写真で見る燃灯(提灯)祝祭&パレード2012!

大きな提灯が大通りを埋め尽くし、カラフルな提灯が街を彩る、韓国で仏教最大のお祭りを今年もレポート!

こんにちは!ソウルナビです。氷点下の日々から急に昼間20度を越えるようになった今年(2012年)の春。ソウルの街にもようやく街路樹の新緑が目立つようになったころ、その緑色に映える赤や青、オレンジのカラフルな提灯があちこちに見られるようになりました!毎年この時期になると見られるこの風景は、旧暦の4月8日にあたる「釈迦誕生の日」を祝うもの。日本では一般的にクリスマスは大きく祝うものの、お釈迦様の誕生日ってそれほど大きなイベントではありませんよね。でも韓国ではこの日も大切な記念日となっていて、誕生日の当日は祝日としてお休みにもなっているほどなんですョ。今年の釈迦誕生節は5月28日。そして1週間前の金曜日から日曜日には、これをお祝いする行事「燃灯祝祭」が行われました。街の至るところに色とりどりの提灯が飾られ、大きな燃灯が街を練り歩く、このお祭り。その模様を、今年もお伝えしましょう!

◆◇◆街の様子は!?◆◇◆

ブチョニム(お釈迦様)誕生の日を祝うシンボルとなっている提灯。韓国語では燃灯(ヨンドン)といいます。毎年、誕生節のひと月ほど前からカラフルな色をした提灯が街路樹などに一斉に飾られます。そして市庁前のソウル広場にも恒例の大きな燃灯が登場。今年も三重の塔?!去年と同じく、シンプルでかなりシブめです。夜になると街中に吊るされた提灯もソウル広場の燃灯も、ぼわわんと光ります~。

◎清渓川には今年も大きな燃灯のパレードが~

清渓川(チョンゲチョン)にも例年と同じように大きな燃灯のオブジェが登場!仏教っぽい蓮の花やお坊さんなどから虎、鹿、魚、三足鳥(サムチョゴ、不死鳥)といった伝説の動物まで、カラフルな燃灯が清渓川を彩っています。これらは日中に見てもキレイだけれど、夜になると明かりが灯って「燃灯」の本領発揮!さらに美しく、人々の目を楽しませてくれます。

◆◇◆お寺では・・・◆◇◆

韓国の仏教の中でも最大宗派という曹渓宗の総本山「曹渓寺」(チョゲサ)。毎年この時期には、こちらのお寺の境内はたくさんの提灯で覆われ、まるでカラフルな天井のように!今年もこの提灯の天井、できていましたョ。ちなみに一昨年は太極旗だったのですが、今年の模様は・・・??何か文字のようにも見えるけれど、これはいったい何なんでしょう?!
また、こちら曹渓寺のすぐ近くには「堅志洞(キョンジドン)仏教用品通り」という、仏教関連のグッズを売るお店がズラリと並ぶ場所が。今年もこの通りのお店の店先には、お祝いに使う色とりどり、大小さまざまの提灯が売られていましたよ!

◆◇◆曹渓寺の前、仏教文化マダン◆◇◆

一昨年までは燃灯行列のある日の昼、曹渓寺の前の道で行われていた「仏教文化マダン」。去年からは燃灯行列の次の日の日曜日に行われるようになりました。今年も燃灯パレードの翌日である5月20日の日曜日に開催。曹渓寺の前の通りがホコ天となり、仏教一色となりました。ランタン作りやお寺の食事の体験、仏画や曼荼羅描きなど、いかにも仏教的なブースもありますが、仮面づくりや韓紙工芸体験、伝統遊びや伝統衣装体験など、仏教というよりは韓国の伝統文化のイベントもいろいろあり、西洋人をはじめ外国人の姿もたくさん見かけました。また例年と同じく、家訓書きや北朝鮮の食事紹介などのコーナーも。また、カンボジアやネパール、タイ、インド、台湾、チベットなど外国の仏教のブースもあり、エスニックな仏教が人々の関心を集めていました。今年からは日本の仏教も参加。禅やお茶が注目を浴びていました。また無料漢方治療、ヨガや禅など、健康志向のブースも。、また子供たちに木魚の叩き方を教える教室もありましたよ。また鍾路タワーの前にはミニステージが設けられ、公演も行われていました。

◆◇◆お祭りの目玉、燃灯パレード!!◆◇◆

こちらも一昨年までは日曜日の夜に行われていたパレード。昨年から土曜日の夜に行われるようになり、今年も土曜日である5月19日に開催。日頃は車が行き交う鍾路(チョンノ)も全面交通止めとなり、7時過ぎると両側に用意された椅子がほぼ埋まりました。最初にサムルノリから始まり、ねぶたのような大きな燃灯から、人が乗ったステージ、人々が手に持ち歩く小さな提灯まで、さまざまな提灯が鍾路を次々と行進していきます。大仏や龍、ゾウなど毎年見かけるおなじみの提灯も人気ですが、「アグリーバード」の小さな提灯にも歓声が。また小さな子供たちや障がい者、盲導犬、またミャンマー、ネパールなど外国の行列には沿道からも暖かい声援が送られます。以前は列が途切れてしまうこともあったのですが、今年はほぼとぎれることがなく、夜10時までずっと列が続きました。この行も外国人から人気で、飛び入りで行列に参加してしまう人も。もう仏教徒じゃなくてもなんでもいいみたいです。ボードにのって提灯を持ったまま滑走する強者も!
そして、行列のあと鐘閣(チョンガク)前のステージで公演。これも毎年恒例ですね。仏教系フォークグループから仏教系ガールズバンド&ラップ、仏教系ダンスチームなど、仏教系の歌を歌って踊る公演が続きます。今年は大画面に字幕付き。そして空には大量の紙吹雪が。伝統公演のカンガンスルレの歌も始まり、会場はマイムマイム状態に。夜11時近くまで、鍾路の十字路はにぎやかな雰囲気となりました。また行列を終えた提灯もその場に置かれ、こちらの方も多くの人が見物を楽しんでました。
韓国の釈迦生誕を祝うお祭り「燃灯祝祭」、いかがでしたか?ちょうど天気もよく、今年も多くの人で盛り上がりました。お釈迦様の誕生日をこんなに大きく祝ったり、またそのために巨大な燃灯が街を行く派手なパレードをしたり、というのは日本ではあまり見られない光景なのではないしょうか!?毎年このパレードを見るたびに、韓国の仏教パワーのスゴさのようなものを感じてしまいます。幻想的で迫力のある燃灯パレードは信仰とは関係なく、夏の訪れを告げるイベントとしても十分に楽しむことができると思いますよ。陰暦なので毎年日にちの変わる釈迦誕生日、来年(2013年)は今年より少し早い5月17日だそう。来年のこの時期あたりに韓国へいらっしゃることがあったら、燃灯祝祭も是非チェックしてみてくださいネ!以上、ソウルナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-05-22

ページTOPへ▲

関連記事

5/6-5/8、燃灯(提灯)祝祭、5/7夜は鍾路で提灯パレード@鐘路、曹渓寺、清渓川など

5/6-5/8、燃灯(提灯)祝祭、5/7夜は鍾路で提灯パレード@鐘路、曹渓寺、清渓川など

夜の鐘路の街を練り歩く色も形も美しい提灯大パレードで有名な仏教のお祭り

燃灯会・燃灯(提灯)祝祭 (5月)

燃灯会・燃灯(提灯)祝祭 (5月)

町中にあふれる提灯!釈迦の誕生日を祝うお祭り。

その他の記事を見る