ともの留学特派員レポート・第2回「とにかく話す西江大学プログラム」

第2回「とにかく話す西江大学プログラム」

早いもので私の留学生活も7ヶ月経ち、1級から始めた韓国語の勉強も 順調に3級までやってきました。  
私が今、通っている学校は「西江大学 韓国語教育院」。いわゆる語学堂です。 韓国の語学堂の中でも「会話」を中心にしたプログラムで定評のある学校です。 文法や読み書きは一人でも勉強できますが、「会話」は相手がいないと・・・ということで「会話」中心の西江大学を選びました。
今回は、1級から3級までどんな勉強をするのか、級によって内容がどう変わっていくのか西江大学に限ってではありますがお話しようと思います。

<授業形態>

西江大学では1級から韓国語で授業を行います。これには始めの頃かなり不安を感じましたが、「ゆっくり・何度も」話してくれるので文法が全然わからない1級でも韓国語で意思の疎通は十分できますのでご安心ください。 また、だんだんと先生の言っていることがわかるようになると自信にもつながります。特にわたしのような英語がわからない生徒にとって、逆に先生が英語でしゃべられるとそれがかえってプレッシャーになったと思います。
1日の授業は4時間。「書き取り」の授業は選択性ですので取らなければ3時間で終わります。
内訳は 쓰기(書き取り)1時間/말하기(会話)2時間/ 듣기・읽기(聞き・読み取り)1時間
「会話」の時間に文法の授業を行います。が、ここは「会話」の西江大学、下を向いてひたすらメモするなんていう時間はほとんどなく、ひたすら前を向き何かと声を出しています。発音に慣れていなかった頃は授業が終わってアゴが痛くなったほど・・・。 書き取り、聞き取り、読み取りの時間も習った文法を使って会話する機会が多く、先生方も「いかに話させるようにするか」とあの手この手と趣向をこらしてくれます。

<学習内容>

<1級> 韓国語の基本の「き」を学ぶ。
<2級> 日常的に使う文法を習得する。
<3級> よりネイティブに近づくための韓国語を学ぶ。

1級では「文字が読めない」人から「文法はそこそこわかる」人まで幅広くいます。もちろん、クラス分けされるので同じレベル同士で勉強することになりますが。
私が韓国に来た当初は「文字は読めるが、意味がわからない。文法はうっすらわかる・・・」程度。なので「これはなんですか?」「これはカバンです。」から始まりました。習う単語も「行く・来る」という基本の単語から始まります。
しかし、1級の終わりには「電話で出前を取る」というところまで行きます。 しかも実際に電話して出前をとる授業もありました。  
2級は「とにかく文法を学ぶ」。習う文法の数が多く、途中で泡を吹きそうになりましたが、2級を卒業する頃には文法の80%は習得できているようになっているそうです。  
日本である程度勉強してきた日本人の方は、2級から始める人が多いようです。   
3級は2級より習う文法の数は少ないですが、覚えなくてはいけない単語の数がぐんと多くなります。また、ちょっとしたニュアンスの違いで文法を使い分けることも学びます。韓国人の気持ちになって会話をする、よりネイティブに近づけるように学習します。 各級の最初に習う自己紹介の場面で使う会話で具体例をあげると、
<1級>이름이 뭐에요?(名前は何ですか?)
어느나라 사람이에요?(どこの国の人ですか?)
<2級>이름이 어떻게 되세요?(名前はなんとおっしゃいますか?)
전화번호를 가르쳐 드릴게요(電話番号を教えますね)
<3級>한국에 온지 얼마나 되셨어요?(韓国に来てどれ位経ちましたか?)
학교에서 한국어를 배우고 있는데 아직 잘 못해요(学校で韓国語を勉強していますがまだ上手じゃありません)
学校で習う例文は日常生活で使うものが多いので「あーこれが言いたかったのよ」っていうものが結構でてきます。 発音も含め、最初からしっかりやりたい方は1級から、びしっと文法を習いたい方は2級から、文法はばっちりわかっている方は3級から始めてみてはいかがでしょうか。

<クラスの雰囲気>

日本人は多いほうだと思います。私が通っている3級は現在、12~14名のクラスが4つ。日本人率は60~70%程度です。 級が上がれば上がるほどなぜか日本人率は高くなります。日本人が多いとどうしても日本語が出てしまう・・・ということはありますが、わからないところはお互いに教えあえるし、いろんな情報交換も密にできるというメリットもあります。また、だいたい日本人同士わからなくなる文法ポイントというのは同じらしく、先生に質問する内容が似ているので授業中、先生に質問しやすい環境にあると思います。

<進級の条件>

進級の条件は「一学期80%以上の出席、テスト成績70点以上」。 テストには筆記&インタビューが含まれます。テストは中間、期末、3ヶ月のうちに2回テストがあることになります。テスト前は必死に勉強するためかなりいい刺激になります・・・

今は夏学期の真っ最中。
秋学期は9月4日~11月17日まで。冬学期は12月4日~2月22日までとなっています。
よく、日本で1年勉強するのと現地で3ヶ月勉強するのとでは語学習得率は同じだといいます。もし少しでも時間のある方、勉強を始めようかなと思っている方は現地で勉強して韓国人やいろんな国の友達を作るのをオススメします。
学校選びはけっこう悩むもの。私も二転三転しました。
「日本人が少ないところがいい」「便利な場所にあるのがいい」というのも決める基準になるかもしれませんが、自分が何を勉強したいか、どのようなスタイルが自分にあっているかをまず考えて選んだ方がいいかもしれません。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-07-14

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