月に一度のプレーヤーズデー。普段は入れない熱戦の舞台裏を見てきました!!~6/2斗山ベアーズ対ネクセンヒーローズ戦~
WBCでの思わぬ一次ラウンド敗退、寒すぎた4月はスタンドに閑古鳥・・・少し心配していましたが、気温の上昇とともに活気が出てきた韓国プロ野球。5月末から日中の最高気温も30度近くなり、これはメクチ(麦酒+チキンのことを韓国では略してメクチという)しに球場へ行くしかない!!と、いうわけで、6月2日の日曜日、蚕室野球場へ行ってきました。
この日は、月の第一日曜日ということで、『プレーヤーズデー』というイベントが開かれていました。このプレーヤーズデーでは、ベアーズの選手たちが試合で昔のデザインを模したオールドユニフォームを着用したり、主力選手のサイン会が行われたり、ダッグアウトや選手たちが使う施設の一部を見学できるダッグアウトツアーが実施されます(韓国プロ野球が発足した1982年にベアーズが元年優勝を果たした当時のデザインをモチーフにしたオールドユニフォームは今でも人気がある)。
このダッグアウトツアーは、普段は入れない舞台裏に入れる人気のイベントで、参加するには早めに球場へ行って、参加券をゲットするところからスタートします(先着20名なので、本当に早く行かなければ参加できない)。日本のドーム球場やメジャーリーグの球場でも、同様の球場見学ツアーがありますが、ベアーズのダッグアウトツアーは、①タダで参加できる、②試合開始約1時間前に行われるのが特徴!
それでは、早速、潜入開始!
3:45に集合、まずは記者席へ
集合時間の3:45に集合場所の案内デスク(一塁側内野席入口)に行っても・・・誰もいない!あれっ・・・と思ったら、どこからか参加者が集まり始め、3:50頃、人数チェックがスタート。コリアンタイム(笑)。ツアーの案内人はオ・ジョンハク応援団長(イケメンで人気)とチアリーダーのお姉さん2名。注意説明の前に即席サイン会&写真撮影会になってしまいました。それも落ち着き、やっと事前の説明開始。
『みなさん!2つだけ約束してください!
一つ目は、試合開始までは、選手たちにとって貴重な休む時間です。リラックスしたり、集中力を高めたりする時間です。なので、選手が通りかかってもキャーキャー騒いだり、写真やサインをお願いしないでください。
二つ目は、通路やダッグアウトには選手たちの道具が置いてあります。絶対に触らないでください。ヘルメットやグローブの向きが変わっただけで神経に触る選手もいます。見るだけにして、手は触れないでください。この二つさえ守れば、あとはツアーを楽しんでいただければ良いですよ!では行きましょう!』
時計は3:55。試合開始の1時間5分前。
まずは、記者席の見学からスタート!過去に時々、関係者席に入れてもらったときに、記者席の近くで試合を見ることがありましたが、実際に記者席の中に入るのは初めて。『各メディアの記者たちは、ここで試合を見ながら記事を書きます。各社の席は、机にプレートが貼ってありますよね。モニターテレビは、目の前の試合はもちろん、他球場の試合も映しています』とオ・ジョンハク団長が説明。試合開始1時間前なので、既に2~3名の記者が仕事中で、数台のノートパソコンが開かれた状態で置いてありましたが、20名の見学者がワイワイ騒いで写真も撮りまくり。ゆるい!!
スコアボード操作室&ダッグアウトへ
続いて、スコアボード操作室へ。場所は、キャッチャーのすぐ後ろ。プレーがよく見えるどころの騒ぎではなく、試合に参加しているような感覚になりそうです。でも、操作担当者によると、試合中はモニターと操作盤を見ている方が多いとのこと。スコアボードの楽しい演出は、そんな犠牲(?)の上に成り立っているのです。
次は、いよいよ、メインのベアーズダッグアウトへ!再度『選手へのかけ声禁止!道具を触るの禁止!』が参加者に徹底されます。ダッグアウトには、練習中に折れたバット、ホン・ソンフン選手のヘルメット、ヤン・ウィジ捕手のプロテクターなどなどが置いてあります。触れられないなら、せめて写真だけでも・・・と、参加者たちはスマホ片手に写真を撮りまくりでした(触ってませんよ~)。ダッグアウトに隣接するブルペンにはピッチャーが数人いたり、チャン・ウォンジンコーチがメンバー表か何かの紙を持ってウロウロしていたり、本当に試合前という雰囲気でした(私は、アトランタ、ボストン、デンバー、東京ドーム、神宮、川崎のベンチやロッカーにツアーやイベントで入ったことがありますが、選手や関係者のいない時間に実施されていたので、今回のツアーは衝撃的でした)。
室内練習場へ
ダッグアウトの次は室内練習場へ。途中、ロッカールームがありましたが、ロッカールームは素通り。でも通路には選手たちの道具が置いてあるし、キム・ソンウ投手といったスター選手も歩いていて、『声かけ禁止』を知らない選手の方から『写真、少しならエエよ』と寄ってきたりして・・・案内の球団職員は『ハイハイ、止まらないで早く進んでください!』
室内練習場は、ライトスタンドの手前に位置しています。『ここで雨天時や試合前後に練習をします。練習用のボールは触ってよいので、自由に遊んでください』とのこと。私も久しぶりにボールを投げてみました。でも、腕が抜けそうな感じで・・・年齢を感じました、はい。
ツアー終了
4:15頃、ツアー終了。最後にVIPSステーキハウスの御食事券をもらって解散です。
このダッグアウトツアーが実施されるプレーヤーズデーイベントですが、今シーズンは、あと3回の開催が予定されています。7/14対キア・タイガース戦、8/18対SKワイバーンズ戦、9/1対サムソン・ライオンズ戦。行く予定がある方は、球場に早めに到着するようにして、幸運の参加券をゲットしてください!
注)日程やイベント内容が変更されることもあるので、念のため斗山ベアーズの球団ホームページをこまめにチェックしておいてください。また、ダッグアウトツアー自体は参加費無料ですが、別途入場チケットは必要となります。韓国語は必須ではありませんが、説明は全て韓国語で行われるので、少しリスニングを鍛えるか、現地の友人と参加すると良いでしょう。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2013-06-25