華僑が多く住む町には閑静な高級住宅街もおしゃれなカフェが並ぶ通りもできはじめ、要注目のスポットになりつつある?
こんにちは、ソウルナビです。今回ご紹介するのは、小さなチャイナストリートとして前にもちょこっとご紹介したことのある延南洞(ヨンナムドン)と延禧洞(ヨニドン)。新村(シンチョン)、あるいは弘大(ホンデ)入口からマウルバスかタクシーに乗って行くため、ちょっと気軽に行くようなエリアではないのですが、中国料理のお店や中国式屋台、食材屋さんなどがポツポツとあって中国の雰囲気を感じることができます。また、高級住宅街としても有名な延禧洞は、その住宅街のある通りがカフェ通りと呼ばれ、カフェやギャラリーが最近注目され始めているそうですよ。というわけで、ちょっと足をのばして行ってみましょう!
延禧洞と延南洞とは
まずは簡単にこのエリアの説明から!1968年に明洞にあった漢城華僑学校が延禧洞に移転し、中国系の人々が学校の周囲に住むようになり、中華食材店や中華料理屋などができてリトルチャイナタウンと呼ばれるエリアになりました。延禧洞と延南洞には現在約3,500人の華僑が住んでいるとも言われています。お店の大部分が中国山東省出身で、2世たちが本場の味を守るという意味から、チャジャンミョン(韓国風ジャージャー麺)やチャンポンはやらないというお店もあるとかないとか。
※今回歩いたところです。(小さな路地は省略)
地下鉄2号線弘大入口駅から
ナビは延禧洞(ヨニドン)のグルメ通りと呼ばれる通りをめざし、今回は地下鉄2号線弘大入口駅から歩いて行きました。だいたい15分から20分ぐらい?(寒いので歩みが遅いのかも)。こちらの通りに行く目印になるのが、「サロガショッピングセンター」(地図①)。リニューアル工事が終えて新しい姿になっています。こちらのお店(チョウンチッ)の行き方を参考にしてみてくださいね。(徒歩で行く場合と、マウルバスに乗る場合がありますよ!)
サロガショッピングセンターの前の通りがグルメ通り、そしていわゆる中華通りと呼ばれる通りになります。通りに面して目立つ大型の中華料理レストランは「真北京」「梨花苑」など。中国系観光客が大型バスでやってきて食事をする観光食堂として有名なのだそうです。こんなところにこんな大きな中華レストランが!と、正直ナビ、かなり驚いちゃいました!ちなみに韓国のグルメブログで、揚げ餃子がおいしいとよく出てくる「二品は」リニューアル工事中でした。
延禧洞の店で牡蠣チャンポン!
この日はあいにくお一人様のナビ、中華を一人で食べるのは・・とお店を探していると、ありました、「珍宝」(地図②)。これくらいのお店がほっとします。さっそく中へ。お一人様でも気持ちよく迎えてくれました。インテリアが素敵ですね。さっそくおすすめの三鮮チャンポンという牡蠣チャンポン(9,000ウォン)をオーダー。気になったのが壁に貼られたマンガ。よくよく見てみると、「本場の長崎チャンポンを食べたいって?そしたら迷わず珍宝じゃ!」「ここは中華風冷麺もとってもうまいぞ!」などのセリフが。
テーブルに置かれたたくあんとたまねぎ。韓国式中華の定番ですね。たまねぎがしょうゆ漬けになっていました。ポリッとかんだ瞬間・・。うわーー、おいしい!こんなおいしいたまねぎのしょうゆ漬けは初めて!その味に感動していると、出てきましたチャンポン!あれっ!白いスープです。びっくりしました。何も言わなくても白いスープが出てくるってちょっと珍しいと思いました。こちらのお店は『スープは赤くしてください』とオーダーする方みたいですね。何はともあれ、いただきます!麺はツルツル、絶妙な辛味(というか全然辛くない)、ぷりっとした海老と牡蠣が・・・長崎チャンポンのオリジナルってこんな味なのかも、と感動でした。
高級住宅街にカフェ通りが!
おなかがいっぱいになった後は、カフェ通りをめざします。延禧洞といえば先ほどもふれたように高級住宅街があるのでも有名。この住宅街のある通りは「延禧洞カフェ通り」と呼ばれ、静けさを求めて訪れる人々が増えているとか。エリアとしてはサロガショッピングセンターの裏にある通り周辺になります。
この一帯にギャラリーやカフェ、レストランなどがちょこちょことできはじめています。外観をパッと見てこれだ!と思って入ってみる楽しみがありますね。その中でも有名なのが「ギャラリーカフェ129-11」(地図③)。住所がカフェ名ってけっこうありますね。独特な外観が目を引きます。
「ギャラリー延禧洞プロジェクト」(地図④)。別名冷蔵庫とも呼ばれる、こちらも個性的な建物。この通りのある意味ランドマーク的存在とも言えますね。「カフェジェニス」(地図⑤)。2002年オープンの古株カフェだそうです。
ちょっと離れて「カフェヴァンサンヌ」(地図⑥)。すっきりとした空色の外観がステキです。こちらは延禧洞の代表的カフェだそう。またブルーベリーパンケーキがおいしいとウワサ。そして2軒となりにカフェ「KOMICHI」(地図⑦)。外からちょこっとのぞいただけですが、日本のカフェめぐりの本ですとかアニメのキャラの人形、日本語のポスターなどが見えました。オーナーはきっと日本好きかもしれませんね。
「クルム」(地図⑧)。こちらはパン屋さんです。この時はパン教室でお店はしまっていました。さらに他にも気になるお店が。新装オープン準備中のお店も何軒かありましたよ。いろいろなお店ができ、通りの雰囲気が華やかになりつつあります。
ちょっと休憩、ということで「カフェ129-11」のすぐお隣りにあるカフェに入ることに。お店の名前は「カフェフォート」(地図⑨)。半年前まではある小説家がオーナーだったお店(「Time &Style」)だったようです。ハンドドリップでていねいに入れたコーヒーで一息。雰囲気はなかなかです。音楽のチョイスをのぞけば(笑)。住宅街の中の静かな通りにカフェ。こういう雰囲気、自分だけのお気に入りにしたいわーという方にぴったりだと思います!なんだか昔の三清洞を思い出しちゃいました!
というわけで日も傾いてきました。ナビは帰りも歩くことに。延南洞のちょっとした通りを歩いていると、なんだか中国のある通りを歩いているような錯覚に。通りの看板に中国語の表記があるのと、プラタナスの街路樹のせいかも。葉っぱの茂る季節にはもっといい風景になりそう。それにしても、どの通りまでの標識を中国語併記にするのか、根拠(?)のようなものを知りたくなったナビ。
帰りも中華料理屋さんがポツポツと。中国料理や何皿かをオーダーして大人数でわいわいしながらいただくことが多いですよね。次くるときはグループでいろいろな料理を試したいなあと考えながら、通りをずーっとまっすぐ歩いて弘大入口駅まで戻ってきました。今回は急ぎ足であちこち紹介いたしましたが、弘大や新村の喧騒からちょっと離れて、延禧洞&延南洞散策を楽しんでみてくださいね!以上、延禧洞&延南洞からソウルナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2012-01-30