写真で見る燃灯(提灯)祝祭&パレード2011!

大提灯が大通りを埋め尽くし、カラフルな提灯が街を彩る、韓国で仏教最大のお祭りを今年もレポート!

こんにちは!ソウルナビです。なかなか暖かくならず、4月の下旬頃まで朝晩肌寒さを感じる日もあった今年、2011年の春。そんなソウルの街にもようやく木々の新緑が目立つようになり、その緑色に映える赤や青、オレンジのカラフルな提灯があちこちに見られるようになりました!毎年この時期になると見られるこの風景は、旧暦の4月8日にあたる「釈迦誕生の日」を祝うもの。日本では一般的にクリスマスは大きく祝うものの、お釈迦様の誕生日ってそれほど大きなイベントではありませんよね。でも韓国ではこの日も大切な記念日となっていて、当日は祝日としてお休みにもなっているほどなんですョ。今年の釈迦誕生節は5月10日。そしてその前の金曜日から日曜日には、これをお祝いする行事「燃灯祝祭」が行われました。街の至るところに色とりどりの提灯が飾られ、大きな燃灯が街を練り歩く、このお祭り。その模様を、今年もお伝えしましょう!

◆◇◆街の様子は!?◆◇◆

ブチョニム(お釈迦様)誕生の日を祝うシンボルとなっている提灯。韓国語では燃灯(ヨンドン)といいます。毎年、誕生節のひと月ほど前からカラフルな色をした提灯が街路樹などに一斉に飾られます。そして市庁前のソウル広場にも恒例の大きな燃灯が登場。今年は三重の塔?!例年と比べると、シンプルでかなりシブめです。夜になると街中に吊るされた提灯もソウル広場の燃灯も、ぼわわんと光ります~。

◎清渓川には今年も大きな燃灯のパレードが~

清渓川(チョンゲチョン)にも例年と同じように大きな燃灯の行列が登場!仏教っぽい蓮の花やお坊さんなどから、虎、ヘテ、三足鳥(サムチョゴ、不死鳥)といった伝説の動物まで、カラフルな燃灯が清渓川を彩っています~。これらは日中に見てもキレイだけれど、夜になると明かりが灯って「燃灯」の本領発揮!さらに美しく、人々の目を楽しませてくれます。

◆◇◆お寺では・・・◆◇◆

韓国の仏教の中でも最大宗派という曹渓宗の総本山「曹渓寺」(チョゲサ)。毎年この時期には、こちらのお寺の境内はたくさんの提灯で覆われ、まるでカラフルな天井のように!今年もこの提灯の天井、できていましたョ。去年は太極旗だったのですが、今年の模様は・・・??何か文字のようにも見えるけれど、これはいったい何なんでしょう?!
また、こちら曹渓寺のすぐ近くには「堅志洞(キョンジドン)仏教用品通り」という、仏教関連のグッズを売るお店がズラリと並ぶ場所が。今年もこの通りのお店の店先には、お祝いに使う色とりどり、大小さまざまの提灯が売られていましたよ!

◆◇◆曹渓寺の前、仏教文化マダン◆◇◆

例年は燃灯行列のある日の昼、曹渓寺の前の道で行われる「仏教文化マダン」。今年は燃灯行列の次の日の日曜日に行われました。ランタン作りやお寺の食事の体験、仏画や曼荼羅描きなど、いかにも仏教的なイベントもありますが、仮面づくりや韓紙工芸体験、伝統遊びや伝統衣装体験、など、仏教というよりは韓国の伝統文化のイベントもいろいろあり、西洋人をはじめ外国人の姿もたくさん見かけます。家訓書きや北朝鮮の食事紹介などのコーナーもあります。また、カンボジアやネパール、タイ、インド、台湾、チベットなど外国の仏教のブースもあり、エスニックな仏教が人々の関心を集めていました。また無料漢方治療、ヨガや禅など、健康志向のブースも。子供たちに木魚の叩き方を教える教室もありましたよ。またチョンノタワーの前にはミニステージが設けられ、公演も行われていました。

◆◇◆お祭りの目玉、燃灯パレード!!◆◇◆

例年、日曜日の夜に行われるパレード。今年は土曜日の夜に移動して行われました。日頃は車が行き交う鍾路(チョンノ)も全面交通止めとなり、7時過ぎると両側に用意された椅子がほぼ埋まります。いつもは最初にサムルノリがやってきますが、今年は例年最後の車からスタート。ねぶたのような大きな燃灯から、人々が手に持ち歩く小さな提灯まで、さまざまな提灯が鍾路を行進していきます。龍やゾウなど毎年見かけるおなじみの提灯もありますが、亀甲船など新しい出し物も。スリランカやミャンマー、ネパールなど外国の行列もあり、沿道からも暖かい拍手が送られます。今年も提灯がほぼとぎれることがなく、そのままにぎわっていました。外国人からも人気で、中国語や英語があちらこちらから聞こえました。
そして、行列の最後は鐘閣(チョンガク)前のステージで公演。これも毎年恒例ですね。伝統公演のあとは、仏教の歌を歌うガールズグループやロックバンドなど、不思議な公演が夜10時過ぎまで続きます。土曜日の夜ということもあって、例年よりものんびりした雰囲気となりました。
パレードのあと、燃灯は終点でそのまま展示されます。 パレードのあと、燃灯は終点でそのまま展示されます。 パレードのあと、燃灯は終点でそのまま展示されます。

パレードのあと、燃灯は終点でそのまま展示されます。

韓国の釈迦生誕を祝うお祭り「燃灯祝祭」、いかがでしたか?ちょうど天気もよく、近くで行われたハイソウルフェスティバルや地球村ハンマダンとも日が重なったこともあり、今年も多くの人で盛り上がりました。お釈迦様の誕生日をこんなに大きく祝ったり、またそのために巨大な燃灯が街を行く派手なパレードをしたり、というのは日本ではあまり見られない光景なのではないしょうか!?ナビは特に、毎年このパレードを見るたびに韓国の仏教パワーのスゴさのようなものを感じてしまいます。幻想的で迫力のある燃灯パレードは、信仰に関係なくイベントとしても十分に楽しむことができると思いますよ。陰暦なので毎年日にちの変わる釈迦誕生節、来年(2012年)はちょっと遅めの5月28日だそう。来年のこの時期に韓国へいらっしゃることがあったら、燃灯祝祭もぜひチェックしてみてくださいネ!以上、ソウルナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-05-12

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