2010ソウルタウンミィーティングに参加してきました!

ソウル市長とソウル市在住外国人による討論会!

こんにちは。ソウルナビです!観光開発に環境整備にと毎日めまぐるしい変化を遂げる大都市ソウル。2005年に高架高速道路の撤去と共に昔の清渓川が復元されてから、ソウル市内の環境は大きく変わり始めました。現在はソウルタワーから仁川の海が望める日があるほど、ソウルの空気はきれいになったんだそうです。少しずつ環境は良くなりつつも、まだまだ外国人には不便さを感じることもいっぱい。ソウル市民の一人として、ソウルをもっと良くしたい、もっとこうしたらいいのにと感じることは日頃多いはず。そんな一人一人の小さな声を集めて、ソウル市長さんにまで届けられる討論会が、去る12月17日にソウル市庁で開催され、ナビも討論会を聴講してきました!
■〇■ ソウルタウンミーティングとは ■〇■
ソウル市に在住する外国人が、日頃訴えたいソウルについての意見を、ソウル市長に直接届ける討論会。事前にソウルグローバルセンターなどを通して意見を募り、討論会に参加したい人を募集しました。そして代表者が数名選ばれソウル市長の前で発表します。市民の意見が討論会で提案へと変わり、いずれはソウル市の改革案となって実際に施行されるかも!?

討論会当日は雪の中、沢山の外国人と関係者が集まりました

この日は朝から雪。集合場所の市庁駅から市庁別館の会場までは、待機しているスタッフの案内で迷うことなく到着。ビルの入り口では警備が厳重な中、申請時にもらっていた登録番号と名前の確認で無事に入ることができました。
受付を済ませた後は、市長さん達の座る席を見学したり、ソウル市の広報映像を見ながら開会式までの時間を待ちます。
下記はタウンミーティングのスケージュールです。分刻みのとても細かいスケジュールはきちんと計算されていますね。
09:35~10:00  広報映像上映
10:00~10:03  開会宣言 及び 来賓紹介
10:03~10:08  ソウル市長あいさつ    
10:08~10:13  経過報告 (グローバルセンター館長)
<1部>
10:13~10:58  第1主題 『グローバル文化の受容と定着』
<2部>
10:58~11:33  第2主題 『ソウルの大気環境』
11:33~11:50  自由討論
11:50         閉会式     
開会式が始まり、司会のアナウンサーの女性による開会宣言と来賓者紹介がありました。その後は来賓として来ていた外国人女性が司会を引き継いで、英語での進行となりました。もちろん同時通訳がありイヤホンでは韓国語が流れます。
経過報告ではグローバルセンター長があいさつ。センター長が外国人とは今回始めて知りました。
討論会では二つの主題があり、一つは『グローバル文化の受容と定着について』。こちらはソウル市開発研究員と二人の外国人が意見を発表し、もう一つの『ソウルの大気環境』では、ソウル市環境交通課長と外国人1人がそれぞれ意見を発表しました。
ソウルタウンミーティング受付会場

ソウルタウンミーティング受付会場

式が始まるまでソウル市の広報を上映

式が始まるまでソウル市の広報を上映

ビル眼下には徳寿宮が一望!

ビル眼下には徳寿宮が一望!

首脳会談?のような厳粛な雰囲気

首脳会談?のような厳粛な雰囲気

奥は一般観覧席。ナビもそちらの席へ

奥は一般観覧席。ナビもそちらの席へ

「オ・セフン」ソウル市長あいさつ

「オ・セフン」ソウル市長あいさつ

ナビ的には自由討論がおもしろかったです。この時間は誰でも挙手をして自分の意見を発表できます。
ある外国人はアジア圏の主婦の方で、家の前で5年も続く道路工事の騒音と工事で舞い上がるホコリをどうにかしてほしい。
そしてどこに訴えればいいのか・・・という質問でした。
ある外国人男性は、”外国人”という呼ばれ方が嫌。外国人という言葉がそもそも差別だから変えて欲しいという訴えでした。この問題は日本でも聞いたことがあります。漢字から来ている言葉ですから、中国でも同じように外国人という言葉に嫌悪感を持つ人は多いでしょうね。いっそのこと別の表現に変えてしまったほうがいいのでは?と個人的に思うナビです。
別の外国人男性からは、公共の場でのタバコの喫煙と警察官の対応について厳しい意見がありました。
すべての意見にはそれぞれ関係者が答えることになっていたのですが、突然指名されてしまった関係者は若干しどろもどろ。聞いている側も的確な返答には程遠いなと感じていたと思います。結局は後日確認を取って本人に直接回答をするとのことでした。そんな中印象的だったのは、ソウル市長さんによる英語のトークです。内容はあまり覚えていませんが、とてもきれいな発音で上手だなぁと感動しました。

外国人はバスで移動し昼食会場へ

2010ソウルタウンミィーティングに参加してきました! 2010ソウルタウンミィーティングに参加してきました! 2010ソウルタウンミィーティングに参加してきました!
ソウルタウンミーティングが終了した後、外国人一般観覧者にはおいしいランチと文化体験が待っています。英語と中国語のガイドさんの引率でそれぞれバス2台に別れ、昼食会場のある仁寺洞へ移動。昼食は家庭的な韓定食でした。平日のランチにも関わらず、会社員の人や観光客で満席のようでしたよ。オンドル部屋での食事となり、参加した欧米の方々は床に座るのは苦痛じゃないのかなと心配したナビでしたが、みなさん韓国生活が長いのか、床に座って食事をするのも全く問題なく慣れた様子。
食事の内容は、プルコギ、チャプチェ、ジョン、テンジャングッなど定番の家庭料理が出て来ておいしくいただきました。ナビは日本人と席をご一緒しましたが、隣のテーブルの外国人が日本語を話す方で、その方も交えて会話を楽しみました。

市内ツアーは景福宮と国立民俗博物館

食事をした後は市内ツアーです。討論会と昼食のみ参加の方もいて大分参加者が減りましたが、半数ほどが景福宮へ向かいました。景福宮へは何度も来ていますが、今日はさらに記憶に残るものに・・・。空模様が怪しくなり突然吹雪いて来ました。ナビを含め日本人参加者は寒くて寒くて観光どころではなく、ガイドさんに断わって近くの国立民俗博物館へただちに避難。そこのカフェで温かいコーヒーを飲みながらみんなを待つことにしました。他の参加者達はそのまま観光を続行です。カフェで待つ間、日本人同士おしゃべりに華が咲き、あっという間に時間が過ぎ、ツアー行程に組まれていた博物館の見学はすでに終了していました。参加者全員で記念撮影をして次の目的地へ移動です。
あっという間に空は曇って吹雪きだしました~! あっという間に空は曇って吹雪きだしました~! あっという間に空は曇って吹雪きだしました~!

あっという間に空は曇って吹雪きだしました~!

国立民俗博物館

国立民俗博物館

カフェでまったり

カフェでまったり

記念品ショップ

記念品ショップ

『美笑(MISO)』公演鑑賞


最後は公演鑑賞の時間。ナビが一番楽しみにしていたものでもあります。市庁からほど近い貞洞劇場(チョンドン・クッジャン)で定期公演をしている『美笑(MISO)』は、”春香伝(しゅんこうでん)”という韓国で昔から語り継がれているお話で、身分の差を越えて結ばれるハッピーエンドのラブストーリーです。舞台では華麗な衣装とライブで披露される迫力あるパンソリ&伝統音楽に圧倒でした。内容もさることながら、真面目な劇なのに悪者役の俳優さんがアドリブで共演者達を密かに笑わせていて、それがナビや一緒に参加した日本人の中で受けて盛り上がりました。
貞洞劇場で韓国伝統劇『春香伝』を鑑賞 貞洞劇場で韓国伝統劇『春香伝』を鑑賞 貞洞劇場で韓国伝統劇『春香伝』を鑑賞

貞洞劇場で韓国伝統劇『春香伝』を鑑賞

今日は朝からとても濃い1日でした。ソウル市民&外国人代表としてソウルタウンミーティングに参加させていただいたのは貴重な経験となりました。私達が普段何気なく見ているソウルの風景は、ソウル市の日々の努力によって積み重なってきたんだなと実感。外国人がより一層住みやすいと思えるような街にするため、私達が変わったなと感じるようになるまでには相当な時間と労力がかかるんだろうと思います。市民の意見が反映されてソウルの環境整備に役立てられるのはとてもうれしいことです。
今後も関心を持ってソウルの発展を見つめていきたいと思います。以上、ソウルナビがお伝えしました!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-01-06

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