しばさきのキムチとバット~日韓野球考・第25回~がんばれベアーズ2009(育児編)

2009年8月28日 斗山ベアーズ対起亜タイガース@蚕室野球場

インチョン空港に到着したところ

インチョン空港に到着したところ

『♪もりのおく くまのおやこ ことりのうた~』2008年7月に生まれた息子は、NHKのピタゴラスイッチが大好きで、番組内で流れる歌『つながりうた もりのおく』をいつも食入るように喜んで見ている。『そうか、熊が好きなのか、わが息子よ!』では、お父さんと一緒にソウルに熊さん達を応援に行こうね・・・と言うわけで、8/28(金)~8/30(日)、ソウルに行ってきた。ソウルには何度も行っているし、野球観戦も毎度のことではあるが、今回は息子付きである。1歳と1ヶ月になる息子を連れて、蚕室野球場でのプロ野球観戦。無事に野球を楽しめたのか、レポートを始めることにしよう。

今回の旅の目的は、本業のサラリーマン以外で、韓国野球に関する文章を書いて得られた収入を斗山ベアーズに寄付し、ソウル市内の少年野球チームの子供達20名をナイター観戦に招待することがひとつ、子供の服やパジャマを買うこと(韓服を含む)、嫁さんに韓国料理(とりわけ好物であるヤンニョムチキン)を食べさせることである。初日に野球観戦、二日目は息子と嫁さんへの家族サービスに捧げるという日程である。

 関西空港からアシアナ航空119便で出発。息子は初めての海外、どころか、初めての飛行機である。気圧で耳が痛くなって泣いたり、機内で騒いだりしないかと心配したが、離陸するや否やスヤスヤと寝息を立てていた。赤ちゃん連れなので、座席の前の壁に赤ちゃん用ベッドを付けてもらい、機内食にベビーフードをもらって、客室乗務員の皆さんにも親切にして頂き、ほとんど何の問題も無くインチョン空港へ到着。とりあえず、第一関門突破である。


◎まずはホテルへ

KALリムジンバス車内で息子と遊ぶ)

KALリムジンバス車内で息子と遊ぶ)

KALリムジンバスで、宿泊先のリッツカールトンホテルへ移動。飛行機でぐっすり眠った息子は機嫌よくバスの中で遊ぶ。息子にとっては、阪急電車で梅田に連れて行かれるのも、大阪モノレールで千里中央に連れて行かれるのも、KALリムジンバスで江南に連れて行かれるのも、『よく分からないけど、お出かけしてるんやなぁ』程度にしか感じていないのか、いつもと様子は変わらない。無事にホテルにチェックインを済ませ、ホテル近くのレストランで冷麺を食べ、さぁ、野球の時間である。

リッツカールトンホテルの室内。子供用ベッドも設置してくれていた



 

リッツカールトンホテルの室内。子供用ベッドも設置してくれていた  

子供用ベッド

子供用ベッド

◎球場に行く前に、前回のレポートでも紹介したSporting21にお邪魔。

Sporting21にて。嫁さんが持っているのが子供用ベアーズ帽子

Sporting21にて。嫁さんが持っているのが子供用ベアーズ帽子

 Sporting21から、前回の記事を見た日本からの観光客が、何人もSporting21を訪ねて韓国プロ野球の帽子を購入して行ったというメールを貰っていたこともあり、再び訪問したのだが、社長さんから、感謝の気持ちということで、今年のオールスターゲームの記念帽子やTシャツ、子供サイズの斗山ベアーズの帽子などを頂いてしまった。店は(事務所兼店舗というよりは事務所がメインで、一応、商品も飾ってあるという感じだが)、地下鉄2号線の奉天(ポンチョン)駅から、普通の商店や住宅が並んでいる住宅街を歩いて探さなければならないので、一般の観光客にはタフな道のりである。日本の野球ファンのバイタリティに驚くと同時に、多くの野球ファンにソウルナビが読まれていることに驚いた。現在、WBCの商品を中心に一部セールを実施中とのことで、WBC韓国代表ユニフォームを模した背番号Tシャツ2枚(29,000ウォン→20,000ウォン)と、7月に光州で開催されたオールスターゲームの記念パッチが付いた斗山ベアーズの帽子(New Era製。53,000ウォン)を購入した。

オールスターゲームの帽子とTシャツ。WBC韓国代表Tシャツ

オールスターゲームの帽子とTシャツ。WBC韓国代表Tシャツ

オールスターゲーム記念帽子とベアーズの帽子

オールスターゲーム記念帽子とベアーズの帽子

◎いざ、野球場へ!

蚕室野球場の前でタクシーを降りたところ

蚕室野球場の前でタクシーを降りたところ

一度、ホテルに帰って、荷物を詰めなおして、ベアーズのユニフォームを着て、今度こそ野球場へ出発である。リッツカールトンホテルは高級な雰囲気で、ベルボーイが呼ぶタクシーも基本は模範タクシーである。親子3人ともベアーズの応援に行くという服装でロビーに下りてきてタクシーを呼んでもらったら、私が行き先を言う前に、ベルボーイが運転手に『蚕室野球場まで』と告げてくれた。



午後5時過ぎに蚕室野球場に到着し、早速、いつものように斗山ベアーズ広報チームのチョ・ソンイル次長に電話をする。これはいつもと変わらないのだが、球場の周りの雰囲気はいつもと違っていた。試合開始まで一時間以上あるにも関わらず、入場券売り場には長い列、地下鉄出口付近の露天も大賑わい。ケンタッキーフライドチキンやバーガーキングも混雑していた。よくよく目を凝らすと、どうも赤色ユニフォームを着た起亜タイガースのファンが目立つ。さらに目を凝らすと、起亜のユニフォームではなく、前身のヘテ・タイガースのユニフォームを着た人も少なくない。神宮球場に阪神タイガースが乗り込んできたときのようである。

 
実は、8/28(金)の試合に子供達を球場に呼び、私たち家族も一緒に観戦することに決定した5月中旬には、起亜タイガースが首位になり、ベアーズが2位でこの日を迎えるなんて想像もしていなかった。韓国プロ野球は釜山のロッテジャイアンツ、光州の起亜タイガースが上位に上がってくると、ホームも遠征先も多くの観客が球場へ詰め掛ける傾向にあるが、ここ数年、タイガースは低迷し、今年も上位に進出してくる予感はなかった。しかしながら、故・金大中大統領が天国から応援しているのか、夏になってから急上昇。上位のSKワイバーンズと斗山ベアーズが故障者に泣かされている間に一気に首位の座に就いた。おかげで、この日を含む3連戦は多くのファンの注目を集める1位と2位の直接対決となり、指定席は2週間前に前売り販売の予定枚数が売り切れ、少しだけ残った自由席当日券も、午後8時22分に全てのチケットが売り切れ(韓国語では『売尽(メヂン)』という)となった。蚕室野球場でのウィークデーの試合では、1997年9月11日のLGツインズ対ヘテ・タイガース戦以来12年ぶり、ベアーズ主催の試合では1997年4月29日の対LGツインズ戦(その日は名投手パク・チョルスン選手の引退セレモニーがあった)以来のソールドアウトである。

黄色く埋まった3塁側のタイガースファン

黄色く埋まった3塁側のタイガースファン

光州を含む全羅南道は、漢江の奇跡といわれた経済成長期にも、経済的に取り残され、1980年の光州事件では、民主化運動に立ち上がった市民が政府の空挺部隊により鎮圧され、苦難の歴史を歩んできた。そんな地域を本拠地とするタイガース。ヘテ製菓が球団を持っていた1982年から2000年までの間に9回も韓国シリーズを制した名門タイガースは、光州の人々にとって、誇るべき名門球団であり、野球は他地域に比べても特別な存在であるという。ソウルに住む全羅南道出身者は、町工場の労働者、食堂の料理人、タクシー運転手などが多く、大都市ソウルで苦労しながら生きてきた人が多いとも聞く。タイガースがソウル遠征に来たときのタイガース側の応援席は『軍事政権下でも、全羅道訛りで、自由に物が言えた唯一の場所』だった時代もあったという。久しく低迷していたが、1997年以来のペナントレース1位通過も見えてきて、熱くなったタイガースファンが球場に詰め掛けたのか、スタンドは赤いタイガースのユニフォームと黄色の応援用の風船棒を持ったファンがスタンドの6割くらいを占め、一塁からライト側スタンドを埋めたベアーズファンの大声援をも上回る地鳴りのような声援を送っていた。その音は、応援と言うよりも、民主化運動のような魂の叫びにも聞こえた。


テーブルにつけた食事用補助椅子に座る息子

テーブルにつけた食事用補助椅子に座る息子

話を元に戻そう。いつものように中央の関係者口でチョ・ソンイル次長が迎えてくれた。この日はベビーカーがあったのでエレベーターで客席に案内してくれた。今回の座席は『クレドールゾーン』というダッグアウト上のテーブル付きの指定席である。『クレドール』というのはアイスクリームのブランド名で、7回終了後にはアイスクリームが配られる。チケットが売り切れになるような試合にも関わらず、招待した少年野球チーム『ノウォング・リトル野球団』20名分と私たち家族の座席を確保してくれたチョ次長には本当に感謝である。さらに、このクレドールゾーンは、座席の間隔も広く、ベビーカーを置いておくだけのスペースも確保できる上、テーブルに食事用補助椅子をくっつければ、赤ちゃんを連れての観戦も不自由はしない。但し、ファウルボールの危険は、親が責任をもって守ってあげる必要がある。

ノウォング・リトル野球団のメンバーと記念撮影

ノウォング・リトル野球団のメンバーと記念撮影

斗山ベアーズ広報担当チョ・ソンイル次長の奥様とご子息との記念撮影

斗山ベアーズ広報担当チョ・ソンイル次長の奥様とご子息との記念撮影

斗山ベアーズ広報担当チョ・ソンイル次長と

斗山ベアーズ広報担当チョ・ソンイル次長と


『ノウォング・リトル野球団』のメンバーと挨拶をしたり、写真を撮ったりした後、チョ次長が売店へ行こうと誘ってくれた。プロ用ユニフォームの売店『We FAN』である。売店に着くなり、『一番小さいサイズのユニフォームはどれだ?』と聞いて、ハンガーにかかっていた小さいユニフォームの中から、背番号18番キム・ドンジュと刺繍されたユニフォームを息子に着せてくれた。『日本から来た友達の息子にプレゼントするんだけど、いくらになる?展示品だし、ディスカウントしてくれよ』と店員と交渉し、息子に選手用ユニフォームをプレゼントしてくれた。選手が着ているものと同じく、背番号、チームロゴ、襟元と両袖のスポンサーロゴまで刺繍された格好良いユニフォームである。身長70センチそこそこの息子には少し大きいが、ハッピのような感じで着せたら、これが可愛いのである(親バカですいません)。それから球場を出るまで、通路ですれ違った人や座席が近い人から、『キム・ドンジュユニフォームの赤ちゃん可愛いね』と声を掛けてもらった。

選手用ユニフォームを店員さんに着せてもらう息子


(

選手用ユニフォームを店員さんに着せてもらう息子 (

選手用の遠征カバンやユニフォーム、帽子が揃う『We FAN』の売店

選手用の遠征カバンやユニフォーム、帽子が揃う『We FAN』の売店

女性向けイベントであるクイーンズデー用選手仕様ユニフォームも販売中

女性向けイベントであるクイーンズデー用選手仕様ユニフォームも販売中

ユニフォームにアイロンで貼り付ける選手応援のワッペンも人気商品

ユニフォームにアイロンで貼り付ける選手応援のワッペンも人気商品


そんなこんなで、試合開始の午後6時半が近づいてきた。そろそろ息子は夕食の時間である。とりあえず、嫁さんがケンタッキーフライドチキンのバーガーのバンズ部分を細かくちぎって与え始めた。通路にあるコンビニGS25で買ってきたミニッツメイド(オレンジ)も飲ませる。GS25にはストローも置いてあるので、小さな子供にも簡単にジュースを与えることが出来る。ありがたい。愛国歌を歌って、定刻より1分早い午後6時29分、プレイボール。息子はモグモグとバンズ部分を食べていると思ったら、嫁さんがチキンも与えていた。韓国のフライドチキンは軟らかく、細かくちぎって与えてみたら、喜んで食べたというのだ。あとで海苔巻きでも買ってこなきゃいけないかと思っていたので、嬉しい誤算であった。

球場内のバーガーキングとケンタッキーフライドチキン

球場内のバーガーキングとケンタッキーフライドチキン

球場内の売店の様子

球場内の売店の様子

生ビールの売り場もある

生ビールの売り場もある

新たに登場した選手フィギアの売店

新たに登場した選手フィギアの売店

選手のフィギアや貯金箱



 

選手のフィギアや貯金箱  

ファウルボールをキャッチするためのグローブも無料で貸し出している

ファウルボールをキャッチするためのグローブも無料で貸し出している

キム・ヒョンス選手貯金箱と携帯ストラップ。各種アイロンワッペン

キム・ヒョンス選手貯金箱と携帯ストラップ。各種アイロンワッペン

この日、韓国プロ野球は今シーズンの観客動員が500万人を突破。スコアボードにファンへの感謝のメッセージが映されている

この日、韓国プロ野球は今シーズンの観客動員が500万人を突破。スコアボードにファンへの感謝のメッセージが映されている

観客を盛り上げるベアーズのチアリーダー

観客を盛り上げるベアーズのチアリーダー

息子がチキンを食べたと喜んでいたら、試合開始と同時に、起亜タイガースがベアーズ先発のホン・サンサム投手を攻め立てていた。1アウト後、二つの四球で二人のランナーが出塁し、打席にはメジャーリーグから帰ってきたホームランバッター、チェ・フィソップである。3塁側のタイガース応援席から『チェ・フィソップ、おおおお~♪』という応援歌が響く。2球目。鋭く振りぬかれた打球は、乾いた音を残してライトスタンドに突き刺さる。いきなり3点を先制されてしまった。

 その後の得点経過を含めた、この日のスコアボードは下記のようであった。
    1 2 3  4 5 6  7 8 9  計
起亜 3 0 3 0 0 0 3 4 0 13
斗山 1 0 2 1 0 0 3 0 0  7


タイガースは12本のヒットと9個の四死球、キム・サンヒョン選手の2本のホームランを含めたホームラン3本と大爆発。ベアーズも13本のヒットで追いすがったが、いかんせんベアーズの投手陣が悪すぎた。暴投あり、四死球あり、とどめにホームランを喰らうのでは、打線が頑張っても何ともならない。しかしながら、この日はスコアブックもつけず、試合中は息子をあやしたり、ノウォング・リトル野球団との記念撮影をしたり、東亜日報から取材を受けたり、前職の同僚に会ったりしていたため、試合そのものよりも、球場での野球見物を楽しんでいた。途中4回ぐらいに嫁さんが球場内の『ノリバン(遊戯室)』や『スユシル(授乳室)』に息子を連れて行った間は一人で試合を見ていたが、試合の経過は細切れでしか記憶していない。大雑把に言うと、常にタイガースのランナーが塁上にいたような試合であった。得点がたくさん入ったため、3万500人の大歓声が何度も何度も沸き上がったが、試合の後半戦、我が息子はユニフォーム姿で穏やかに眠っていた(スタンドがどれ程うるさかったかというと、隣の嫁さんと会話をするにも顔を近づけないと話が聞こえない程であった)。初めての飛行機、初めてのソウルで、息子は息子なりに頑張って疲れたのだろう。
試合中、ベアーズの球団事務所で東亜日報から取材を受ける


 

試合中、ベアーズの球団事務所で東亜日報から取材を受ける  

この日のスタンドは通路まで立ち見客で溢れていた

この日のスタンドは通路まで立ち見客で溢れていた

眠くなってきた息子をあやしている嫁さん

眠くなってきた息子をあやしている嫁さん

応援していたベアーズは大敗したが、旧交を温め、夜空に消え行くホームランに歓声を上げ、ビールを飲み、日本では買えないグッズを買い、大満足の一日だった。何より『赤ちゃん連れでも蚕室でちゃんと野球が見られる』ことがわかったのは収穫であった。斗山ベアーズ球団、友人、嫁さん、そして息子に感謝、また感謝の野球観戦であった。

★★まとめとして、子連れ野球観戦のポイントを紹介しておこう★★


<1>ベビーカーは必需品
移動するにも、試合中に寝かせるにもベビーカーは必需品である。蚕室野球場は内野の入場口がスロープになっているので基本的にベビーカーを押したままスタンドに行くことができる。また、市内観光でもタクシーに乗る際は、助手席にベビーカーを置かせてくれる運転手さんが多かったので、非常に助かった。ベビーカーを素早く畳むのに慣れていない父親は、行く前に畳み方をマスターしておくこと。嫁さんがベビーカーから息子を抱きかかえ、私が助手席に畳んだベビーカーを滑り込ませてタクシーに乗るという連係プレーで3日間を乗り切った。


 <2>嫁さんの協力も必須
3時間から4時間の間、球場にいると、どんな子供でも、飽きるか眠くなる。オムツを替えてやる必要もあるだろう。蚕室野球場には授乳室も遊戯室もあるので、子供がぐずったら嫁さんか自分が抱っこをするなりして子供の相手をすることになるが、男性は授乳室には入れない。なので、嫁さんの協力が欠かせない。なお、球場内の遊戯室の利用案内は下記のようになっている。
球場内の遊戯室。斗山ベアーズとLGツインズが共同で運営している

球場内の遊戯室。斗山ベアーズとLGツインズが共同で運営している

遊戯室内部の様子

遊戯室内部の様子

*3-7歳の子供は無料で利用できる。
(但し、130センチ以上の子供、保護者なしで遊ぶことが出来ない子供は入場不可)
*利用時間は試合開始1時間前から9回裏まで。
(保護者は9回終了までに子供を迎えに来ること。週末や利用客が多い日は、利用時間を1時間に制限することがある)
*保護者は子供のステッカー番号を貰い、身分証を預けること。
*飲食物、貴重品、個人のおもちゃを持ち込まないこと。
*定員30人超過時には入場できない場合がある。

授乳室の入り口。ベビーカーの貸出しサービスもある

授乳室の入り口。ベビーカーの貸出しサービスもある

授乳室内部の様子

授乳室内部の様子

授乳室にあるオムツ交換台

授乳室にあるオムツ交換台


 <3>食べ物も心配なし
食べ物は球場内でもパンや海苔巻きは売られているし、コンビニもあるのでジュースや牛乳も入手可能である。本文中にも書いたように、韓国のケンタッキーフライドチキンは軟らかいといっても、我が息子のようにパクパク食べない、もしくはフライドチキンは与えたくないという方もいらっしゃるかと思う。その場合、日本から瓶詰めのベビーフードを持っていくことになるが、ソウル市内でもロッテマートでキューピーのベビーフードは入手できる(少々高めの値段ではあるが)。ごはんを与えたい場合も、ロッテマートの惣菜コーナーで入手できるし、コンビニのおにぎりの具を除いて与えることも可能である。暑い日は子供も食欲がなくなることもある。そんなときはアイスクリームを与えると良いが、球場内にはアイスクリームもたくさん売られている。食べ終わった後のプラスチックのスプーンは捨てずにとっておくと良い。韓国滞在中、遊び食べを止めるために握らせたり、食堂でご飯を与えるときに使ったり、何かと役に立つ。


 <4>可能であればテーブル付きの座席を確保しよう
ダッグアウト上の指定席(クレドールゾーン)のテーブルに食事用補助椅子をくっつければ四六時中抱きかかえることなく野球観戦が出来る。人気の起亜タイガース戦やロッテジャイアンツ戦でなければ、恐らく当日でも購入可能なので確認してみよう。同様のテーブル付き座席はインチョン文鶴野球場にもある。テーブルにくっつけるタイプの食事用補助椅子は市内で食事をする際にも活躍するので、少々荷物にはなるが持っていくと便利である。

クレドールゾーンのチケット

クレドールゾーンのチケット


スタンド下の通路を走り回る息子。ユニフォームの下に、私が作ったTシャツを着ている

スタンド下の通路を走り回る息子。ユニフォームの下に、私が作ったTシャツを着ている

 <5>グッズは5歳サイズからが基本
基本的に韓国プロ野球の子供用グッズは5歳サイズからしか作られていない。プロ用ユニフォームは少し小さいものもあるので、見本を試着させてもらうと良いだろう。赤ちゃんの間は、Tシャツを自分で作るのも一手。パソコンとカラープリンター用アイロンシートがあれば作れるが、本来は球団へ商標権料を払わなければいけないことではあるので、子供が大きくなったら売店でグッズを買ってあげよう。


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-09-09

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