コーミィの旧正月(ソルラル)旅行に行ってきました~全羅南道・順天編!

全羅南道・順天の楽安邑城民族村見学&宝城市名物コマッ貝を満喫!

みなさん、セヘボッマニバドゥセヨ~♪お元気ですか?コーミィです。今年はソルラル当日が木曜日だったため、週末までお休みでゆっくりでき過ごしやすい日程でした。毎度のごとく、コーミィ家族は全羅南道のシデク(義母の家)に行き、お供え物を作ったりチェサ(儀式)をしました。それ以外は毎日家にいました。実は翻訳・校正の仕事が入って締め切りに追われ、シデクにいても毎晩遅くまでパソコンに向かう毎日でした。そして上の義姉は仕事で忙しく、下の義姉は釜山の親戚の家に行ったので、残された主人、義弟、義姉の夫たち男性陣は殆ど寝正月状態だったんです。コーミィ的には1日中テレビを見ている寝正月は疲れてしまうタイプなので、仕事であっという間に時間が過ぎ去ったのは内心ちょっとよかったです。恒例の家族旅行はというと、今回は1日だけ日帰り旅行をしてきました。全羅南道の順天(スンチョン)へ行き、楽安邑城民族村の見学と、順天お隣の宝城(ポソン)名物チャム・コマッという貝を味わいに行ってきました!

火曜日の夕方にソウルを出発するも大渋滞に遭遇!!

会社員の仕事納めだった日の夕方、ソウルから出発し西海安高速道路へ。
予想を遥かに超えた大渋滞に巻き込まれ、ソウルから西海大橋までの30キロの距離がいつもの3倍。
なんと3時間もの時間がかかりました!
ようやく西海大橋を超えて、最初のサービスエリアであるオーシャンパークリゾートで夕食を兼ねて束の間の休息。
渋滞中の暇な時間を何とか乗り切れたのはテレビのお陰です。あるグルメ番組を見ていたら、日本人観光客に人気の明洞のレストラン特集をしていて、その中でなんと、ソウルナビのサイトが紹介されていました!
チンジルバンもある、人気のサービスエリア『オーシャンパークリゾート』 チンジルバンもある、人気のサービスエリア『オーシャンパークリゾート』

チンジルバンもある、人気のサービスエリア『オーシャンパークリゾート』

無料のマッサージ器で疲れた体をほぐしましょう♪

無料のマッサージ器で疲れた体をほぐしましょう♪

トンカツとスンドゥブチゲでお腹を満たしました!

トンカツとスンドゥブチゲでお腹を満たしました!

義母の家に到着したのは夜中の12時。
8時間もかかったのは今までで最高記録かも。行きからとんだ災難に合いかなり疲れちゃいました~。

ソルラル当日、無事にチェサを果たした後は、順天(スンチョン)旅行へ

今回、お供え物の材料は事前にソウルで調達しました。水曜日には料理を準備しなくてはいけないので、買い物に行く時間が十分に取れないし、田舎の小さなスーパーでは探せない食材があるんです。ソウルにあるマートでの買い物は時間短縮だけでなくセール品を調達して随分節約できちゃいました。同じ系列のマートでも地域によって価格に差がある気がします。ソウルは購買人口が多いですから、その分食材の種類もセールも多いんでしょうね。”トングランテン”という、豚肉の肉団子のようなものをお供えするのですが、たまたまセール中だった韓牛のものを購入してみました。ハムステーキのような味で家族にかなり好評でした。不漁で価格が高騰していたタコの代わりにはサムゲタンをお供えしてみた所、スープと鶏をトッグック(お餅のスープ)に再活用できて、これまた好評^^
今年湖南地方は大雪に見舞われまだ雪が残っています

今年湖南地方は大雪に見舞われまだ雪が残っています

光州(クァンジュ)市内を通過

光州(クァンジュ)市内を通過

順天・楽安邑城(ナガン・ウプソン)民俗村

西海安高速道路をスタートし光州を抜けて順天へ。
到着した所は、楽安邑城(ナガン・ウップソン)民俗村。ソルラル当日は入場料が無料でした。着いた頃にはすでに日も暮れ始めて冬の寒さが身にしみる時間帯でしたが、大勢の家族連れがやってきていて、凧揚げをしたり、当時のブランコ遊びを楽しむ姿も。
この楽安邑城は、李氏朝鮮時代に倭寇の侵略から守るために平野に築かれた城郭で、城内の中には昔の姿のまま保存されている茅葺屋根の民家が100棟ほど並び、現在も80世帯が生活を営んでいるということです。村の中には観光客用の食堂が数ヶ所あり、パジョン屋さん、チゲ屋さんなどメニュー別に分かれています。
また”民泊(ミンパッ)”という民宿では宿泊ができて人気です。
ここは、宮廷女官チャングムのい』のドラマ撮影地でもあり、ペ・ヨンジュンさんの著書にも紹介されているので、ソウルからはずいぶん離れていますが、観光バスに乗って外国人も大勢やって来るそうですよ。
広場には樹齢200年以上の銀杏の木

広場には樹齢200年以上の銀杏の木

パジョン屋さん。マッコリで一杯やりたい所です

パジョン屋さん。マッコリで一杯やりたい所です

従姉妹のオンニ達と

従姉妹のオンニ達と


敷地内にはお土産屋さんもあります。
チャキンチャキンという鉄バサミの音と共に歌の口上で知られ、昔から食べられている水あめでできた”ヨッ”という飴や、手作りのお餅、そしてポンテギ、、凧やおもちゃなどの雑貨類まで、色々取り揃えてありました。家族連れに人気の凧は、冬の大空に沢山舞い上がっていて、見ているだけでお正月気分を味わえました。
ちょうどお餅をついていたお店では、娘が餅つき体験をさせてもらいました。
のどかな風景です^^

のどかな風景です^^

餅つき~♪

餅つき~♪

グネという当時のブランコ遊び

グネという当時のブランコ遊び

夕食は全羅南道名物の『チャム・コマッ』

夕食はチャム・コマッという貝料理。楽安邑城からは車で10分ほどの距離ですが、住所は順天市ではなく宝城市(ポソンシ)に位置します。宝城といえば、緑茶で有名な地域ですよね。
コマッも特産だということを今回初めて知りました。
周辺にはコマッ専門店が他に5,6軒並んでいます。
でもやっぱり一番人気はこの元祖の店。
テレビ取材を受けた写真も入口に沢山ありましたよ。
近くのスーパーでは地域限定の緑茶酒、マッコリ(ウコン味なんてのがありました!)、イプセ・ソジュが買えるので、楽安邑城民俗村まで来たらぜひ立ち寄ってみてください。
韓国人気番組『1泊2日』で撮影

韓国人気番組『1泊2日』で撮影

テレビ取材がものすごいです

テレビ取材がものすごいです

お客さんもいっぱい

お客さんもいっぱい

コマッを日本語で何というのか調べてみました。日本語ではハイガイと呼ばれていて、縄文時代の頃(すごい大昔!)には日本の各地で採れていた貝だそうですが、現在は有明海の一部を除くとほとんど絶滅してしまったらしいです。かなり貴重な貝のようですね。韓国ではわりとお刺身屋さんなどでおつまみとしてよく出て来るものです。
順天のコマッにはチャムという名前がつきますが、おいしいとか本物の味という意味があるそうです。
話が戻りますが、佐賀県のある地域ではこの貝をシシガイと呼ぶそうです。
4×4(シシ)=16本の模様が貝の表面にあることからその名がついたんだとか。おもしろいですね。
これがチャム・コマッ

これがチャム・コマッ

コマッ定食

コマッ定食

地域限定の緑茶酒

地域限定の緑茶酒

コマッおいしいよ~♪

コマッおいしいよ~♪

久しぶりに家族で集まりました

久しぶりに家族で集まりました

最後に全羅南道の冬の味覚をご紹介!!

西海の栄養豊富な泥を食べて育った冬のスンオ(寒ボラ)は臭みが全くありません! 西海の栄養豊富な泥を食べて育った冬のスンオ(寒ボラ)は臭みが全くありません!

西海の栄養豊富な泥を食べて育った冬のスンオ(寒ボラ)は臭みが全くありません!

地元の市場で冬の味覚として人気なのが、こちらのスンオ。
日本名はボラ。日本では水質汚染の影響で匂いが気になり、どこでも食べられるものではなくなってしまったそうです。
そうすると韓国の地方ではまだまだ自然環境が残されているということですね。
全羅南道のこの地で獲れるスンオは、西海の泥のみを食べて育った特別なもの。泥の中には微生物が沢山いて、それを食べて大きくなったスンオは脂が乗っているけどさっぱりした味です。お刺身で食べるのが一番おいしいので、コチュジャンをつけて生にんにくと青唐辛子を添えサンチュに包んでいただきます。もちろんお酒は焼酎が合いますが、イプセ・ソジュだともっといいですね。
最後はスンオのあらで作ったメウンタンで〆。
以上、今回の旅はいかがでしたか。
1日しか旅行できませんでしたが、こうやって記事にしてみると、ソルラル中に色々とおいしいものを食べていました(笑)
他にはスモーク鴨肉や、トッグックなどご紹介しきれなかった韓国料理があって残念です。・・・というか食べるのに夢中で写真を撮り忘れてしまいました^^;
ソルラルが過ぎたら、コーミィと娘は日本へ帰省してきます。
みなさんにお会いするのは春頃になりそうですが、それまでコーミィを忘れないで待っていてくださいね。
それでは、みなさんまたお会いしましょう♪
以上、コーミィがお伝えしました!

◆順天市庁
ホームページ:http://japanese.suncheon.go.kr/home/japanese/(日本語)

コマッ会館
住所:全羅南道宝城郡(ポソングン)筏橋邑(ボルギョウップ)回亭里(フェジョンリ)657番地
電話番号:061-857-9919
ホームページ:http://itvplus.co.kr/premium/ggomak/(韓国語)
コマッ定食:1万2千ウォン(2011年2月現在の価格)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-02-10

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