コーミィの子連れで地方旅行に行ってきました~慶尚北道・栄州(ヨンジュ)編!

韓国の儒学発祥の地へ歴史探訪と紅葉の旅

みなさん、こんにちは。コーミィです。ソウルはそろそろ紅葉が終わり冬の訪れが間近に迫る今日この頃です。韓国は四季の境目が短いので紅葉の時期かと思ったらもう冬が来たの?と感じるぐらい気温の変化が早いような気がします。今は取材を兼ねて旅行に出かけるようになり以前よりももっと身近に四季を感じることができてありがたいですね。さて今回は秋にふさわしく歴史探訪と紅葉の旅をお届けします!韓国政府の農林水産食品部が企画した外国人向けのツアーで日、英、中の言語別にツアーが開催されるとあって、もちろん日本語ツアーに申し込みましたが、残念ながらこの企画は日本人にはあまり知られていなかったらしく、いくつかあったツアーはことごとく中止に!そこでコーミィは人気の高い英語ツアーの方に申し込んでみました。定員オーバーでしたがなんとか抽選に当たって参加できることに。ガイドさんは韓国の方なので言葉の心配は無用!ソウル駅に集合しそこからバスに乗り1泊2日栄州の旅に出発~♪

◇◇朝鮮時代にタイムスリップ♪ in ソンビ村◇◇

ここは慶尚北道・栄州市(ヨンジュシ)に作られたソンビ村。ソンビとは学識、礼節すべてにおいて高潔な人格を持った儒学を修める人を指します。栄州は韓国の儒学発祥の地として知られる紹修書院が有名で、その隣にあるソンビ村は朝鮮時代に活躍していた両斑(ヤンバン)と呼ばれる貴族達の生活を垣間見ることができる体験施設です。横の写真をご覧になっていかがですか?当時にタイムスリップしてしまったかのようですよね。ここは再現された場所ですが、実はソンビ村というのは韓国のあちこちにあり、それぞれの地域で大事に保存されています。安東の河回村(ハフェマウル)と慶州にある良洞民俗村は韓国歴史村として今年ユネスコ世界遺産に指定されました。
栄州ソンビ村の全景(byジオラマ@紹州博物館) 栄州ソンビ村の全景(byジオラマ@紹州博物館)

栄州ソンビ村の全景(byジオラマ@紹州博物館)

それではソンビ村とその周辺を散策してみましょう♪実は今年1月から放映されていたアクション時代劇『チュノ』の撮影地として使われていたそうですよ。
村の中ではイベントや伝統文化体験が年間を通して開催されていて、コーミィが訪れた時には当時の裁判を再現した催しが行われていたり、餅つき体験イベントがありました。
紹修書院は1543年に韓国最初の儒学を学ぶ学校として建てられました。英語によるガイドでは色々と説明がありましたが、中でも日本による侵略で破壊されたり奪われたりしてまだ返してもらっていない・・・という表現が所々聞こえ、日本人としては申し訳なく心が痛くなる場面も・・・。
紹修博物館では儒教に関する伝統文化遺産が展示されています。

 ◇ソンビ村◇
上級貴族のお宅 上級貴族のお宅 上級貴族のお宅

上級貴族のお宅

下級貴族のお宅 下級貴族のお宅 下級貴族のお宅

下級貴族のお宅

恒例の餅つき体験と天然染め体験なんてのもあり 恒例の餅つき体験と天然染め体験なんてのもあり 恒例の餅つき体験と天然染め体験なんてのもあり

恒例の餅つき体験と天然染め体験なんてのもあり

チュノのメンバーと写真撮影はいかが? チュノのメンバーと写真撮影はいかが?

チュノのメンバーと写真撮影はいかが?

 ◇紹修書院◇
 ◇紹修博物館◇

◇◇今夜の宿泊地、プンギ観光ホテル◇◇



ソウルから3時間半バスに揺られた後、午後の半日をソンビ村で過ごし、娘と二人で長時間の移動と観光をするのは意外と体力を消耗しました。ホテルに着いて娘とのんびりお風呂に入り早めの就寝。立派な観光ホテルは部屋の雰囲気もOK。他の参加者はみなさん相部屋の所、娘と二人参加のコーミィ達の為にツインルームを提供していただきました。翌日はビュッフェ式の朝食で韓・洋とあり、辛いのが苦手な方にも配慮した内容で満足です。レストランは上層階でスカイビューが望めるということでしたが、朝から濃い霧に覆われて何も見えませんでした。朝食の後には浮石寺に行く予定ですが果たして霧は晴れてくれるのでしょうか・・・。

◇◇豊基インサムセンターへ寄り道◇◇

朝食を取り朝9時にはホテルを出発。旅行二日目ともなると参加者同士交流しながら和気あいあいとした雰囲気になっています。家の娘は英語が分からなくても色々な国のお兄さんお姉さん達にくっついて遊んでもらいました。コーミィとしては少し息抜きにもなり他の参加者との英語交流もできてよかったです。
今日のコースまずは高麗人参の直売所に寄りました。栄州の特産物といえば『高麗人参とリンゴ』と韓国人が思い浮かべるほど名が知られた地域なんです。(リンゴは後ほどご紹介します♪)直売センターはとても広くてどのお店も人参の山。サムゲタン用に人参を買ってくるように言われていたのでお店のおばちゃんと交渉して1万ウォン分購入。1万ウォンでも太いのが12本もあり、おまけとして人参入りの乾パンを1パックいただきました。この乾パンが意外においしかった!

◇◇紅葉も建造物も見事な浮石寺(プソクサ)◇◇


いよいよ浮石寺へ。ここは韓国最古のお寺として有名だった所ですが、数十年前に別の地域でさらに古いお寺を発見され、現在では韓国で2番目に古いんだそうです。お寺のある高台からの眺めはとてもすばらしく秋の紅葉シーズンには紅葉狩りに来る行楽客でいっぱいです。この日も沢山の人で溢れていました。駐車場から浮石寺までの道のりは意外と遠く小さな子供にはちょっとハード。韓国人ガイドさんにも手伝っていただきコーミィと代わる代わるおんぶして娘は楽チンに登ることができました。お寺までの参道にそびえる木々の紅葉は最高潮にきれいでした。銀杏の紅葉は一足先に終わってしまっていましたが、この銀杏の紅葉も見事なんだそうです。それでも赤、橙、黄色、緑とカラフルに色づいた葉は写真に残したいと思わせるほど映えていましたよ。ガイドさんには娘を背負っていただき大変お世話になりました。心配していた霧の方はきれいになくなって浮石寺周辺は一面晴れ渡りました。でももっと下の街の方はまだ霧に覆われていてすばらしい眺めは望めずちょっぴり残念。
 ◇参道の紅葉◇
きれいですよね~!!
 ◇浮石寺本殿◇
沢山の仏教信者の方々が参拝に訪れていました。
 ◇浮石◇
お寺の名前の由来になった石です。この上下の石の間を糸が通るといわれています。石の上には韓国コインがあちこちに置かれていたのですが、特に子供達がコインを置いたり挟んだりしているのを見ると何かご利益があるんでしょうか。コーミィ達もそれぞれ1枚ずつ置いてきました。
 ◇無農薬リンゴ農園◇
お寺の帰り道、リンゴ畑があるなぁと思っていたら直売所らしき建物発見!試食してみると甘酸っぱくて自然のおいしさ♪無農薬だから皮ごと食べられるよというご主人の言葉に即買いしちゃいました。

◇◇水島里(スドリ)ムソム村◇◇

最後の観光地、水島里(スドリ)地域にあるソンビ村です。こちらは実際に人が生活を営んでいます。この村の特徴は360度の周囲をぐるりと川が流れ1970年代まで孤立した生活をしていました。それまでは小船で行き来するしかなく、昔の女性達はこの村にお嫁に来たら死んでお骨となるまで川を渡らなかったとか。まだ韓国人にもあまり知れ渡っていないらしく観光客もまばらでした。昔使われていた低い木の橋が数年前に復活し実際に渡ることができます。
こんな風に川が1周しています

こんな風に川が1周しています

ムソム村

ムソム村

昔はこうして川を渡っていました~ 昔はこうして川を渡っていました~ 昔はこうして川を渡っていました~

昔はこうして川を渡っていました~

 ◇リンゴ直売所◇
ソウルに戻る前にリンゴ直売所に立ち寄りました。リンゴの種類もいくつかあり試食もできます。コーミィ達はすでに浮石寺近くのリンゴ園で買ってしまったので、ここでは試食だけさせてもらいました。価格はこちらの方がお安かったです。
以上、歴史探訪、紅葉、特産物を大いに満喫した1泊2日の旅をコーミィがお伝えしました!
 <慶尚北道・栄州市>
市庁ホームページ:http://japan.yeongju.go.kr/ (日本語)
◆行き方
車:ソウル→京釜(中部)高速道路→新葛(シンガル)・戸法(ホボプ) I.C→嶺東高速道路→南原州(ナムウォンジュ)I.C→中央高速道路→豊基(プンギ)I.C
バス:東ソウルバスターミナル→栄州/江南高速ターミナル→栄州
列車:清涼里→栄州

<紹修書院>
住所:慶尚北道(キョンサンブッド)栄州市(ヨンジュシ)順興面(スンフンミョン)内竹里(ネジュンリ)151-2
電話番号:054-634-3310(韓国語)

<浮石寺>
住所:慶尚北道(キョンサンブッド)栄州市(ヨンジュシ)浮石面(プソクミョン)北枝里(プクジリ)148
電話番号:054-638-3464(韓国語)

<豊基インサム・ホンサムセンター(高麗人参)>
住所:慶尚北道(キョンサンブッド)栄州市(ヨンジュシ)豊基ウップ ドンブリ 466

<ムソム村>
住所;慶尚北道(キョンサンブッド)栄州市(ヨンジュシ)文殊面 (ムソムミョン)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-11-18

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