写真で見る燃灯(提灯)祝祭&パレード2013!

色とりどりの提灯がソウルの街を埋め尽くす!韓国仏教最大のお祭りを今年もソウルナビがレポート!

こんにちは、ソウルナビです。ここ数日気温がぐんぐん上昇し、最近では25度近くの日も続き、すっかり初夏を思わせる陽気のソウル。街を見渡すと街路樹やお花もキレイに色づき、外に出かけるのもすごく楽しい季節になりました。韓国は毎年5月この時期になると赤、青、黄色などのカラフルな提灯が街のあちこちに見られるようになります。この提灯は旧暦の4月8日にあたる「釈迦誕生日」を祝うもので、韓国ではこの季節の風物詩。日本ではお釈迦様の誕生日って、クリスマスなどに比べればあまり大きなイベントではないけど、韓国ではとても大切な祝日でお休みにもなるくらいなんですよ。ちなみに今年(2013年)の釈迦誕生日は5月17日。その1週間前の金曜日から日曜日、これをお祝いする「燃灯祝祭」が行われました。お祭りムードの中、夜には大きな燃灯も街を練り歩くこのイベント。ナビではその模様を毎年報告していますが、今年もレポートいたします!

◆◇◆街の様子は!?◆◇◆

ブチョニム(お釈迦様)誕生の日を祝うシンボルとなっている提灯。韓国語では燃灯(ヨンドゥン)といいます。毎年、お釈迦様の誕生節の約1ヶ月くらい前から街にカラフルな提灯が登場。赤、青、黄色にオレンジの提灯などが街路樹の新緑に混ざって、見た目もとっても鮮やか!去年までは市庁前のソウル広場に登場した恒例の大きな塔の燃灯は、今年は光化門のすぐ前に出現!毎年、渋い三重の塔ですが、今年は四方にお仕えの人(?)を配置。夜になると街中に吊るされた提灯がぼわわんと光って、ちょっと幻想的な感じになります。
今年は光化門広場前に登場した三重の塔 今年は光化門広場前に登場した三重の塔 今年は光化門広場前に登場した三重の塔

今年は光化門広場前に登場した三重の塔

仁寺洞(インサドン)の一本横の道にある、仏教関連のグッズを売るお店がズラリと並ぶ「堅志洞(キョンジドン)仏教用品通り」。この時期、この通りのお店の軒先にはお祝いに使う色とりどり、大小さまざまの提灯やお祭りの装飾品などが売られています!

◆◇◆清渓川にもユニークな燃灯の数々が!◆◇◆


清渓川(チョンゲチョン)には、迫力ある燃灯のオブジェが今年も登場!仏教っぽい蓮の花やお坊さんなどから虎、鹿、魚、三足鳥(サムチョゴ、不死鳥)といった伝説の動物まで、カラフルな燃灯が清渓川を彩っています。これらは日中に見てもキレイだけれど、夜になると明かりが灯って「燃灯」の本領発揮!さらに美しく、人々の目を楽しませてくれます。

◆韓国仏教最大宗派の本山「曹渓寺」では…?◆

韓国仏教の中でも最大宗派という曹渓宗の総本山「曹渓寺」(チョゲサ)。毎年この時期には、お寺の境内はたくさんの提灯で覆われ、まるでカラフルな天井のように!実はこの提灯、市民が申し込むと提灯に自分の名札を吊るしてもらえるんだそう。このカラフルな提灯は全体的に色分けして配置されていて、何かの模様を表現しています。過去には太極旗だったこともあるのですが、今年の模様は・・・ナビにはちょっとお手上げ。境内の仏像の前ではたくさんの参拝客がお供え物をしていたり、日本の花まつりと同じくお釈迦様に甘酒をかけていたりしていましたよ。

◆◇◆曹渓寺の前では、仏教文化マダン◆◇◆

ここ数年、燃灯パレードが行われた次の日の日曜日に開催される「仏教文化マダン」。今年も燃灯パレードの翌日である5月12日の日曜日に開催されました。曹渓寺の前の通りがホコ天となり、仏教一色に。ランタン作りやお寺の食事の紹介、仏画や曼荼羅描きなど、いかにも仏教的なブースもありますが、仮面づくりや韓紙工芸体験、伝統遊びや伝統衣装体験など、仏教というよりは韓国の伝統文化のイベントもいろいろ。西洋人をはじめ外国人の姿もたくさん見かけましたヨ。また例年と同じく、家訓書きや北朝鮮の食事紹介などのコーナーも。また、カンボジアやネパール、タイ、インド、台湾、チベットなど外国の仏教のブースもあり、エスニックな仏教が人々の関心を集めていました。もちろん日本の仏教も参加。また無料漢方治療やヨガ、禅など健康志向のブースも。、子供たちに参拝方法を教える教室もありました。また鍾路タワーの前にはミニステージが設けられ、公演も行われていました。

◆◇◆お祭りの目玉、燃灯パレード!!◆◇◆

一昨年から土曜日の夜に行われるようになり、今年も土曜日である5月11日に開催。日頃は車が行き交う鍾路(チョンノ)も全面交通止めとなり、7時過ぎると両側に用意された椅子がほぼ埋まりました。今年は、例年以上に早い時間から人が集まり、パレード開始前から熱気がムンムン!伝統衣装を来た人々やサムルノリの演奏パレードから始まり、ねぶたのような大きな燃灯から人々が手に持ち歩く小さな提灯まで、さまざまな提灯が鍾路を次々と行進していきます。大仏や龍、ゾウなど毎年見かけるおなじみの提灯も登場しましたが、子供たちにはかわいらしい仏教系キャラクター(日本のゆるキャラ的な?)が人気のよう。また、一般の市民や障がい者の方々、盲導犬、そしてミャンマーやネパールなど外国からの行列にも沿道からもあたたかい声援が送られます。中には、飛び入りで行列に参加してしまう人の姿も!外国人の方もノリノリで、べつに仏教徒じゃなくても関係なくなってきたみたいです。大盛況のパレードは、夜10時くらいまで続きました!

<サムルノリや伝統舞踊、お坊さん、一般市民のパレード>

<お釈迦様や仏像、オブジェ、動物たちなどの燃灯>
<沿道の見物客の皆さんの様子>

<パレード後には、ステージ公演も!>
そして、パレード後には鐘閣(チョンガク)前で恒例のステージ公演!仏教系フォークグループから仏教系アイドル&ラップ、仏教系ダンスチームなど、仏教のお祭りにちなんだステージが続きます。ちなみに仏教系アイドルは、毎年仏教系の新曲を用意してくるそうで、今年もノリノリのステージを披露。ステージ横の大画面にはリアルタイムな会場の様子やイベントのプロモーション映像が流れ、ステージでは音楽に合わせてド派手な紙吹雪などで演出。終盤には韓国人の皆さんが大好きな伝統歌謡、カンガンスルレの歌も始まり、会場はマイムマイム状態に。これが仏教イベント!?と思わせるような熱狂的イベントは夜遅くまで続き、鍾閣駅前の十字路は夜遅くまでお祭り騒ぎが続きましたとさ・・・
いかがでしたか?韓国仏教最大のお祭りであり、初夏の訪れを告げるイベントでもある「燃灯祝祭」。お釈迦様の誕生日をこんなに盛大にパワフルにお祝いするのは、日本人から見るととっても新鮮ですよね。とにかく派手でなんでもありって感じで、信仰とは関係なしに楽しめちゃうイベントでもあります。ちなみに来年(2014年)のお釈迦様の誕生日は今年より早い5月6日だそう。「燃灯祝祭」の時期はまだわかりませんが、この時期に韓国にくれば、韓国仏教のお祭りの雰囲気を味わえるかも!また提灯に彩られたキレイな街並みは、とっても見る価値があります^^ 以上、ソウルナビがお伝えしました!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-05-13

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