ビビンバ

混ぜご飯/ビビンパッ/비빔밥


ビビンバ(ピビンパッ)とはピビダ(混ぜる)+パッ(ご飯)=混ぜご飯で、本来は残りご飯にナムルやコチュジャン、ごま油などを混ぜ、ちょっと小腹が空いたときに食べる手軽な料理のこと。そのビビンバをちょっと高級にしていろいろな味を楽しめるようにしたのが石焼ビビンバ。昔はユッケ以外何も入れなかったそうですが、現在は新鮮な野菜や味付けナムル、炒め肉などをたっぷりとのせ、彩りもキレイ&栄養価満点!今は韓国グルメの中でも人気にあるメニューの1つなんです。その中でも有名なのが全州地方に伝わる全州ビビンバ。ご飯の上にのる具の種類が多いビビンバで、ソウル中心部には本場、全州(チョンジュ)からやってきた有名店もあり。その他、お店によってビビンバメニューがいろいろ!タコ料理専門店のタコビビンバ、ヘルシーな山菜ビビンバ、濃い味噌汁と野菜をかけて食べる味噌ビビンバ、海鮮料理店のカニ味噌ビビンバなど、お店ごとにちょっと違うビビンバが楽しめますョ!それでは韓国のビビンバについてご紹介しましょう!

○ビビンバいろいろ!


ビビンパッ(ビビンバ)
日本でも一番有名なビビンバ。ご飯の上に数種類のナムル(野菜のおひたし)と炒めた肉、錦糸卵などをのせ、ゴマ油と唐辛子みそのタレを入れ、混ぜ混ぜして食べる料理。ビビンバとは先ほどもふれたように、もともとおかずがないときなどに簡単に作って食べる料理。特に大みそかの晩残った食べ物は年越しさせないという意味で、家にあるおかず類を集めてビビンバにして食べた、という昔の話もあります。ビビンバを作るときはご飯を少し固めに炊いて大きめの器によそい、その上にわらびや桔梗の根、もやし、きゅうりなどのいろいろなナムル(韓国風野菜のおひたし)や白身魚、牛肉、錦糸卵などをいろどりよく並べ、コチュジャン(とうがらしみそ)を入れてまぜまぜ~かき混ぜて食べます。
【お値段】10000ウォン前後


チョンジュビビンパッ(全州ビビンバ)
数あるビビンバの中でも何種類ものナムルやお肉など20種類以上の食材が入った全州(チョンジュ)ビビンパはビビンバの中で最も代表的なビビンバ。全州ビビンバは肉からとっただし汁でご飯を炊き、炊き上がったご飯をむすときにモヤシを入れた後、石鍋の中でしっかり混ぜ合わせます。ここに醤油やコチュジャン(とうがらしみそ)、胡麻油などを入れ、その一番上にユッケ(生牛肉)をのせます。ご飯の上には春の初めにはチョンポムッ(緑豆で作ったこんにゃくのようなもの)を、初夏にはヨモギを、晩秋にはトウガラシの葉やエゴマの葉などをのせ、季節の味を楽しみます。
【お値段】15000ウォン前後


トルソッビビンパッ(石焼ビビンバ)
油がジリジリ焼けたアツアツの石鍋にキレイに盛られたご飯とナムル、肉などと、コチュジャンがまんべんなく混ざるまで、混ぜ混ぜ~して食べる石焼ビビンバ。最後まで冷めないのがまたグ~ですよね。石焼ビビンバは普通のビビンバに比べて使う材料が豊富でちょっと高級感もある上、石鍋を使って調理するので味も香ばしい。中でもユッケ(牛刺)入りのユッケビビンバはビビンバ専門店や焼肉屋さんで楽しめるメニュー。値段は普通のビビンバに比べてちょっと高いけれど、韓国に来たら是非食べておきたいメニュー。
【お値段】10000-15000ウォン前後


サンチェビビンパッ(山菜ビビンバ)
名前は山菜というものの、ほとんどが普通のビビンバに肉系が入っていないビビンバ。材料は、ごま油で合えた豆モヤシやほうれん草、ぜんまいなど、山菜少しに野菜がいっぱい。お肉が食べられない方やベジタリアンの方にオススメ。特にフードコートや仁寺洞にある伝統レストランでよく扱っているメニュー。
【お値段】10000-15000ウォン前後


ケアルビビンパッ(カニ味噌ビビンバ)
カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)の身と蟹味噌を白いご飯にのせ、刻み海苔やごまなどをふりかけたビビンバ。ご飯泥棒とも言われるカンジャンケジャンの身と蟹味噌なのでまさに白いご飯にぴったり。ビビンバメニューの中では高級料理。量はどんぶり1杯ぐらい。
【お値段】25000ウォン前後

ナクチビビンパッ(タコの辛し炒めビビンバ)
ナクチ(タコ)料理の専門店で見かけるメニュー。ナクチ料理の代表メニュー、韓国料理の中でも辛い料理として知られているナクチポックン(タコの辛し炒め)入りのビビンバ。辛いもの好きの方は1度お試しを。
【お値段】10000ウォン前後


テンジャンビビンパッ(味噌ビビンバ)
テンジャン(味噌)をご飯に掛けて食べるビビンパッ(混ぜご飯)のこと。どんぶりご飯、石鍋に入った味の濃いめの味噌汁、ニラなどの野菜が別々に出てきて、ご飯の入ったどんぶりに味噌と野菜を入れて混ぜ混ぜ~して食べるヘルシービビンバです。
【お値段】8000ウォン~10000ウォン前後

アルソッパッ(魚の卵の石焼ビビンバ)
ナルチアル(トビウオの卵)などがのったビビンバで、プチプチと卵の食感が楽しめる辛くないビビンバ。これは韓国の日式料理屋さんやマグロ屋さんなどで主に扱っているメニュー。石鍋に入ったちょっと石焼ビビンバ風。ちなみに写真はモドゥムアルソッパッ(魚の卵がいろいろのった石焼ごはん)なので、具だくさん。
【お値段】 調査不能


フュージョンビビンバ
伝統的なビビンバだけでなく、最近はフュージョンビビンバのチェーン店も数軒出来ています。洋風のドリア風のものだったり、オムライスの石焼鍋入りだったり、とにかくご飯と材料を混ぜ混ぜ~するビビンバの基本を守り、具をいろいろアレンジしたオリジナルメニューがいろいろ!
【お値段】調査不能


ウェルビーングビビンバ
2004年ぐらいからブームのウェルビーング。それに合わせて登場したのが、ヘルシー志向の方にはうれしいウェルビーングビビンバもあります。お店によって、ビタミンなどの栄養価が高いセサクという野菜がたっぷりのったものに、味噌をかけて混ぜ混ぜ~て食べるセッサク(新芽)ビビンバや、有機野菜を数十種類のせた、まさにウェルビーングビビンバも楽しめます。
【お値段】調査不能

*値段は2022年6月現在の目安です。


○ビビンバの作り方

料理研究家のみゆき先生が、お家で手軽にできるビビンバの作り方をご紹介。ビビンバにのっているナムルの作り方からビビンバが出来上がるまで、分かりやすく説明してくれているので、ビビンバを作ってみたい!という方は是非こちらをチェック。ナムルを準備するのにちょっと手間がかかるけど、野菜とご飯とコチュジャン(唐辛子味噌)があれば簡単に韓国の味をご家庭で楽しめますョ!

○ビビンバの食べ方

ビビンバの基本は「混ぜ混ぜ~」。いくらキレイに盛られていても混ぜて食べないとビビンバの本来のおいしさを味わえない!ご飯とナムル、コチュジャン(唐辛子味噌)をまんべんなく混ぜてから食べるのが地元流!始めからどんぶりの中に盛られて出てきたらそのまま混ぜて食べればよし。この時一つ注意してほしいのがコチュジャンの量。辛いものが苦手な方や薄味の方は、混ぜる時にコチュジャンがナムルの下に大量に潜んでいることもあるのでチェックしましょう。多い時は除いて、少ない時は『コチュジャン ジュセヨ~(コチュジャン下さい~)』とお店のアジュンマに言いましょう。
また最初に運ばれた時、ご飯とナムルなどの具が別に出てくるところもあります。どんぶりご飯&小皿入りのおかずの場合もあるし、具が入ったどんぶり&普通のご飯の場合もあるので、どちらか大きい方に全部入れて混ぜて食べればよし。どんぶりご飯にトッピングみたいにして具を入れる場合はコチュジャンで味付けするのを忘れずに!
それから石焼ビビンバをおいしく食べる方法を1つ。混ぜる前に一緒についてくるスープを少し鍋はだにたらし、わざとお焦げを作ると香ばしい味が楽しめますョ!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2000-05-14

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