清渓川沿いに走る道、清渓川路(チョンゲチョン)を東大門から光化門まで街歩き!
こんにちは、ソウルナビです。皆さんはソウルの川と言えば、どちらを思い浮かべますか?やっぱり漢江?それとも清渓川?大きさはかなり違いますが、漢江も清渓川もソウルを代表する川。今日はそのうちのひとつ、清渓川(チョンゲチョン)沿いに走る道路、清渓川路(チョンゲチョンノ)をずっと歩いていきたいと思います。清渓川まで下りて川のそばを歩けばのどかで都会のオアシスを楽しめますが、その上にあって川沿いに走り、東大門や広蔵市場、芳山市場、鍾路などを通る清渓川路も歩くと見どころがいっぱいあるんです。またこの道を基準にすればソウル中心の地理や位置関係が覚えやすいという利点もあり!それでは清渓川路ウオーキング、さっそくはじめましょう!
○●○ 清渓川路(チョンゲチョンノ)とは ○●○
光化門十字路に近い清渓広場から京義中央線の新踏鉄橋まで往復2車線、総延長6.02kmの清渓川路(チョンゲチョンロ)。道路の真ん中に清渓川が流れていることが道路の名前の由来となっています。1966年に清渓川の暗渠化にともない、新しい道路は「清渓路(チョンゲロ)という名になり、その後1970年には古山子橋(コサンジャギョ)まで清渓川の改修が行われ、1984年には名前も「清渓川路」に。鍾路(チョンノ)や乙支路(ウルチロ)、退渓路(テゲロ)とともにソウル中心部を東西に横切る大きな道路の1つとなりました。また1969年には清渓川路の上に韓国初の高架道路となる清渓高架路ができ、都心を走る自動車専用道路として使われてきました。その高架道路が築30年を経て老朽化したのに伴い、2003年7月から清渓川高架路の撤去と清渓川の復元工事がスタート。2005年10月に清渓川復元事業が完了し、真ん中に清渓川が流れ、その両側に2車線の道路が走る、現在の形の清渓川路になりました。清渓川ロは昔から現在までソウルの数々の歴史を見てきた、また生活に欠かせない重要な道路なのです。
○●○ 永渡橋(ヨンドキョ)~茶山橋(タサンキョ) ○●○
(約300m、徒歩約5分)
古山子橋(コサンジャギョ)あたりから始まる清渓川路ですが、今回は地下鉄1・6号線トンミョンアッ(東廟前)駅から徒歩3分のところにある 永渡橋(ヨンドキョ)から街歩きをスタート!この橋から、上流に向かって右へ行くと東廟や東廟のみの市などがあり、アジョシや ハラボジたちが集う天国!そして左には黄鶴洞コプチャン横丁や厨房用品市場(主に中古品)、その先にはソウル中央市場があります。また近くのアパートの地下にはチムジルバン「黄金スパ」やEマートも。このポイントだけでも1日過ごせそうほど!
○●○ 茶山橋(タサンキョ)~五間水橋(オガンス橋・東大門駅) ○●○
(約550m、徒歩約8分)
茶山路(タサンロ)と交差する茶山橋。こちらの周辺には子供たちが大喜びする昌信洞文具・玩具卸売り通りや卸売りファッションビル「THE OT(ディオトゥ)」、また青平和衣類商街や東平和ファッションタウン(東平和衣料商街)、新平和ファッションタウン ( 新平和市場 )」などがあり、また年々規模が縮小しつつありますがまだ残っているペットの卸売り市場「清渓川ペット通り」や革や毛皮で有名なクァンヒ・ファッションモール/光煕市場、ステキな靴が安く買える靴専門の市場「東大門履物卸売商街」などがあり、まさに東大門市場の中心部でいつも人と荷物を運ぶバイクや車でごったがえす、にぎやかなエリア!
左:この先に2・6号線新堂駅が
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右:この先の左手に昌信洞文具・玩具卸売り通りが
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○●○ 五間水橋(オガンスキョ・東大門駅)~ボトゥル橋~ナレ橋~馬塵橋(マジョンキョ) ○●○
Doota
(約650m、徒歩約10分)
にぎやかな東大門市場の中心部へやってきました!五間水橋(オガンスキョ)は右手に東大門(興仁之門)、左手に東大門デザインプラザ、「doota! / ドゥータ」や「ミリオレ」「LOTTE FITIN / ロッテ・フィットイン」「hello apM / ハローエーピーエム」「GOOD MORNING CITY / グッドモーニングシティー」など東大門市場の中心的存在のファッションビル、さらにホテルの「JWマリオット 東大門 スクエアソウル」や手作り材料の巨大市場「東大門総合市場」、また平和市場や平和市場古本屋通り、東大門タッカンマリ通りなど見どころがめじろ押し!またこの橋の下の清渓川には舞台が設置され、週末などにはさまざまなイベントが開催されるので、清渓川の中でも一番の盛り上がりを見せる場所と言っても良いでしょう。
五間水橋の上から見た清渓川。左手に舞台が!
○●○ 馬塵橋(マジョンキョ)~セビョッタリ~ペオゲタリ~世運橋(セウンキョ)~観水橋(クァンスキョ) ○●○
(約850m、徒歩約13分)
お馬さんのマークが目印のレンガ造りの素敵な橋、馬塵橋(マジョンキョ)までやってきました。すぐ左手には大きな市場「芳山総合市場(製菓材料通り)」があり、その清渓川沿いには清渓川毛糸通りが。また右手には麻薬キンパやビンデトッ、ユッケ通りなどで有名な広蔵市場が。また地下通路には「マジョン橋地下ショッピングセンター」「鍾路4街婚礼用品地下ショッピングセンター」などの地下ショッピングセンターがあり、歴史ある電気街でその古い建物自体も魅力的な「世運商街(セウンサンガ)」をはじめ、近くには乙支路4街 ミシン通りや清渓川工具・照明通りなども。専門的なイメージのある街で古きよき時代を感じさせてくれる街でもあります。
世運商街(セウンサンガ)
○●○ 観水橋(クァンスキョ)~水標橋(スピョキョ)~三一橋(サミルキョ) ○●○
(約400m、徒歩約6分)
「観水橋(クァンスキョ)」の交差点に到着。右手に少し行けば地下鉄1号線の鍾路3街駅が、左に行くと3号線の乙支路3街駅があります。このあたりも工具の市場がずらりと続きます。 そんな中にある「水標橋(スピョキョ)」は昔の雰囲気の木造の橋で写真撮影ポイント。
○●○ 三一橋(サミルキョ)~長通橋(チャントンキョ)~広橋(クァンギョ) ○●○
(約450m、徒歩約7分)
三一大路(サミルデロ)との交差点にある 「三一橋(サミルキョ)」。ここで右に向かうと仁寺洞へ、左に向かうと明洞へ行くことができます。この三一橋の次にある「長通橋(チャントンキョ)」は高層オフィス街と鍾路の繁華街を結ぶ橋。お昼休みにはコーヒーを片手に持ったビジネスマンやOLさんたちであふれる活気のある橋なんです。鍾路の繁華街には食べ物屋さんがひしめきあい、昼も夜もすごい人。日本でおなじみのお店もたくさんあります。
○●○ 広橋(クァンギョ)~広通橋(クァントンギョ)~毛塵橋(モジョンキョ) ○●○
(約300m,徒歩約5分)
右手に見える
鍾路タワーが目印の「 広橋(クァンギョ)」。地下鉄1号線の鐘閣駅もすぐ近くにあります。左に向かうと地下鉄2号線の乙支路入口駅や明洞の街まで、歩いて行くことができます。このあたりの清渓川は秋から冬にかけ、ソウル・ピッチョロン祭り(旧ソウル灯篭祭り) やクリスマスフェスティバルで一番盛り上がるポイント。ちなみに途中の「広通橋(クァントンギョ)」はその昔、王家の人々や使臣の行列が通る通路だったそうで、鍾路と南大門をつなぐ幹線道路の十字路にあったものがこの場所に移動したとか。橋の柱には今までの記録も刻まれていて、学術的にも価値ある橋だそう。はた小正月(正月テボルム)には橋踏みが行われる橋でもおなじみです。
○●○ 毛塵橋(モジョンキョ)~清渓広場 ○●○
(約150m、徒歩2分)
清渓川路ウォーキングもいよいよあとちょっとのところまでやってきました。 「毛塵橋(モジョンキョ)」から清渓広場のあたりはついつい清渓川に下りたくなってしまう!地上も川も両方ゆっくり楽しんでみてくださいね。近くに東和免税店や光化門広場などがある、まさにソウルのど真ん中!
水の音がダイナミック!
清渓川路歩き、いかがでしたか。ソウルでもこれだけ見どころがいっぱいの道路はなかなか貴重。ソウルの歴史も感じられて楽しめること間違いなし!歩いているうちに次々に街のカラーが変わっていくのもおもしろいところ。古い街から近代的な街に変わったり、自然豊かな清渓川を常に眺めながらの街歩きは都心を移動しながら癒されるのも良いですよね。清渓川路は川を眺めながら歩けて解放感があり、とても気持ちが良いのと、時々川に下りて歩いたり、また上に上がって清渓川路を歩きだしたりとずっと飽きが来ないのも魅力!そんな魅力たっぷりの清渓川路歩き、是非楽しんでみてくださいね。以上、清渓川と清渓川路が大好きなソウルナビがお伝えしました。