博多からソウルまで、ビートルとKTXで行く方法

九州福岡の博多から、ジェットフォイルで釜山港へ向かい、釜山からKTXでソウルへ。日本と韓国との距離が感じられますよ!

韓国旅行の日程が決まったら、早速、ビートル号のホームページにアクセスし、座席を予約しましょう。週末は満席になることが多いので、早めの行動が大切です。
今回は、コリアレール&ビートルパスを使ってみました。これは、博多~釜山の往復と、韓国鉄道の一般席が5日間もしくは7日間乗り放題とがセットになったチケットです。博多~ソウル往復だけでも、通常料金に比べ割安なので、韓国国内を鉄道で動き回ろうとするにはウッテツケです。今回は28000円の5日間パスを買いました。尚、燃料割増料金が発生する場合がありますし、これ以外に、博多、釜山各々、港湾使用税が別途徴収されます。コリアレール&ビートルパス以外にも割引運賃がありますので、旅行日程に見合ったチケットを選びましょう。

いよいよ出発!まずは、博多から釜山へ!

博多駅、博多口横断歩道を渡った福岡センタービル前、88番バスに乗車。20分ほどで終点、博多港国際ターミナルに到着します。運賃は大人220円です。ここで、日本のビートル号、韓国のコビー号にチェックイン。座席の希望を聞いてくれるので、好きな場所を探しましょう。眺めの良い二階席がおすすめです。乗船時、下船時には足元に注意してください。
ジェットフォイルの乗り心地ですが、穏やかな海上では、ほとんど揺れもなく実に快適。クルマで高速道路を走っているようです。釜山までは約3時間、窓からは海面一色で景色の変化は楽しめませんが、ニュースやテレビドラマが放映され、飽きることはありません。船内にはワゴンサービス、もしくは売店があり、飲食物、更には、免税品の販売も行っています。遠く、ジェットフォイル同士がすれ違う姿は勇壮ですし、最後尾から海面を眺めるとスピード感が味わえます。貨物船をアッサリ抜き去ってしまいますよ。影島を真横に、入港を知らせるアナウンス。釜山タワーが近づいてきました。接岸です。旅行客の流れに沿って入国審査、税関を越えると、そこは釜山、中央洞です。
そこから釜山駅へ向かいます。
釜山駅に着いたら、まずはチケットを韓国レールパスと引き換えましょう。その際、パスポートが必要です。チケットは博多への帰路分一枚が手元に残りました。
では、時速300キロメートルの最高速度を誇るKTXでソウルへ向かいましょう。
現在、ソウルから東大邱までは、KTX専用軌道がありますが、ソウル近郊、大田近傍、東大邱から釜山までは、一般在来線を走ります。ちょうど、日本の山形、秋田新幹線と似ております。尚、路線は、今回乗車する京釜線と、ソウル市内龍山から木浦、光州に向かう湖南線があります。KTXの大きな特徴はヨーロッパの鉄道の血を引いていることでしょう。一等車(特室)は座席一列1人+2人がけ、定員35名程度に対し、一般車は座席2人+2人、定員60名程度と居住性が大きく異なります。しかも、一般車の座席は中央をはさんでお見合い形式、つまり、一両につき半分の乗客は進行方向に背を向けることになります。
では実際にKTXの指定席を確保しましょう。今日は週末とあって、一般車で空席があるのは一時間半後、これではソウル到着が遅くなってしまう。困った。そんな時、乗車券発売窓口で日本語がわかる人を呼んでもらいましょう。希望する列車、座席を相談してみてください。韓国の人は皆親切。アドバイスがもらえますよ。例えば、釜山からソウルまで、一等車に空席があるならば、差額を支払う手段が選べます。レールパスの場合、9600ウォンとなり、通常運賃に比べても割安です。
列車は釜山を出発し、在来線を北上して、丘陵をくねりながら東大邱に向かいます。
東大邱からソウル近郊光明駅まで、途中大田で在来線と合流しますが、KTX高速軌道を一路北上します。途中、速度表示が、モニターに数回現れます。今、300キロ、KTXの見せ場です。
さて、漢江を渡ってしばらくするとソウル到着のアナウンスとともに、ソウルタワーが見えてきます。約3時間の鉄道の旅。途中、弁当、菓子、飲物など車内ワゴン販売が巡回しています。

博多からソウルまで、空路に比べ時間はかかりますが、足でかせぐ体験が得られるのではないでしょうか。今度は日本まで、逆のルートが楽しみです。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-06-25

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