コーミィの子連れで地方旅行に行ってきました～全羅北道・全州編！

みなさん、こんにちは！ソウルナビのコーミィです。最近ヤンコギ（羊肉）がマイブームのコーミィ。今年(2014年）は夏に北海道でレアのジンギスカンを食べて感動してから、あの味が忘れられず、ことあるごとに「柔らかいヤンコギ食べた～い」と周囲にもらしておりました（笑） 韓国でヤンコギといったら、中国系のお店で食べる串焼きが頭に思い浮かべる方も多いでしょう。もちろん香辛料の効いた串焼きもおいしいんですけどね。きっと韓国では柔らかいヤンコギは食べられないんだろうなぁと思っていた矢先、なんと見つけましたよ！生ヤンコギBBQ。それはどこにあるかというと全州にあるとのこと。えっ、全州まで行くの！？

☆★☆全州の違った魅力を探しにレッツゴー☆★☆

・・・ということで、やって来ちゃいました全州♪ 決めたら即実行がコーミィ家のモットー（笑） 食べることに関してはさらに行動が早いのです＾＾今回の旅のプランは全州の生ヤンコギBBQがメインではありますが、久しぶりに訪ねる全州韓屋マウルとその周辺でおいしいもの探しちゃいます～ビビンバを筆頭にコンナムルクッパや韓定食など全州にはどうしておいしいものがいっぱいあるのでしょう？それは全羅道の肥沃な土地で育った野菜や米、魚介類が昔々の百済時代から人々の往来があるこの土地に集まり、食文化が栄えてきたからだそう。

＜全州旅行１日目＞

ソウルを出発し、全州に到着したのは夜の７時。もう少し早く到着する予定だったのですが、全州市内で帰宅ラッシュにぶつかってしまいました。事前に予約していたホテルに荷物を置いてからタクシーで向かおうと思ってましたが、お腹がすいてしまってどうしようもないので先に生ヤンコギBBQを食べにレッツゴー！このお店の名前は「アラジン」。この名前でピンと来た方、かなり勘がいいですよ＾＾アラジンという名前、こちらは中東のアラブ式のヤンコギ専門店とのこと。お店の中ではアラブ人が働いているのかな・・・と思ったら、全員韓国人でした。ウェイトレスさんはかわいらしい女性スタッフで、イメージしていた雰囲気とは全然違いました。

☆★☆生ヤンコギBBQとご対面！☆★☆

個室に案内されプライベート空間でゆっくり食事ができるのはいいですね。今日は金曜日の夜にも関わらず連休前だったためか他に家族連れが１組だけでした。主人いわく、平日の夜は会社関係のお客さんが多いとか。そういえば先月全州に出張に来たコーミィの主人も、このお店に出会って一目ぼれしたそうですから・・・出張先でしっかりおいしいもの食べてますね～（笑）　セッティングしていただいたBBQグリルは何となくジンギスカンっぽいかも。ちゃんとした炭を使用して焼き上げるようです。
テーブルの上のおかずはどれもおいしそう。全体的に韓国料理が多いですが、お肉につけるソース類にはバルサミコソースとミントソースがあり、アラブ料理ならではなのかなと思いました。グリルの周辺には卵液が入るくぼみがあって、お肉と一緒に卵焼きも楽しめるようになってます。おかずの写真をパチパチ撮っていたら、いよいよお肉が登場♪　肉厚の骨付きヤンカルビ。これってフランス料理では骨付きラムの何とかソースがけ・・・といって出されるものと同じぐらいの高級なお肉だわ・・・なんて思いながら、女性スタッフの丁寧なお仕事さばきを見つめます。（早く食べたい♪）

左から青唐辛子のピクルス、オリーブ、トマト＆オニオン

左からバルサミコソース、塩、ミントソース

グリーンサラダ		ナッツのおかず		海苔のおかず
キムチスープ		蟹のおかず		チヂミ

大きなペッパーグラインダー！

ちょうど食べごろ☆

まずはシンプルに塩をつけてパク。ん～おいしい☆お肉がジューシーでしっかりした味。臭みはあまりないけどお肉には甘みがあり、牛肉や豚肉のような脂っぽさなくさっぱり食べられます。でもパサパサしてるんじゃなくてジューシーな感じがいくらでも食べられそうです。低カロリーながら女性にはうれしい鉄分などの栄養素がいっぱい！最初に２人前を注文していたのですが、おいしすぎてさらに２人前追加しちゃいましたョ。主人と娘は骨付き部分がお気に入りでした。ソウルから来たことをスタッフの方に話していたら、お店からデザートのカスピ海ヨーグルトを人数分いただきました。とってもうれしいサービス＾＾

お会計時にお店のマネージャーさんにヨーグルトのお礼を伝えて話をしていたところ、こちらのヤンコギBBQの本店、実はソウルにあるとのこと（爆）　このヤンカルビのためにわざわざ全州まで来たというのにソウルでも食べられるんだと知ってびっくり＆笑っちゃいました。思い込みは禁物、事前のリサーチは大切ですね。後日家に帰ってからネットで検索してみると、他にもソウルのあちこちにヤンカルビBBQのお店がオープンしてるではないですか！今までなかったのに少しずつヤンコギの知名度が上がって来てる模様。わざわざ全州まで行ったのに・・・と思ってはいけませんね。全州に行ったからこそ、おいしいヤンコギを食べられてソウルのヤンコギ情報も得られたんですからね＾＾

お酒を飲んだ主人に代わりコーミィがホテルまで運転。今夜のお宿は、韓紙を使った素敵なオンドル部屋のある「全州漢城観光ホテル」へ。

☆★☆夜のお散歩へ☆★☆

チェックインの後、実は行きたいところがありますとホテルのスタッフさんに行き先を告げて今夜はやっているかどうか聞いてみました。スタッフさんは分からないとのこと。ホテルから電話をかけてみてくれましたが誰も出ません。「もしそこが閉まってたら韓屋マウルの方に夜景がきれいな展望台があるので行ってみたらいいですよ」とアドバイスをいただき、徒歩１０分ほどのとある場所へと家族３人で向かいます。ホテル周辺は若者が沢山いて活気があってソウルの明洞のような雰囲気でしたが、目的地までの通りはとっても閑散としていて人もまばらでちょっと心細い感じ。本当に今夜は開いているのでしょうか！？

そして見つけました！目的地のナンブシジャン（南部市場）。この市場の中に行きたい場所があるんです。でもほとんどのお店はもう閉まっていて探せど探せど見つからず。何人かの通行人にも聞いてみましたがみんな知らないとのこと。途方にくれていたその時、主人がすかさずスマホを取り出しました。道案内のアプリを起動し「チョンニョンモル（青年モール）」を探します。すぐに目的地が表示され、ものの２分で到着しちゃいました。（早く出してよね＾＾；）・・・そして階段を上がって夜の闇に吸い込まれていきます。そこには一体何があるのでしょう！？

☆★☆『チョンニョンモール（青年モール）』☆★☆

２階に進んでいくと不思議な空間がお目見えします。ナンブシジャンの一角にこんなトコロがあるのです。南部市場の活性化のために立ち上がった若者たちが、おしゃれな雑貨屋さんやバー、カフェなど２０店舗ほどの小さなお店を開いています。１階の市場は閑散としていたけれどこちらにはお客さんがけっこういました。若い年齢層の方が多いですが、中にはコーミィたちのような親子連れも。ポリバッ（麦めし）屋さんやお好み焼き屋さんなどのお食事処もあるので夕食を食べにやって来る人もいるのでしょう。コーミィたちはヤンコギBBQでお腹がいっぱいでしたが、一杯やりたい気分だったので、おもちゃやガラクタ（おっと失礼＾＾；）がいっぱいの小さなバーに入りました。一組グループがいましたが、後からも別のカップルがやってきたので、意外にお客さんは途絶えることがないようです。

＜全州旅行２日目＞

おはようございます！昨夜も大いに食べて飲んだ割に、今朝もビュッフェの朝食も難なくいただいちゃいました。でもお腹の方は７分目ぐらいに収めておきましたョ。だってこの後食べ歩きするんだもの＾＾　ホテルから韓屋マウルまでは徒歩１５分ぐらいなので、これから家族３人で韓屋マウル散策に出発～♪
韓屋マウルまでの道のりでいくつか見ドコロを発見。ホテルから徒歩５分ほどにあるケクサ（客舎）。こちらは朝鮮時代初期に建てられた来賓のための宿舎だったところ。現在は国の重要文化財に指定されています。ケクサ前の交差点を渡って少し行くと、ビビンバの名店「家族会館」が見えてきます。そして周辺にも人気ビビンバ屋さんや釜飯屋さん、人気チョコパイの本店などマッチブ（おいしい店）が集まるエリアです。道をまっすぐ歩いていくと向こうにはプンナンムン（豊南門）が見えてきます。全州の４大門の一つで、こちらも重要文化財です。プンナンムンから左方向に歩いていくとすぐに交差点が見えてきて、ここからが韓屋マウルの入口です。有名なチョンドンソンダン（殿洞聖堂）の高い建物も見えます。

右手前には家族会館、向こうには豊南門が見えます

老舗のビビンバ屋、”家族会館”

プンナンムン（豊南門）

☆★☆今日も食べるぞ～全州韓屋マウルでおやつ探し☆★☆

まずはチョンドンソンダン（殿洞聖堂）とキョンギジョン（慶基殿）を外から見学。その後、韓屋マウルをぶらぶらと歩いてみます。韓屋マウルは周囲３キロぐらいの中に歴史的な建造物だけではなく、観光センター、ギャラリー、お土産屋、食堂がぎっしり詰まっていて一日いても飽きないぐらい。以前にも増して観光客が増えていて、特に韓国人の若いグループが多くなってきました。ソウルからもKTXやバスで日帰りできちゃう距離なのでデートコースにも最適な地域ですよね。お店も昔は伝統的な組み紐などのお土産屋さんが多かったけど、最近はセレクトショップのようなおしゃれな場所も続々とオープンしてます。でも今日は観光よりも食べ歩きをメインに来たので、行列のできるお店や変わったおやつを紹介していきますね！

キョンギジョン（慶基殿）

全州韓方文化センター

ミソン工芸内にあるうちわ博物館

歩きやすくなってます

休憩スペース

樹齢５００年の銀杏の木

◆韓屋マウルおやつ、Part１！◆
～～Gilgeoriya（キルコリヤ）のバゲット～～

いつでも行列ができてるバゲットバーガー屋さん。韓国ブロガーさんの記事には必ず登場するこちら。並ぶのは必須なのが分かっていたので、韓屋マウルに到着してすぐ、オープンしたばかりの時間に行って購入しました♪　そんな早い時間にも関わらずお客さんは多かったですが、並ばずにゲットできました＾＾バゲットバーガーは、フランスパンの中にマヨ＆ケチャップ味のピリ辛ソースにチキン＆野菜がぎっしり入ってます。ちょっとスパイシーなのがまたおいしい！お店の写真を撮っている間に家族に４分の一を食べられてしまいました＾＾；　なので本当はもう少しバゲットの長さがあり、もちろんかじった跡もありません（笑）

◆韓屋マウルの人気おやつ、Part２！◆
～～イムシルチーズ焼き～～

韓屋マウルの数ヶ所で販売をしているイムシル産のチーズ焼き。国産チーズといえば”イムシル”と言われるほど韓国では誰もが認めるチーズの産地です。そのチーズのお味はと言うと・・・とっても淡白なお味。自己主張はしていないのでバゲットに乗せてフルーツソースをかけたらワインに合うだろうなぁなんて想像しちゃいました。あ、でも昨日のカナッペの方が断然おいしかったかも。そしてサツマイモ入りチーズ揚げの方は、まぁなんというか普通の味でした。韓国のコグマ（サツマイモ）チーズピザが好きな人は気に入ると思いますョ＾＾そして韓屋マウルでブームなのがフルーツを使った生ビールのお店。あちこちに続々とオープンしていたので、ぜひこのチーズと一緒に味わいたいと思ってチーズ屋さんのおじさんに聞いてみたら、高いしおいしくないからコンビ二で缶ビール買って飲んだ方がいいよと言われてしまい。なんだか購入する気分が失せてしまいました・・・＾＾；なのでここではチーズを食べて終了。

サツマイモ入り揚げチーズ　→→

→→ 　温めてもらうとこんな感じに

フレッシュチーズ　→→

→→　焼いてもらうとこんな感じに

◆韓屋マウルの人気おやつ、Part３！◆
～～チュズミ（アイス＆チュロス）～～

続いてのお店。ノドが渇いて来たので何か飲み物でも・・・と思っていた時に娘が何やらおいしそうなアイスを見つけたので、こちらで一つ購入。コーミィに似て優柔不断な娘は５分以上も悩んで選んだのがスイカ味。見た目はピンクでかわいらしい。なぜかメロンの味がしました（笑）　見た目は日本で話題のメキシコ発祥のアイスバーっぽいかも。フルーツ味以外にはわさび味なんていう変り種も。お店の裏には木陰とベンチがあるので暑い日にはアイスを食べながら涼むのもいいですね。さらにクリームチーズやチョコが入ったチュロスが人気商品だそうで、そちらを買っている方も大勢いました。

待機時間が長すぎて食べられませんでした＾＾；どんな味か気になります・・・

ジパンイ（杖）アイス

パンスクリーム

ヨンキムブカック（蓮と海苔を揚げたお菓子）

ヨンコッチャ（蓮の花のお茶）

◆全州で昼食、Part１！◆
～～パンヤ・トルソッパッ（石焼ごはん）～～

いわゆる釜飯ですね。バター風味の炊き込みご飯という感じです。ご飯に味はついていないので醤油ダレを加えていただきます。とにかくパンチャン（おかず）がおいしい～

◆全州で昼食、Part２！◆
～～チュンアンフェグァン（ビビンバ）～～

住所が移転していて探すのに苦労した中央会館。電話をしたら親切に教えてくれただけではなく、お店の外まで迎えに出てくれていました。そしてお腹がいっぱいだけどどうしても食べたいんですと、こちらでも一人前をお願いしたらいいよと受け入れてもらいました。一人前を注文したのに二人分ものパンチャン（おかず）を出していただきました。お店のおかみさんがご飯を混ぜ混ぜしてくれたのですが、これは絶対にお店の人にやってもらった方がいいと感じるぐらい、ふわっとした直感でご飯がつぶれてなくおいしくいただきました。

今回の旅は以上となりますが、いかがでしたでしょうか。ヤンカルビから始まって、翌日には韓屋マウルでおやつをたらふく食べて、さらにお昼には２ヶ所の食堂をまわるというけっこうハードな食べ歩きをしました。お腹はさすがにはちきれそうでしたが、予定通りにスケジュールをやり遂げて心は完全に満たされました☆　お土産にはもちろんチョコパイとブッセを買って家路についたのはいうまでもありません＾＾　１０月２３日から４日間、韓屋マウル一帯でビビンバ祭りが開催されます。ぜひ本場のビビンバを食べに全州まで足をのばしてみてくださいね。　以上、ソウルナビのコーミィがお伝えしました！