現在も着々と開発プロジェクトが進行中!メディア関連会社が次々と移転しにぎわいを見せる注目のスポット!
こんにちは、ソウルナビです!デジタルメディアシティ、略してDMCをご存知ですか?空港鉄道の駅もあるので、行ったことはないけれど名前だけは聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。こちらはワールドカップ競技場やワールドカップ公園からさらにちょっと西に行ったところにあり、上岩(サンアム)地区に作られた近未来都市的な街。鉄骨とガラスでできた近未来なビルが建ち並び、韓国の主要メディア関連企業も多く集まっています。さらにいろいろなお店も次々オープンし、ホットプレイスになりつつあります。今日はそのデジタルメディアシティを歩きまわり、さらにすぐ近くにある水色洞にも足を延ばしてみたいと思います。それでは、ナビと一緒に行ってみよう!
キラキラ光るビルがいっぱい!そして今も建設中のところがいっぱい!
デジタルメディアシティ(DMC)は、ソウル市が2015年の完工をめざし進めている最先端情報メディア産業団地。既にメディア・IT関係企業が約300社以上集まり、約2万人が勤務しています。地下鉄6号線デジタルメディアシティ駅から徒歩約10分のところにあり、2009年7月には電鉄化された京義線が、2010年12月には空港鉄道が開通、金浦空港からはわずか10分、ソウル駅からも10分、アートの街ホンデ(弘大)まで3分とアクセスがさらに便利に。ソウルの新しいスポットとして注目されています。
利用価値あり、DMCのある上岩エリアはレンタル自転車でスイスイ
ここで街を歩くのに耳寄りな情報!DMCのある上岩地区と、ビジネス街の汝矣島(ヨイド)地区にはソウル市が設置した公共レンタル自動車があります。上岩地区は18ヶ所にステーションが設置されています(※2014年11月現在)。外国人観光客の場合はパスポートで本人確認を行い、ソウルシティパスプラス(旅行者を対象とした観光客のためのT-money)で決済すればOK。自然豊かなワールドカップ公園、ワールドカップ競技場と大型マート、マニアックなところで朴正煕(パク・チョンヒ)大統領記念・図書館などの見どころを合わせて回るのもいいですね!
※左写真はMBC広報館前
いろいろまわってみよう!
まずはDMCについて知るために、DMC広報館へ
ソウル市が気合を入れて進めているDMC造成事業を広報するために作られた「DMC広報館」。広報館のガイドツアーは3日前までの予約が必要ですが、ただふらっと見るならいつでもOK。壮大な計画について、先端メディア技術とコンテンツの供給についてのパネル展示や3D映像舘があります。ちなみに展示スペースの一部は、ほんわか系市民絵画ギャラリースペースになっています。
いろいろなメディア企業のビルの中に入っちゃおう!
DMCのメインとなるのが「ヌリックムスクエア」と放送局MBCの新社屋のビル。その周辺には大小さまざまなビルが並んでいます。近未来的ビルの中は関係者が行き来していますが、1階はナビのような一般人も普通に出入りできます(入れないところは警備員が来て入れないよと教えてくれます)。1階は会社の顔だけあって、なかなか面白いものが。一部をご紹介しましょう~
■CJ E&Mセンター
韓国で映画の制作や配給を手掛ける大企業CJのエンタメとメディア系列の会社が入っているビル。1階には「Mカウントダウン」という韓国で有名な歌番組関連の展示があります。こちらにはK-POPスターの手形などがディスプレイされるなど、結構オススメ!2階にはマルチスタジオがあります。
■YTN ニュースクエア報道チャンネルとして知られるYTNの社屋の1階にはスタジオ体験が気軽にできる「体験スタジオ」があり、自由に中に入ることができます。中に入ると大きなカメラが一台。その前には報道ニュース番組で見かけるようなセットがあり、モニターには自分が映っている!ここでニュース番組ごっこ?を思う存分楽しめちゃいます。もう一つはお天気のお姉さんごっこ。小さいカメラがスタジオ内に設置されていて、カメラの前に立つと別のモニターに各地の天気や気温の画面が出るようになっています。
■ヌリックムスクエア
先端デジタルメディア技術を紹介する「デジタルパビリオン」(観覧希望の場合はインターネットで事前予約が必要)、「デジタルメディア制作室」(映画やCM撮影、ドラマ、CG制作などのインフラが整備された場所)、会議室などを完備したデジタル文化複合施設。企業が多く入っているので食堂やレストラン、カフェも充実しています。人気のキンパブチェーン店「パルダキムソンセン」の上岩店もあり、見るたびにいつも行列が!
■韓国映像資料院
地下1階には映画館「シネマテックKOFA」、1階には韓国映画産業の発達とその歴史について学べる韓国映画博物館、2階に映画関連書籍の貸出及び閲覧、映像観覧可能な映像資料室などがあって、利用価値大です!シネマテックKOFAでは定期的に日本映画の上映もあるので、映画好きの在韓の方にとってはうれしいかも。
■SBSメディアセンター大手民放SBSの社屋。こちらはMBCに比べ、ちょっと控えめに建っているビル。DMCというと圧倒的な存在感を放っているのはやっぱりMBCの社屋?
巨大なMBC新社屋に驚き!
韓国の大手民放MBCが2014年9月、新社屋へ正式にお引っ越し。製作・ニューススタジオだけでなくメディア体験施設、放送ギャラリーや関連書籍を扱う本屋さん、そしてMBCモールとして話題のカフェやレストラン、ショップがたくさん入店しています。建物もかっこよくてステキ!DMCのランドマーク的な存在です。
社屋は1階のロビーを全面解放。メディア体験施設は事前予約した10人以上の団体でのみ受け付けています。記念グッズを売っているコーナーも体験施設内にあり、見えるのに中に入れない・・・
1階及び社屋の地下1階には話題のお店がいっぱい。韓国料理をはじめ和食、エスニック、中華とそろいます。コスメショップや眼鏡屋さんなども入店しています。
■1階
■地下1階
地下通路をわたって線路の向こうへ!水色洞(スセットン)を散策
DMCの近未来的な風景でお腹がいっぱいになったら、タイムトンネルを抜けて韓国の庶民的な町に足を延ばすのはいかが?京義線の線路の地下通路を抜けると目の前には近未来都市とは正反対の、年季の入った古い建物と在来市場が見えてきます。ちなみにこの地下通路、1936年に排水路として作られたものを整備したもので2014年1月に開通。線路をはさんで反対側は、DMCとのあまりのギャップに驚き!でも実は以前はDMC側に何もなかったのです。こちらは水色洞(スセットン)という町で2005年、ソウル市により再開発地域に指定されました。ただいろいろな問題が山積みで、計画は計画通りには進んでいない状態。そのせいか町にはちょっとした緊張感が漂っています。
■市場とその周辺
水一市場(スイルシジャン)と呼ばれる市場。かつては大変なにぎわいだったそうですが、道路を挟んで反対側に大型マートができ、どんどんさびれていってるそう。それでも温かい雰囲気の在来市場という感じ。
■水色変電所韓国に現存する最古の変電所で1937年、朝鮮送電株式会社が作られたときにできた送電施設。朝鮮戦争時にもいろいろあったそうですが、1961年以降は韓国電力の施設として現役稼働中。ちなみにこちらは将来地下化され、跡地は公園になる予定。
※敷地内は立ち入り禁止。特別に許可をもらって撮影しています
1940年に建てられた建物は現役
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1930年代後半に建てられた旧事務所棟
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■古い町並みとアパート水色洞は1908年、京義線水色駅の開業に伴い操車場ができ発展した町。鉄道関係者が住むための鉄道官舎があったといいます。1960年以降はソウル市内で住む場所を失った人たちが集まり、不法に住み始めてタルトンネ(高台にできたスラム街)もできました。再開発地区に指定されているので、いつかはここもきれいなマンションが建ち並ぶニュータウンへ変わってしまうことでしょう。
いかがでしたか?デジタルメディアのメッカとして注目を集め、着実に進化しつつあるDMC。今回はその進化のスピードについていけない?反対側のエリアにも足をのばしてみました。両方を行き来するとソウルの変化が立体的に見えるかも。ちなみにDMC、夜になると各ビルのネオンや巨大パネルの映像がとってもきれいなので、夜に行ってみるのもオススメです。以上、近未来都市(?)のDMCからソウルナビがお伝えしました!