「利川陶磁器祝祭」に行ってきました!【2008年】

陶磁器の里、利川で開かれる祝祭で陶芸体験!

こんにちは、あっきーです。毎年5月頃にソウル郊外の利川(イチョン)で開催されている「陶磁器祝祭」。利川は古くから陶磁器で有名な街で、ソウルからバスで1時間ほどのところにあります。毎年行きたいな~、と思いながら今まで一度も行く機会のなかったこの祝祭。ソウルから意外と近い場所にあるので、いつでも行けるや~っと思っていると、毎年気が付いたらすでに終わっていた・・・というのが常だったのですが、今年は日にちを逃さないようにしっかり開催日程を調べ、5月末の晴れた週末にナビ記者ソリちゃんと一緒にゴー!いったいどんなお祭りなのかな~!?ソリちゃんとあっきーが今年の利川陶磁器祝祭の模様をレポートします!
☆利川陶磁器祝祭☆
昔から陶磁器で有名なここ利川で毎年開催されている「利川陶磁器祝祭」。はじまりは1987年の秋からで、今回が第22回目。始まった当初は毎回市内のいろいろな場所で秋に行われていましたが、近年は毎年4月末、あるいは5月初め頃から6月あたま頃まで1ヶ月間、利川市街地から少し離れたところにある「雪峰(ソルボン)公園」で開かれています。祝祭は「サウム洞」というところにある窯や販売所が集まった陶芸村からの出張販売のほか、陶磁器作りなどの体験ができたり、他にもステージなど多くのイベントが催されて、様々なかたちで陶磁器に触れられ、大人から子供まで楽しめるお祭りになっています。22回目になる今年2008年度の祝祭は5月10日(土)から6月1日(日)まで開催されました。
※2011年からは秋に開催される予定<2011.3.2>
利川市内の地図
利川に向けて出発~!
ソウルから利川まではバスで1時間くらい。高速バスターミナルから30~50分おきに、東ソウルバスターミナルからは15~20分間隔で出ています。あっきーとソリちゃんは朝9時40分東ソウルターミナル発のバスに乗り込んで出発!土曜の朝、陶磁器祝祭を開催中の利川行きのバス、混んでたりするのかな~?と思いきや、意外とガラガラ^^;。道も混んでなく、バスはスイスイと走っていきました。ゆったりとおしゃべりしたり、居眠りしたりしながら1時間弱であっという間に利川バスターミナルに到着~。
ソウルから1時間ほどの距離なのに利川バスターミナルは小ぢんまりとしているし、外に出てみてもソウルのごちゃごちゃとした街並みとはうって変わって高い建物も見当たらず「地方のターミナルに来たぞ!」というカンジ。ここから少し早いランチのお店を目指すことに。
《バスターミナルから祝祭会場へは・・・》
バスターミナルから祝祭会場の「ソルボン公園」へ直接行くにはバス、タクシー、徒歩の3つの方法があります。祝祭期間中はバスターミナルと公園を往復する無料のシャトルバスも出ています。バスは1時間置きに出ていて、会場までは10~15分くらい。停留所はターミナル前の大きな交差点のトコロで、出口を出て交差点を右に渡ったらすぐにあります。タクシーはターミナルの前に乗り場がありますが、この乗り場から乗ると会場とは反対方向になるので注意!ターミナルを出てから道路を渡ったところでタクシーをつかまえるとOK。また、歩いて20分くらいの距離なので地図を持って街の風景を見ながら歩いて行ってもよさそう。
利川の美味しい「お米」で韓定食ランチ!
利川というと、美味しいお米!ということで、今回のランチに選んだのは韓定食と釜飯が有名な「青木(チョンモク)」。場所は市街地からいうと陶磁器祝祭会場の「ソルボン公園」を少し過ぎたくらいのトコロで、バスターミナルからタクシーでは5~10分ほど。緑に囲まれた自然豊かな山道にあります。
お昼のメインメニュー「韓定食サルパッ」を注文すると、17個のパンチャン(おかず)に2種類のチゲ、ご飯やおかずを包んで食べる用の葉っぱの盛り合わせに特製味噌、そして1人に1つずつの釜飯がテーブルにズラ~っと並びます。おかずにはキムチや季節の野菜を使ったナムルはもちろん、チヂミやポッサム、カンジャンケジャン、焼き魚が2種類!まで付いてきてとっても豪華~!あまりにも品数が多いので、定食の乗ったテーブルが運ばれて来るとそのままテーブルごと移動。おお、スゴイ迫力~。そして品数の充実具合いに引けをとらないのが土鍋で炊かれたご飯!さすが米どころ利川のお米は違いますっ!豆なんかもちょこっと入っていてホント超美味しい^^。
ここ「チョンモク」から祝祭会場の「ソルボン公園」までは路線バスで移動。運賃は1,000ウォン。窓からは陶磁の窯や販売所、そして利川のお米を作っているのか?水田も見えました。ちなみに利川バスターミナルから「チョンモク」までもこの路線バスでも行けます。市内バス1−3、1−8、2、14、14−1、14−2番に乗り、「サウム2トン」(Saum-2、停留所番号32‐056)で降りるとすぐにお店がありますよ~!
会場は「ソルボン公園」
さてさて、しっかり腹ごしらえをしたところで祝祭の会場「ソルボン公園」へ!利川市の市街地を取り囲むようにして立つ「雪峯(ソルボン)山」の麓につくられたこの公園は、山と緑に囲まれたとっても広~い公園。敷地内には大きな湖やその周りを囲む散歩コース、行事ができるスペースやステージ、美術館、「利川世界陶磁センター」をはじめとする陶磁器に関係する資料館などがあります。入口には観光案内所も。さらに、ソ・ジソプ、イム・スジョン主演のドラマ「ごめん、愛してる」のロケ地にもなったトコみたい。この日はとっても天気が良かったので、広々と開放感のある自然の景色を見ながら祝祭会場に向かうソリちゃんとあっきーはテンションUP!
公園を入ってしばらく湖に沿って歩くと観光案内所があります。この案内所では陶磁器祝祭に関することはもちろん、利川市の観光情報が何でもゲットできますョ!時々、日本語のできる方もいらっしゃるそう。この時いらっしゃったおばさんもとっても親切にいろいろ教えてくださいました~。祝祭のイベント案内を見ながら、出していただいた冷たいお茶でちょっと一休み。
お茶で一服。真剣に情報収集するソリちゃん^^ 
お茶で一服。真剣に情報収集するソリちゃん^^ 
お茶で一服。真剣に情報収集するソリちゃん^^

お茶で一服。真剣に情報収集するソリちゃん^^

会場へゴ~!
さあ~、やっと祝祭会場までやって来ました!入場は無料!入口をくぐるとキレイに色が塗られたカラフルな陶磁のベルがさっそくお出迎え。広場ではいろんな催しが行われていました。昔の陶磁作り再現したコーナー、有名な作家の実演&作品展示、好きな陶磁のカップを選んでお茶を飲み、そのままカップを持って帰れる喫茶店・・・同時進行中のいろ~んなイベントをとりあえずひとつひとつ見ていくことに。会場には小さな子供を連れたファミリーが多く、のんびりした休日!という雰囲気。でも思ったより人が少ないような・・・?!まっ、混雑しすぎているのよりは良いかも^^;
陶芸作家の実演コーナー 
陶芸作家の実演コーナー 
陶芸作家の実演コーナー

陶芸作家の実演コーナー

朝鮮半島伝統の「連房式登窯」 朝鮮半島伝統の「連房式登窯」 朝鮮半島伝統の「連房式登窯」

朝鮮半島伝統の「連房式登窯」

絵付け体験コーナー
何か作ってみたい!と、とりあえずやって来た陶磁器の絵付け体験コーナー。好きな型のお皿やカップを選んで染料で好きな絵を描くことができます。陶器の大きさやデザインによって料金は10,000~20,000ウォン。会場では何人かの方が真剣に絵付けをされていました。見てみると皆さんとってもお上手。でき上がった作品も置いてあり、「コレ、ホントに素人が描いたの?!」と思うようなものも。ひととおり見てまわった後、やってみるかどうかさんざん悩んだあげく、絵に自信のないあっきーとソリちゃんはこのコーナーを後にして別の体験コーナーへ向かうことに・・・^^;。
陶芸体験
絵付けはあきらめて次にやって来たのは「ムルレ(ろくろ)成形体験教室」。そうそう、「陶芸」といえばコレがやってみたかったのよね~!^^ ・・・でもうまくできるかしら?という心配はご無用。プロの陶芸家の方がマンツーマンで教えてくれます。料金は、でき上がったものを乾かしてその日に持って帰る場合は5,000ウォン、焼いてもらって後日郵送してもらう場合は15,000ウォン。(送料として別途着払いで3,000ウォンが必要。)教室のある屋外のテントの下では大人から子供まで楽しそう&真剣に陶芸体験をしているよう。ソリちゃんとあっきーもさっそく申し込んで、「先生、よろしくお願いしま~す!」
先生に教えてもらう、というよりも土に手を添えていると先生がほとんど形を作ってくれるっていうカンジ^^; いやあ、なかなか難しいんですね~。でもひんやりツヤツヤの土に触れる感触が気持ちいい~^^。そしてみるみる形になっていくのが面白いっ!ろくろ初体験のソリちゃんもあっきーも、先生の手助けのおかげであっという間にキレイなお茶碗を作ることができました。
ろくろの後は、釘でひっかいて好きな模様を入れていきます。もし失敗したらずっと形に残るし・・・と、ちょっとキンチョー。真剣に模様を描いていき、2人とも完成までかかった時間は30分近く!今回は最後までこちらで焼いてもらってあとで郵送してもらうことに。完全に焼きあがるまでには20日くらいかかるそう。スタッフの方曰く「忘れた頃にやって来る」とか。出来上がりが楽しみだな~^^
陶磁体験館
初の陶磁器作りに大満足した2人は、次に「陶磁映像体験館」へ。ここは、1階に陶芸品を売る陶磁販売所がいくつか入っており、2階が陶磁の歴史などが分かりやすく展示されている資料館などになっています。ちびっ子向けの遊び場や、陶磁器組み立て体験コーナーなんかもありましたョ。さすがそんな陶磁体験館だけあって、インテリアなども陶磁製のステキなものがあちこちに置かれていました。

1Fの販売所
2F
陶磁でできたインテリア
大公演場
祝祭開催中は毎日朝11時~18時の間、公演場でのステージもいろいろ楽しめます!パンフレットの公演案内で今日は「鳳山(ポンサン)タルチュム」という仮面劇をやるそう。この「鳳山タルチュム」は獅子舞なんかも出てくるあっきーの好きなやつで、「ぜひ見なければ!」と、しばしタルチュム観賞タイム。タルチュムの前は、警察官の方々によるロックバンドをやってました。
陶磁販売コーナー
この陶磁器祝祭では、普段は「陶芸村」という所を中心にお店がある利川市内の陶磁製品店が集まって出張販売もしています。大きな壷や芸術品から、普段使いできそうなカップやお皿などの食器類まで屋外のテントにいろ~んな陶磁器がズラリ!お店をひとつひとつまわっていくと、それぞれのお店の個性や特長が見えてきたり、とってもオシャレな食器なんかもたくさんあったりして鑑賞するだけでも楽しめます。陶磁のアクセサリーやインテリアもありましたョ。気に入ったお店を見つけたら、名刺をもらって後日お店に足を運んでみるのもいいかも。普段ならこんなにたくさんのお店を一度にまわるのはちょっと大変かもしれないけれど、お気に入りのお店を見つけるのにも良いチャンスですよネ!
物産販売コーナー
陶磁製品だけでなく、利川の特産品販売コーナーもありました!有名なお米を買って帰りたいところだけど、バスで来てるし10キロは無理だな~^^;。あっきーは記念に「雪峯(ソルボン)山参(サンサム)酒」というお酒を購入。とりあえず体によさそう。どんな味かな~!?
フードコート
さあ~、午後からめいっぱい祝祭で遊んだし、今日のシメはフードコートで一杯やろう!ということで最後にやってきたのはフードコート。こちらも普段は利川市内で営業している何軒かのお店が集まったもの。どの店もメニューは韓国料理が中心で、ポジャンマチャ(屋台)風にテントのお店になっています。テントの外にもパラソル付きテーブルがいくつか用意されていたので、天気も良いしこの外のパラソル席に座ることにしてパジョンとマッコリを注文!マッコリは「チョプサルマッコリ」という粟で作った濁り酒。これで乾杯して飲んだり食べたりしながら今日のいろんな出来事を楽しく話しました~。最初に注文したヘムル(海産物入り)パジョンがあまりにも美味しくペロっとすぐに食べてしまったので、追加でカムジャジョン(じゃがいものお焼き)も追加~!
祝祭は、この日は週末だったので夜7時まで(平日は夕方6時まで)。最終のシャトルバスに乗って祝祭会場を後にしました。陶芸作りを体験できたり、ステキな陶磁器をいっぱい見れたり、陶磁器祝祭を思いっきり満喫できたなあ~。有名で大きな祝祭だし、週末なのでもっと人がわんさかいるのかな?と思っていたけれど、意外に人でごった返すという雰囲気とはほど遠い、のんびりとした雰囲気の祝祭でした。広々とした公園も気持ち良かったですしね!ソウルから1時間ほどでこんな自然の豊かな場所に来られるのなら、週末にちょっと遠出して遊びに来るのにもぴったりかも。今年の陶磁器祝祭はもう終わってしまったけど、今度は陶芸村を訪れに、また近いうちに遊びに行きたいな~、と思ったあっきーでした。


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-06-11

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