寒い冬にぴったり！旬の魚を使った鍋料理で体もぽかぽか！
こんにちは！ソウルナビです。冬になると、やっぱり魚介類がおいしい季節！その旬の食材を使った韓国料理といえば？！いろいろありますが、今日は｢センソン（魚）｣にスポットにあててみました。中でも寒～い冬に体をぽかぽか＆元気にしてくれる、鍋・スープ料理！そう、センソンチゲ（魚の鍋）、センソンタン（魚のスープ）、センソングッ（魚の汁もの）！味は韓国スタイルのニンニクや唐辛子がたっぷり入ったピリ辛スープがほとんどですが、さっぱりした辛くないスープもあり、どれも味わい深～い魚のダシがきいたものばかり！一体どんな料理があるのか？そしてどこで食べられるのか？その辺もふまえて、さっそくご紹介しましょう！
（※それぞれの料理がいただけるお店のリストを追加し、更新しました。<2011.12.16>）
■ポックッ・ポッチリ（フグチリ）韓国でも日本のようにフグを刺身や鍋にして食べますが、やっぱり一番人気は「ポックッ（フグチリ）」。韓国では二日酔いに効くといわれていて、酔い覚ましに体内のアルコール成分を分解してくれるフグチリのさっぱりした温かいスープを飲む方も多いとか。フグチリにたっぷり入っているモヤシやセリも二日酔いに効きますしね。たいていのお店ではちり鍋の他にメウンタン（辛いフグチリ）もありますが、フグの味を楽しむにはちり鍋！食べ方はお好みで酢を入れ、またモヤシとセリ、そしてフグをチョジャン（酢醤油）やワサビ醤油につけて召し上がれ。
○ 主材料
フグ、セリ、モヤシ、ニンニクのみじん切り
○ 効果
疲労回復、二日酔い解消など
○ この料理の食べられるお店
■ファンテグッ・プゴグッファンテとは産卵期の「ミョンテ（スケソウダラ）」に凍結・乾燥を何度も繰り返したのが｢ファンテ（黄太）｣。この手間暇かけた、高蛋白・低脂肪の栄養食材｢ファンテ｣を使ったスープがファンテグッです。韓国の魚のスープといえば真っ赤なピリ辛味が多い中、このスープは辛くなくさっぱりとした味わい深いお味。お酒を飲んだ後に食べるスープであるへジャンクッ（解毒湯）としてもよく知られ、オフィス街のファンテグッの有名店にはランチタイム前からいつも長～い行列ができるほどなんです。実際に二日酔いの朝にこのスープを食べると疲れた胃腸、肝臓が本当に元気になりますよ！お店によってはミョンテを乾燥させ水分を完全に除いた｢プゴ｣を使っているところもあります。普通の食堂というより、ファンテ専門店でいただけるメニュー。
○ 主材料
サゴル・ネギ・大根・ファンテ・豆腐・たまご・ネギ・塩・ごま油・ニンニク
○ 効果
肝機能促進、二日酔い回復、疲労回復、血圧調節など
○ この料理の食べられるお店
■テグタンテグタンの「テグ」とはタラのことで、このタラ（頭、身、肝、白子）、そしてセリ・豆もやし・ダイコン・ネギなどの野菜をニンニク＆ショウガ風味のきいた真っ赤なスープで煮込む、韓国オリジナルのピリッと辛い鍋料理がつまり、「テグタン」。まさに寒い冬にぴったりの料理ですが、特にテグタン専門店が並ぶ食い倒れストリート「三角地・テグタン通り」は季節に関係なくいつもにぎわっています。この料理のメイン食材「タラ」は、消化もよく、高たんぱく、低脂肪、高鉄分の食材で、昔は王だけが食べていたというほど貴重だったようですが、今では庶民も気軽に楽しめる料理に。
○ 主材料
タラ・肝・白子・セリ・豆もやし・ダイコン・ネギ・ニンニク・ショウガ・唐辛子
○ 効果
疲労回復、元気回復、二日酔い解消、脳活動への促進など
○ この料理の食べられるお店
■センテタンセンテとは、生のスケソウダラのこと。この魚と大根、白菜、豆モヤシ、セリなどの野菜、豆腐などを一緒に煮た辛い料理で、食事としても、お酒の肴としてもピッタリ！センテタンには白身はもちろん、白子やタラコなども一緒に煮るため、新鮮な魚を使うのが美味しさの秘密！味付けはお店によって多少違うものの、野菜や昆布などでとったダシスープに粉唐辛子、ニンニク、しょうがなどを混ぜた薬味を加えて煮て食べることがほとんどです。この薬味やセリなどの香菜が、魚の生臭さをかき消してくれます。ピリッと辛いスープと淡白な白身のタラとの相性も抜群！！寒い冬でも、この真っ赤なスープを見ただけで汗が噴出！パワーアップしそう！
○ 主材料
センテ（生のスケソウダラ、内臓込み）・セリなどの野菜・豆腐
○ 効果
消化促進・二日酔いの解消
○ この料理の食べられるお店
■アグタン（アンコウ鍋）アンコウを使った料理といえば、アグチム（アンコウ蒸し）をよく見かけますが、アグタン（アンコウ鍋）も海鮮料理専門店に行くと食べられます。アンコウに豆もやし、春菊、ゴマの葉、青唐辛子、ネギ、大根、エノキ、ニンニクなどの山野菜がたっぷり入ったピリ辛鍋で、特に冬はアンコウのぷりぷりとした食感が絶品。もともとアンコウは高蛋白、低脂肪の健康食品で、さらに野菜もたっぷり摂れるのがうれしいところ。魚のダシがきいたスープは体を芯からあっためてくれますよ。
○ 主材料
アンコウ、豆もやし、春菊、ゴマの葉、青唐辛子、ネギ、大根、エノキ、ニンニクなどの山野菜
○ 効果
血圧降下、二日酔い解消、疲労回復
○ この料理の食べられるお店
■チュオタンドジョウをスープにしたものがチュオタン！丸々太った秋時期が旬といわれるチュオタンは、ドジョウをすりつぶして使うものと、生きたままのドジョウをそのまま鍋に入れて煮るものの２タイプあります。また地方によって作り方も違いが。慶尚道では煮込んだドジョウをすりつぶし、それに湯がいた白菜やワラビなどの野菜とニンニク、山椒を入れます。一方全羅道では味噌とエゴマの汁を入れた濃厚スープに、山椒を入れて辛めの味付けにしていただきます。またソウルでは内臓や骨などで作っただし汁に豆腐、キノコ類、ズッキーニ、ネギ、ニンニクなどを入れて煮込み、山椒を入れ、別に火を通しておいたドジョウを加え煮るとか。ちょっとディープな感じがするお料理ですが、味はなかなか香ばしくてウマイ！
○ 主材料
ドジョウ・ニラなどの青野菜・山椒・エゴマ
○ 効果
精力増進・強壮剤・痔・関節炎・二日酔い解消など
○ この料理の食べられるお店
いかがでしたか？思わず食べたくなりませんか？ 韓国は肉料理がよく知られていますが、海鮮料理もたくさんあります。特に冬は新鮮な食材を使った美味しい海鮮料理が楽しめるので、海鮮好きの方にはうれしい季節！今回は魚を使った代表的なスープ料理をご紹介しましたが、他にも数少ない専門店でしか食べられない料理などもあるので、探して食べて！次回また皆さんにご紹介したいと思います。やっぱり冬にはこの魚の鍋がチェゴ（最高）！皆さんもぜひ、食べてみてくださいね。以上、ソウルナビでした。
その他情報
※お店を追加し、記事を更新しました。<2011.12.16>
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット（お店）の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日：2007-02-01
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