北村にあるミニ博物館めぐりに出かけてみよう!

北村(プッチョン)にはこだわりのミニ博物館がいっぱい!


こんにちは、ソウルナビです。今ソウルを訪れたら外せない観光スポット、北村(プッチョン)!北村は韓国の伝統家屋である韓屋(ハノッ)がたくさんあり、狭い路地にも情緒が漂い、エリア自体が都会の中の生きた博物館。一方、私設の博物館がたくさん集まるところとしても知られています。一つのテーマにしぼって作られた博物館は、とっても個性豊か!珍しい展示物を通して、韓国の伝統や生活文化、人々のこだわりに触れることができます。今日はそんな博物館をひたすら巡る散歩に出かけたいと思います。さっそく行ってみましょう~

今回回ったのはこちらの博物館!

北村エリアは鍾路区(チョンノグ)にあり、嘉会洞(カフェドン)、桂洞(ケドン)、斎洞(チェドン)、安国洞(アングットン)、苑西洞(ウォンソドン)、三清洞(サムチョンドン)、昭格洞(ソギョッドン)、仁寺洞(インサドン)、司諫洞(サガンドン)など10の町からなります。このエリアには約10の私設の博物館がありますが、今回は三清洞と嘉会洞にある博物館をピックアップしてまわってみました!

三清洞の博物館

まずは三清洞にある博物館から!
 1.ソウル教育資料館

三清洞のほぼ真ん中にある正読(チョンドッ)図書館。こちらはもともと京畿高等学校がありましたが1977年にソウル市が敷地を買い取り、図書館になりました。この図書館へ向かう坂を上ると、かわいいこどもたちと先生のディスプレイが。赤レンガの建物に近づくとあるのが何やらちょっと固いお名前の博物館「ソウル教育資料館」。しかし中に入ってみると、レトロな雑貨屋さんや教室の再現コーナー、いろいろな制服を着た男女のパネル、年季の入った教科書がずらり!どこか懐かさを覚えるノスタルジックなものから歴史的価値の高い教育資料まで時代別に展示されていて、韓国の学校教育の歴史を学べるようになっています。
落ち着いた雰囲気の建物

落ち着いた雰囲気の建物

いろいろな時代の制服姿

いろいろな時代の制服姿

昔の教室の再現

昔の教室の再現


2.世界装身具博物館

続いて三清洞通りから路地をちょっと入った閑静なところにある「世界装身具博物館」。モダンな外観が目を引きます。ジュエリーといえばキラキラしたまばゆい宝石をふんだんに使ったものといったイメージがありますが、こちらの博物館では芸術品として、呪術的なものとして、魔よけやお守りとして身につけたという視点で集めたコレクションが展示されています。たくさんの十字架の展示や、19世紀末から20世紀初にヨーローッパを中心に流行したアールヌーボーやアールデコを中心とした展示が印象的。特に虫や動植物をモチーフにしたこの時代のアクセサリーにため息!
装身具の歴史を紹介するパネル

装身具の歴史を紹介するパネル

アールヌーボー・アールデコの<BR>アクセサリー

アールヌーボー・アールデコの
アクセサリー

十字架がいっぱい

十字架がいっぱい


3.北村生活史博物館

世界装身具博物館の前を通り過ぎ、三清洞の街並みを見渡せるなだらかな坂道を歩いていくとある「北村生活史博物館」。歩いても歩いてもなかなか見えてこないので、ほんとにこの道であってるのと不安になるほどですが、やがていろいろな植物に彩られた古い韓屋が目の前に現れます。門をくぐり、階段を上ると、中庭には昔の生活道具がぎっしり!靴を脱いで家の中に入ると、衣食住に関係するありとあらゆる古いものがずらり!普通の人々の普通の暮らしの中で使われてきた道具は素朴ではあるけれど、使い手の息遣いが聞こえてきそう。おばあちゃんの家のにおいが(笑) 

4.みみずく博物館

三清洞通りの一番奥に位置する「みみずく博物館」。2003年にオープンと北村エリアにある私設の博物館の中でも特に古い歴史を持つ博物館。観光地として整備される頃からひっそりと運営を続け、現在に至っています。薄暗い館内は時間が止まったかのよう。ありとあらゆるみみずくグッズが出迎えてくれます!「リアルでシャープなものは集めない主義」と語るオーナーさんはユーモアのあふれるかわいいみみずくを趣味で集めはじめ、気がついたら約3,000点を越えていたとか。入場料を払うとお茶(コーヒー・緑茶・オレンジジュースの中から選択)を出してもらえますが、コップもコースターもみみずく!偏愛ってこういうものなんだと納得できます。
築90年以上の家は<BR>日本家屋スタイル

築90年以上の家は
日本家屋スタイル

守り神のような置物

守り神のような置物

カップもコースター<BR>もみみずく

カップもコースター
もみみずく

嘉会洞の博物館

北村の中でも保存状態のよい韓屋が多く残る嘉会洞(カフェドン)。こちらにも韓国の伝統文化に触れることができる博物館に出会うことができます。
5.韓尚洙刺繍博物館

こちら「韓尚洙刺繍博物館」には重要無形文化財第80号の刺繡匠技能保有者である韓尚洙(ハン・サンス)先生の作品と、韓国の伝統刺繍関連の道具などが展示されています。色鮮やかで繊細な刺繍作品や伝統刺繍で美しく装飾された調度品は、ひとつひとつをじっくりと眺めていたくなるほど完成度が高く、手仕事の素晴らしさに感動。数は多くはないのですが、すっきりときれいにディスプレイされた作品は値段もつけられない芸術品といえるかも。

6.嘉会博物館

こちらもひっそりと佇む誰かの家にお邪魔したような韓屋。静かで落ち着きます。入場料を支払うとお茶のサービスが受けられ、韓屋内でゆっくり休むことができます。こちらは韓国伝統の民画とお守り専門の博物館。昔の人々の民間信仰の様子をうかがうことができます。韓国の民画によく出てくる動物は虎、カッチ(カササギ)、鯉のつがいや蝶などの動物、牡丹やハスなどの植物。これらには長寿や多産、無病息災などの願いが込められているそう。
中庭ではお守り作りの体験もできるのでぜひトライ!気に入った図柄を選んだら、朱色のインクを図版に塗りつけ、韓紙(韓国の伝統紙)をのせてバレンのようなものでポンポンと叩いて作ります。
ゴロゴロして

ゴロゴロして

簡単にできます!

簡単にできます!


7. 東琳メドゥプ博物館

メドゥプは韓国伝統の工芸品の一つで、きれいな色の組みひもを編みあげて作ります。こちらの博物館では韓国伝統の装飾用メドゥプから材料、メドゥプ関連の装身具が展示されています。こぢんまりとした韓屋は誰かのおうちにお邪魔しているかのよう。こちらでもメドゥプ作り体験があって実際に自分で作ることもできます。トンボの携帯ストラップなんていかが?
トンボの携帯アクセサリー

トンボの携帯アクセサリー

首からかけておしゃれを演出

首からかけておしゃれを演出

ほかの博物館もチェック!

今回は訪れることができませんでしたが、さらに範囲を広げるとまだまだいろんな博物館ありますよ!分けて巡ってみるのもいいかも!
 
いかがでしたか?個性的なオーナーの思いが伝わってくる博物館から韓国の伝統文化の素晴らしさや美しさをわかる博物館まで、いろんな博物館がある北村。北村という場所柄、韓屋が展示スペースという博物館が多いのもうれしいところ。おめかししたカフェやレストランではない韓屋の雰囲気を楽しめるので、巡ってみる価値がありそう。短い時間でさっと見られるこぢんまりとした博物館も多いので、一日にいくつもまわることができるのもポイント。皆さんの知識欲を満たしてくれる博物館巡り、是非トライしてみて下さいね!以上、ソウルナビがお伝えしました!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-10-20

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