抱川・韓国伝統酒「マッコリ」工場見学！

こんにちは、おにぎりです。皆さんは、韓国のお酒の中では何が一番好きですか？メクチュ（ビール）？ドンドン酒？ソジュ（焼酎）？これからの季節はお仕事の後のビールが最高においしいですよねっ！世界的にみても、韓国の人の飲酒量は上位にランクインしているほど、韓国ではよくお酒が飲まれているようですが、おにぎりも元からお酒は好きなので、ソウルへやってきてから自動車の運転をする必要がないこともあって、毎日のように友人や仲間とお酒を楽しんでいます。
今日は、そんな数ある韓国の伝統酒の中でも有名と言われている「マッコリ（どぶろく）」を極める？べく、ソウルから北東へ約６０キロ、自動車で約２時間の場所に位置する「抱川（ポチョン）」へマッコリの工場見学に行ってきました！マッコリはおにぎりも初めての経験…楽しみです☆

到着！二東（イドン）マッコリ製造工場！
抱川郡（ポチョングン）二東面（イドンミョン）にあるイドンマッコリ製造工場へやってきました！こちらは１９５７年に設立され、白雲（ペグム）渓谷の地下２００メートルから組み上げる地下水を使用されているとのこと。なんか六甲や南アルプスのおいしい水！というイメージが…。やはり日本だけでなく、韓国でも（世界中で？）いい空気とおいしい水が、いいものを作っているのですね。

ＨＯＷ　ＴＯ　マッコリの作り方

それではここで、おいしいお酒ができるまでをご説明～。
１．小麦粉や米、それぞれの材料を蒸す

３．一定の温度下で、酵母の生成をし、発酵をさせる

４． １日置いて、専用の入れ物に入れる。このあたりから酵母がふくらんできています。

５． ４日置くと、序々にマッコリのおいしそうなかおりが漂ってきます
このあたりのマッコリを少し試飲させていただきましたが、う～ん、まだまだ渋いというかすっぱいというか…。もう少しですね。そしてビックリ！日数を経て発酵してきたマッコリは独特の熱があり、また特有のガスを放っているので、このようにライターを近づけるとあらっ不思議★ライターの火が消えてしまいました…。これには一同唖然。めいめいがライターを片手にさっそく試していました。

韓国の銘酒、世界へ羽ばたく！
こちらの工場で１日に生産されるマッコリはな、なんとっ！６０トン！すごい量ですね…。韓国の民俗酒とも呼べるマッコリですが、ここイドンマッコリ工場で製造しているものだけでもイドンミル（小麦）マッコリ、さっぱりとしたお米のマッコリ、ドンドンジュなどの種類があるそうです。
そして、賞味期限が短いのが特徴のひとつであるマッコリですが、近年開発された高温殺菌された殺菌マッコリは長期保管が可能なため、日本やアメリカなど数カ国に輸出されているそうなのです！もしかしたらソウルナビ読者の皆さんの街にもこのイドンマッコリ、上陸しているかもしれないですね！！ちなみにアメリカへ輸出されるマッコリの箱には「ライスワイン」と書かれていましたよ！

どうしてイドンマッコリはおいしいの？
先ほども書いたように、白雲渓谷のこんこんと湧き出たおいしい水、雄大な自然が生んだ澄んだ空気がさっぱりとした後味がすっきりしたマッコリを作っているそうなのですが、その他にパクさんからお聞きしたところによると、こちらの工場では機械熟成ではなく、素焼きの壷による微生物による発酵で作られていて、壷の酸素呼吸による自然な発酵がさらにおいしいマッコリになる秘訣なんだそうです。

マッコリのお味エトセトラ…
そんな製造過程を経て十分に熟成されたマッコリの甘い味は、デンプンが糖に変わり、糖がアルコールに変わる中間段階により生じるものだそうです。また、他のお酒が肝臓に負担をかけ、血糖値を落とし、高血圧や成人病を誘発させる恐れがあるのに反し、マッコリは糖質やコリン（ｃｈｏｌｉｎｅ）などが含まれるために肝臓の負担を減らし、成人病の予防にも役立っているのだそうです！また疲労物質を除き、食欲を促進させるビタミンＢ群は、しみ、そばかす予防にも効果を発揮し、マッコリ特有の濁酒の酵母代謝物には循環器官の疾病を防ぐという報告もあるそうなのです！マッコリってスバラシイのですね…。今日からおにぎりもマッコリ党に転身しようかしら…。

抱川のイドンは、カルビだってうまいのだ！
おにぎりが今回、抱川（ポチョン）へ行くと話をしたら、会う人みんなが「カルビがうまいよっ！」との声。イドンの街中には、「カルビストリート」と呼ばれる焼肉屋さんが軒を連ねる一帯がありました。そんな中の１軒で、おにぎり一行も今日一日の砂払いをしました！イドンのカルビは、１人分の値段が高いと聞いていましたが、その分、量もとても多いので、２人分を４人で食べるくらいがちょうど良かったです。もちろんこちらでも、マッコリ工場からいただいたおみやげマッコリで乾杯！