amihsimの韓国の旅 6−京畿道 2(8/24~30)

1年に1回、1週間の旅、約40回目の今回は京畿道へ。


-名前 : amihsim -年齢 : 現在56歳 -在韓歴 : 韓国のほとんどの地域は行ったことがある 82年から40回以上の韓国訪問をした -コメント : 本業は洋服の販売。 33歳の時から韓国語を独習 仕事柄長期の旅は難しいので1年に1回1週間程度の旅をしている 今までに読んだ韓国関連(風俗、習慣、歴史など)の本は1000冊を超えた -

大韓航空702便で成田からソウルに入る、今回はマイレージを使ったので基本の料金はタダ
しかし燃料差額、税金などでおよそ¥9000の出費だが運良くビジネス席になった、快適。
仁川空港からはいつもの空港リムジンを使う(8000ウォン)。リムジンのなかで日本女性に会い、ちょうど自分も泊まろうかと思っていた旅館に行くとのことだったので同行した。安国で降り臥龍洞のイムズハウスに行くと日本からネットで予約した人で満室状態、ソウルナビに掲載されているところは宿にしろ飲食店にしろ日本人で一杯だ。それだけ個人旅行が増えたということでしょう。韓流の影響はこんなところにも現れている。結構なことだと思う。
満室だろうと想定はしていたので、いつもの清進洞の美都旅館にチェックイン。今年も35000ウォン。

貞洞劇場の隣にあるレストランでパスタを食べたあと、有名なナンタ劇場へ、思っていたよりは飽きずに楽しませてくれた1時間40分であった。しかも観光公社の抽選で当たった無料チケットだったので20000ウォンを浮かすことが出来た。韓国への旅、ホームページ掲載は第6回だが今までの通算では40回目の旅の始まり、昨年同様にソウルに宿を決め近郊をめぐる。

朝食は近くのチェーン店の「キムパプ天国」でカルビタンを食べる。9時に観光公社へ行き情報を取る
実際に公社に行かなくても1330番に電話をすると各種質問に答えてくれるので大いに活用させてもらった。しかし今回は日本人の問い合わせが多いのか毎回あと5分後にかけてくれと言われたので
韓国語に切り換えられる私は良かったが韓国語がわからない人のための救済電話なのにこれでは少し困る人が出てきそうだ。少し時間が余ったので久しぶりに景福宮に行ってみたら光化門が無い、戦前に日本が朝鮮総督府を作った時に少し位置をずらしたと聞いた事があるのでその前の位置に戻すらしい。お昼の時間になったので景福宮の職員の人に聞いて評判のいい「北村」という王饅頭(ジャンボぎょうざ)とうどんの店に行ってみた、うまい  !こんなに旨いマンドゥは余り食べた記憶が無い。7000ウォン。

朝午後からは男寺党(ナムサダン)の公演を見に京畿道の安城(アンソン)まで行く。ソウルから南へバスで1時間半で安城のバスターミナルに着くのでそこからはタクシーで行く。会場に着くとすでに人がいっぱいで軽妙な話術と見事な綱渡りで人々を沸かせている。合間にはおひねりも飛び出し会場が一体となっているようだった。
宿へ帰ってきたのは11時20分とても充実した一日だった。

きょうは公社で予約したDMZツアーに参加、7:45にロッテホテルのロビーに集合してバスに乗る。ソウルから北へ約50分、臨津閣に到着。臨津江(イムジンガン)と漢江(ハンガン)が交わる所にある建物で韓国人はここまでしか来れず、北が故郷の人はここで故郷をしのび礼拝をする。
また有名な自由の橋もここにある。

次は都羅山展望台(トラサンチョンマンデ)ここからは北がよく見える、特に高麗の都だった開城がすぐちかくに見える。備え付けの望遠鏡で見ると働いている人も見ることが出来る。
次は第3トンネル、北朝鮮が南侵するために掘ったといわれている物で今までに4本を確認しているがこれは3番目に1978年に発見された。よくもまあこんなものをと思う、人が立って歩ける。

次は都羅山駅、京義線の中で韓国最北端になる新しく作った駅。北との合意により2002年4月に完成したが北側の拒否によりまだ鉄道は走っていない。第3トンネルとここはまだ来た事がなかったので一番の楽しみだった。入場券(観光用で実際のものではない)を買い、記念のスタンプをパスポートに押して帰ってきた。これがつながれば戦前と同じにヨーロッパに直結するのだ。

ツアーでの見学はこれで終わるが、例によって水晶の店に立ち寄り買わされることになっていて、バスから降りない人が結構いた。私はその場所が麻浦区の城山洞だったのでここで案内員に断りエスケープ。昼食の付かないツアーだったので(38000ウォン)光化門に戻り、好物のチャジャンミョンを食べた(6000ウォン)。前にも来た事がある店で味がよかったので覚えていた店、多来城。

満腹になったところで教保文庫に行き地図と本を買い、次は鍾路にもどり雲峴宮へ、ここは第26代の王、高宗の父で興成大院君の屋敷で最近復元し開放しているところ。きょうは日曜芸術舞台と称して無料で伝統芸能を見せる日だ。ちょうどこの日は名唱のユ・スジョン氏とその弟子の公演でパンソリ、「フンブガ」。時間が近づくと少しずつ人が集まり一緒に踊ったりし始めた。公演も無料だがその時間は入園料も無料になる為もあり、結構な人だかり、一人みごとなオッケチュムをする一般の老人がいて見ているほうも浮かれてくる。
この日の夕食は仁寺洞で定食を食べる。

観光公社の韓流ツアーのパンフを見て、きょうの行き先を決めた。場所は楊平郡丹月面にあるペンションのHouse of the Mind。ここはMBCドラマの「宮」(クン)に出てくる場面を撮影したところ。
ソウルからはバスで1時間半プラス、タクシーでしか来れない山深いところ、そのぶん空気は新鮮だし別荘地の気分は味わうことが出来る。イタリーレストランも併設してあり、なかなか人気のスポットのようだ。

ランチを食べたあとでは、マネージャーが撮影に使った部屋を案内してくれた。ここまでは日本人も来ないだろうと思ったが、案内通訳を連れてチャーターしたマイクロで週に一組ぐらいは来るそうだ。韓流のパワーはすごい。

日本に行きたいというマネージャーにバス停まで送ってもらい、楊平バスターミナルへ戻り次の町、驪州(ヨジュ)まで行き、明成皇后の生家に行った。閔妃として有名な高宗の妃、1895年に日本人により殺害される。ここは米の生産地としても有名で、他に見所は李朝4代目の王で世宗の陵があるが今日は月曜日で休み、行かれない。
帰りのバスは江南の高速バスターミナルに着いたので隣の新世界デパートの10F食堂街に行き石焼ビビンパを食べたがデパートにしては味が良かった。8000ウォン。

きょうは楽しみにしていた、おばあちゃんとの再会、昨年偶然に会い、今年は戦前の話を聞く事を約束していたのだ。当初は娘さんのいる坡州(パジュ)で会うことになっていたが、足の具合が良くないとの事なので自宅のマンションで会うことになった。地下鉄6号線の花郎台で降り、ソウル女子大の裏門で待ち合わせ、ご本人と女子師範の同期生の方と二人で待っていた。二人は学生時代からの友人同士で60年もの付き合いだとか、学校はいまのソウル大学にあたり大変な秀才であったことは間違いない。小学校の先生をしていたとのこと。近くの店で冷麺を食べたあと御自宅を訪問しいろいろな話を伺った。4時間があっという間に過ぎ惜しみながら部屋をあとにした。戦前の貴重な話を聞けたのは良かった。

地下鉄で合井にもどり、お気に入りのチムジルバン「ハッピーデイ・スパ」で汗と疲れを流した。6000ウォン。

603バスに乗り市庁へ、これからは貞洞劇場で伝統芸能の鑑賞だ。前から来たかったのだが中々チャンスが無く無料チケットが当たったのを機会に来て見た。国立の施設のためなかなかの内容だった。館内は写真撮影が禁止されていたが終了後、前庭でみんなで輪を作ったり撮影することが出来たので出演者とパチリ。

午前中は二村の漢江市民公園と久しぶりの63ビルを見学し昼は明洞のバウネでポッサム定食を食べた(7000ウォン)、昨年見つけた旨い店。地元のサラリーマンでいっぱいだった。やはり地元の人が集まる所は安くて旨い。日本人が集まる店はだんだん味が落ちていく店が多い。
食後はイテウォンにあるリーウム(三星美術館)へ行く、2度目の訪問だが改めて収蔵物のすごさに驚く、なにしろ国宝級がたくさん。武蔵野美大の学生さんたちと美術談義をしながらの鑑賞は印象が深い。バスでソウル駅に行き、ロッテマートへ行った。ここでおみやげを揃える。最近はこの手のスーパーで買う。市場へ行っても日本人には相場が分からないから値引きをさせたつもりでもスーパーのほうが安かったりする為だ。

最後の夕食は宿近くの伝統飲食店「품앗이」プマシと読んで、共同作業のこと。入り口で焼いている?(チョン)が一押しなのか旨そうにみえる。チョンの盛り合わせとビールと百歳酒を頼む。雰囲気も味も良く気に入った。ここ(清進洞)に宿をとるとまわりにはヘジャンククやうまい地元の人用の店がたくさんあり食べるものには不自由しない。
このごろは韓国語を勉強して旅行に来る女性たちが非常に増えたと思う、韓流の影響はここまでも来ている。女性パワー恐るべし。

この日は11:15の大韓航空001に乗らなくてはいけないので8:00には宿を出てバスに乗る。
予定どおりに13:21成田に着陸し、今年の夏休みの韓国旅行兼語学研修(通算では40回目の韓国になるのではないかと思う、ハッキリしない)は無事に終わった。
(為替レートは、¥10000がおよそ78000ウォン)




上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-10-17

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