タンタンのソウル風景イゴッチョッ・第7回「済州島旅行記」

夏真っ盛りの今日この頃。一年で一番、夏が好きなたんたんは燃えに燃えまくってます!ぎらつく太陽、道路に浮かぶ陽炎、夏を象徴するすべてにワクワク。ワクワク燃えてる今こそ旅に出なくては!ということで韓国の南の島、済州島へ2泊3日の旅行へ行って来ました。

7月27日

金浦空港を午前10時半発の飛行機に乗り一路、済州島へ。ソウル金浦空港から済州島空港までは1時間。飛行機に乗り込んだと思ったらあっという間に到着。済州島のお天気は少し曇り気味だけどまずまずといったところ。前日まで台風の影響で大変な暴風雨だったというから本当にラッキー!まずはソウルで予約をしておいたレンタカーを受け取りに事務所へ。借りた車はトスカーニという赤いスポーツカー。もうそのかっこいい~フォームにうっとり。こんな機会じゃなくちゃ乗れないもんね!とちょっと奮発してしまいました。
二度と乗ることはないかもしれないめちゃくちゃかっこいい車に乗り込みまずは宿泊先のオリエンタルホテルへ。ホテルは改装中で外見は「ん!?」って感じでしたが中に入るとまあまあ素敵なホテル。部屋からは海が見え、すっかりご機嫌。ただ繁華街の中にあるホテルなのでリゾート気分!って感じではないのが残念。荷物を置いたらさっそく、観光へ出発~と行きたいところでしたが、ちょっと一眠り、とベッドに横になったらぐーぐー寝込んでしまいました。せっかくの旅行なのにもったいない~。でも冷房が心地よくきいた部屋でのお昼寝は最高でした。
2時間ほど眠ってから乗馬をしに南済州へ。途中、広々と広がる平野に感動、きらきら光る海に感動しながら1時間ほどのドライブ。韓国なのに韓国ではないような景色にすっかり私は旅人気分。乗馬場ではブーツ、ハット、ベストを貸してくれ、出で立ちはまさしく騎手!(かなり無理が・・・)初めは乗馬場のお兄さんが手綱をひいてくれパカパカとのどかにおしゃべりを楽しみながら歩いていたのですが、お次はなんと自分で手綱を握ってパッカパッカと走れ、とのこと。この時にはおしゃべりを楽しむ余裕などきれいさっぱりどこかに消えてしまいました。実際にはパッカパッカといった程度の速さだったと思いますが、感覚ではドドドドドッて怒涛の如く疾走しているかのよう。座り方がまずかったのかお尻がずり落ちそうなのを必死でこらえ、、、前に馬は下手な奴が乗ると振り落とす、なんてことを聞いたことがあったので振り落とされたらどうしよう・・・と内心、青くなってたのですが、さすが下手なのを乗せるのに慣れてるらしくそんなことも一切なく、無事、乗馬体験を終えることができました。ホッ。でもすっごく楽しかった~。またぜひ、体験してみたいです(懲りない奴・・)。
乗馬ですっかりペコペコニになったお腹を抱え、ホテルの近くのサムギョッサル屋さんへ。済州島といえば黒豚!黒豚といえば済州島!というわけで黒豚のサムギョッサルが食べたかったのですが、黒豚のお店はなぜかあまり人の入りが良くなかったためちょっと不安になり普通のサムギョッサル屋さんへ。これが大正解でした!お客さんでごった返しているからきっとここは美味しいだろうという勘がドンピシャリ。そのお味はもう、最高。お肉そのものが芸術!素材で勝負している!って感じ。お肉と一緒にえのき、玉ねぎなども焼くのですが、これら野菜もすっごく美味しい。お肉から出る油が普通のとは違い、しつこくなく香ばしくそれが野菜と合う合う!ビールもすすむ、すすむ!星5つをあげちゃいたいくらいのお店でした。
サムギョッサルを堪能したお次はもちろん、お酒!お店で飲むよりは潮風に吹かれて飲みたかったのでスーパーでビールを買い込み海岸へ。防波堤に座り、ビールで乾杯!こうして第一日目の夜は暮れていきました。

7月28日

今日はあいにくの雨。でも雨だからといってめげちゃいけない、と元気に観光に出発。まず最初の目的地は神秘の道路。上り坂なのになぜかジュースの缶もマッコリのビンも果ては車まで(ニュートラル状態)上る、上る。どうして!?なんで!?と不思議なことこの上ない!どうしてだか分からないから神秘の道路、っていうんだろうけどそれでもやっぱり理由が知りたい~。
神秘の道路での興奮冷めやらぬまま1100道路へ。あいにくの雨で見晴らしはいまいちだったけど大自然の中に身をおいてる、って感じが本当に素敵。これぞドライブの醍醐味って感じ。ドライブを満喫した後は海抜1100m地点にある休憩所で一休み。温かい五味子茶が体に染み渡ってホッと一息。ここの天井が韓国独特の柄だったのが印象的でした。
一息ついたところで次に目指すはワールドカップ競技場。海岸沿いの道路を通って行ったのですが、雨で何も見えず。晴れてたら最高の景観が楽しめただろうなあ・・・とちょっと残念。途中、警察官が雨の中、疲れきった表情で呆然と立ちつくしている現場に遭遇。何ごと!?とあたりを見回したところ、なんと脱走したらしき牛が・・・。よく見てみるといるわ、いるわ、あっちにもこっちにも!警察官の必死の救助活動(!?)にも我、関せずって感じで悠然と草をむしゃむしゃ。こんな光景、ソウルじゃお目にかかれないよな~と警察の方には申し訳ないけどちょっとワクワクしてしまいました。
ワールドカップ競技場は一昨日の台風でなんと、屋根が吹っ飛んでしまってました。すごい・・・哀れ、屋根が吹っ飛んでしまった競技場が台風の凄まじさを物語ってました。でも屋根が吹っ飛んでしまってもそれなりに絵になるのはもともとの設計デザインが素晴らしいからなのかな~。
ワールドカップ競技場を後に一路、シンヨン映画博物館へ。ここはものすご~く期待していたのですが正直、ちょっと期待はずれでした。韓国映画の歴代の俳優の写真やカメラ、台本が展示されているのですが、にわか現代韓国映画ファンのたんたんにはちょっといまいち。きっと現代だけでなく昔の韓国映画にも関心のある方にはとても興味深いところなんだとは思いますが。済州島に来たからには済州島の自然を楽しむのが王道かなって感じでした。
夕食は雉しゃぶしゃぶにすることにしました。雉って食べたことがなかったので期待大!店内の説明書きには「繊維質が細く、良質のたんぱく質が豊富。美容、精力に良い。」とありました。美容に良いときいてさらに期待度UP!実際に食してみた感想は・・・お肉自体はちょっとパサパサしていてそれほど美味しくない。でもお肉をしゃぶしゃぶした後のスープが本当に美味!それにうどんを加えて食べたのですが、もう頬っぺたが落ちちゃいそうなくらい美味しかったです。

7月29日

いよいよ最終日。昨日とはうって変わって晴天。こうなったら海へ行くっきゃないでしょう。というわけで海水浴場へ。エメラルドグリーンの海に感激して一直線に海へ!海にプカプカ浮いて空を眺めていたらここはどこ!?天国!?日常のストレスもす~っと消えてくような感じ。な~んてのどかだったのも束の間、天を引き裂くような子供の泣き声が!なんと「くらげ」に刺されたそう。勇敢にもくらげ退治するおじさんが現れ、彼が大きなくらげを棒で引き上げてくれました。でも、その後、恐る恐る海に入ったみたら、別のくらげがぷかぷかと・・・・。すっかり恐くなって後はずっと砂浜で寝てました。ちょうど良い具合にこんがり焼けたころ、帰途に着く時間に。2泊3日と短い期間でしたが十分すぎるほど満喫できた済州島旅行。絶対、また来るぞと水泳の後の気だるい心地よさを感じながら機上の人になったたんたんでした。アンニョン、チェジュド~!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-08-05

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