている。

(4)女性の社会参与
1>宗教活動参与度 : 1999年の女性の宗教活動参与比率は、週1回が21.3%、週2回以上は17.6%。一方、男性は週1回が19.4%、週2回以上は11.0%。参加率は男女すべて1994年より低くなっている。
2>社会団体参与度 : 1999年、社交団体、宗教団体など社会団体に参与する女性は18.3%、男性は28.3%と男性参与者が多い。活動分別に見ると、女性は社交団体(45.3%)、宗教団体(30.6%)、スポーツレジャー(11.4%)、男性は社交団体(60.1%)、スポーツレジャー(18.7%)の順。
3>ボランティア活動参与度 : 1999年ボランティア活動者の比率は女性が13.8%、男性が12.2%。「地域の環境保全」と「福祉施設関連」などでボランティアに参与している。
4>国会および地方議会女性議員比率 : 2000年女性国会議員数は16人(5.9%)で、1992年以後、女性が占める比率は増加している。2002年全国同時地方選挙の結果、女性地方議員は140人(3.4%)。1991年以降、増加傾向にある。

5>主要政党の女性高位現職者数 : 2001年主要政党の高位現職女性の比率は与党5人、野党3人と極めて少数。

4.国際指標
1>男女平等指数(GDI:Gender-related Development Index)
: 男女別の教育水準、期待余命、所得における男女の役割比率などを基に男女間の成就水準がどのくらい平等であるかを示す。2001年現在、韓国は29位。


<男女平等指数および女性権限尺度(2001)>

                             男女平等指数(GDI)    女性権限尺度(GEM)
                        順位 /点数       順位/ 点数
ノルウェイ      1/ 0.937         1/ 0.836
オーストラリア    2/ 0.935         9 /0.738
カナダ        3 /0.934         5/ 0.763
アメリカ       4 /0.932         10 /0.738
フランス      10 /0.922          -/ -
日本        11/ 0.921         31 /0.520
イギリス       12 /0.920        16/ 0.671
ドイツ        15 /0.916         8 /0.749
韓国        29 /0.868         61/ 0.358
資料 : 国連開発計画、「人間開発報告書」2001


2>女性権限尺度(GEM:Gender Employment Measure) : 女性の議会議席占有率、権利:専門職比率、所得における女性役割比率などを基に政治、経済分野で女性がどのくらい権限を行使するかを示す。韓国は61位。


<韓国の男女平等指数および女性権限尺度順位>

        1995/ 1996/ 1997/ 1998 /1999/ 2000 /2001
男女平等指数(GDI)
  37/ 31 /35 /37 /30 /30 /29
女性権限尺度(GEM)  90/ 78/ 73/ 83/ 78 /63 /61
資料 : 国連開発計画、「人間開発報告書」各年度

「統計で見る韓国女性の暮らし」についてパート1,パート2を通してみてきましたがいかがでしたか?統計を見ると韓国女性が社会・経済的に進出し、活動範囲がひろがっているのがよく分かりますよね。これは社会全般に女性が様々な分野に進出して自分の能力を発揮しているということ!!でも国連開発計画の資料を見ると韓国はまだまだ男女平等指数と女性権限尺度で満足できるレベルに達してないことが分かります!韓国、ファイト!(^-^) 日本もファイト~!(^-^)a以上、ソウルナビがお伝えしました。


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-09-05

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